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尾鷲天羽と抗う者たち  作者: 山門芳彦
はじまりのことば
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はじまりのことば

〇曜ロードショー特別企画、『尾鷲天羽と抗う者たち』をお楽しみください……

最後の人間が死んだ。


かの戦争を知る最後の一人が。


戦争の惨禍は人々の記憶の中から消え失せ、埃かぶった記録だけが世の中に残った。


記憶が記録として語り継がれる時代が来たのだ。


老人は嘆いた。


あえて歴史を振り返る余裕を、現代人は持ち合わせていないからだ。


それに呼応するように、あるものが現れた。


それは《語り部》と呼ばれた。


それは、世間に知られて間もないうちに、忽然と姿を隠した。


やがて人々はその存在を忘れ、これまで通り進歩主義の世界の中で営みを続けた。


誰もが過去のことなど忘れ去り、明日への不安に身を震わせながら、「いまのは武者震いだ」と念じ、社会に身を投じていった。


それが、少し未来の東京。


――そんな中、事件は起きる。


それは振り返ってみれば小さな野望に過ぎなかったのかもしれない。


あるいは傍観するべきだったのかもしれない。


いずれにせよ、この出来事は、善意からはじまったはずなのだ。



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