氷雪丸
今回も、内容が薄いですが呼んでもらえると幸いです
二人で一気に駆け抜け、簡易に作られた様な扉を、蹴破る、そして目の前に広がるのは、大型犬の様な魔物が人に、噛みつこうと、牙を向けている瞬間であった、僕はとっさに石を投げる、投げた石は、その魔物の腹に、めり込んで、壁際まで吹き飛んでいく、その魔物の生存を確認するためゆっくり近づき、足でつつくが、まったく反応がないので、死んだことを確認すると、襲われていた人の所まで走る
『大丈夫ですか!』
『だ、だめだ!奴らが来る!一匹だけじゃない!沢山だ!数え切れない程だ!逃げろ!はやく!』
その男の人は凄く焦った様子で、俺に、警告をしてくる
『それは、どういう事……』
僕が、そう言いかけたところで地面から先程の大型犬の魔物、が沢山這い上がり始める
『に、逃げろ!』
そう言いながら男は僕を押しのけようとする
『大丈夫です!ここは僕に任せてください!』
僕は胸を叩きながらオーバーリアクションでアピールする
『しかし……』
『大丈夫です!さっきの力を見たでしょう?』
男は悩んだ末に結論を出し
『わ、分かった、でも一つだけ頼んでもいいか?』
少し不安な顔をしながら僕に問い掛けてくる
『何ですか?』
『村のみんなを助けてくれ、みんなはこの奥にいるはずだ、引き受けてくれるか?』
『分かりました!みんな助けてきますので、早く逃げてください』
『ありがとう』
そう、男の人は言い残すとすぐに、僕達が通って来た道を戻って行った
『話は済みましたか?そろそろ1人では限界なんですが……』
今まで話していた時間は、ソニアが足止めしていてくれたようだ
『ごめん、もう話は終わったよ』
そう言うと、すぐに石ころを、近づいてくる、犬型の魔物に投げつけ、絶命させる
その時、いつもゲームをしている時に聞きなれたテレテレッテレー、という気持ちいい、レベルアップ音が、脳内に流れてくる、少し苦笑いしながら、僕は戦う--
--無限かと思われるほど湧いてきていた、敵がどんどん数を減らし、遂には居なくなる、終始石が無くなり攻撃出来なくなったのは、焦ったが、蹴りでなんとか出来て良かった……
『倒しましたかね……はぁはぁ……』
そう、息を切らしながらソニアが、願望を呟く
『そうだといいな……』
少しまわりを見渡すと数百匹近い魔物の死体が光となって消えようとしている
『こんなに魔物と戦って、息を切らしてないなんて、やっぱりバケモノですね……』
『自分でも驚いてるよ……』
そして、数百匹の魔物の死体が、ゲームのように消える、その死体があった場所に、いろんな物が落ちているが、その中でも目を引く武器があった
『ソニア、あの武器は、なに?』
僕は、その武器を指差しながら質問してみる
『あぁ、あれは魔物が落とすドロップアイテムですね、でもあんな形の武器は見たことありませんね?』
ソニアは、少し首を傾げながら考えている
『あれは、刀だよ、僕の世界の武器だよ』
少し、刀を拾いながら説明する
『かたな?』
『そう、僕の世界には、侍って人達が、昔いてさ、その人たちが使っていたものなんだ』
そう、言いながら刀を振ってみる、すると目の前が凍りつき、壁一面を凍らせる
『なんだこれ……』
僕は目の前の現象に唖然とする
『多分それは、魔剣ですね、使用者のMpを吸い取り、魔力によって威力が変わるという武器です、でも普通は、氷系なら剣が少し凍るくらいなのに……やっぱりバケモノですね……』
『あはは……』
もう苦笑いしか出来なくなってきた……
『魔剣は、レアなので無くさないようにした方が良いですよ、ついでに名前とか付けてみてはどうですか?』
『そうだね、じゃあ……【氷雪丸】とか、どうかな?』
僕は、【氷雪丸】を見つめながら呟く
『いいんじゃないですか?何か、意味とかあるんですか?』
『意味は、特に無いけど、直感かな?そうだ、ソニアは武器何か持っていかないの?』
『いえ、私は、拳で戦う派なので、大丈夫です、それよりズボンが、欲しいですね…探してきます』
ソニアは、ズボンを履いていないのを思い出し、走って探しに行き、良さげなズボンを見つけ、帰ってきた
『じゃあ、行きましょうか』
『分かった、多分、もう僕達が侵入していることはバレていると思うから、堂々と突っ込もう』
『分かりました』
そしてまた二人で走り出す
冬休みが終わるまでは毎日投稿頑張ります!