自己紹介
眠くて……ねむzzZ
--青い空、緑色の野原、かれこれ3時間程この光景を見続けている。
『村はどこだ……はぁはぁ……』
俺は、ステータスが上がっているので息は切らさないが、わざと息を切らしてみる
『村なんてそうそうあるもんじゃないですよ?この世界、人が減ってきてるので王都にでも行かない限り大勢の人なんか見かけませんからね』
『そうなの……?』
『そうですよ』
『はぁ〜……』
本日何度目のため息だろうか……
『少し疲れたよね?ここらで休憩にする?』
『はい、そうさせて頂けると嬉しいです……』
そう言って虎少女は、その場に座り込む、本当は、見た目以上に疲れていたようだ、僕が無理を言って人間状態になってもらってるのでしょうがない、いや!別に、自分の趣味とかではなく!人にみられたら不味いからだ!ある意味この状況も危ういか、チラチラ学ランがめくれる度に、俺の理性が削られていくからな……どうしようか……
『あ、そう言えば自己紹介まだでしたよね?』
『そ、そう言えばそうだな』
俺は、今までしていた妄想を無理やり押しのけて返事をする
『えっと、私は、獣人族の、ソニアって言います!改めて、よろしくお願いします!』
礼儀正しく、一度立ち上がって頭を下げてくる、その立ち上がる時にめくれる学ランにまた理性を削られるが、心を無にして自己紹介をする。
『えっと俺は瑞稀です、俺も、改めて、よろしく』
一応俺も立って挨拶する、そして気になる質問をしてみる
『あの、獣人って言ってたけど他に何か種族はいるの?』
『いますよ!人間、鬼、獣人、森人種族はコレぐらいですかね、他にも魔人っという人達が居たんですが、他の種族に宣戦布告をして、滅んでしまった種族なのです』
『そうなのか……』
分かってはいた事だけど、どの世界にも、戦争はあるんだな……
『そう言えば少し説明し忘れていたことがありました!ステータス画面の開き方です!』
ステータス画面が、あるのかよ……なんて便利なんだ。
『ステータス画面は、神様から授かったものの一つでもあります!そして使い方ですが!人差し指を前に出して円を描きながら“ステータス”っと呼んでみてください』
『え、えっと、こう?“ステータス”』
name:青葉 瑞稀
Lv.1 next:20
Hp:1500/1500
Mp:2500/2500
筋力:250
魔力:170
俊敏:150
技術:90
賢さ:77
固有スキル:観察眼、神の加護、盗む、数の暴力
『すげぇ!色々見えるけどこれすごいのかな?』
『どんな感じでしたか?私の方はこんな感じです!』
name:ソニア
Lv.13 next:70000
Hp:790/790
Mp:80/95
筋力:300
魔力:20
俊敏:130
技術:60
賢さ:52
固有スキル:獣化、擬人化
『どうです!私もう十三レベルなんですよ!』
少し胸を張って主張してくる、だが……
『ステータスあんまり変わらないと言うか……すごく言いにくいんだけど……圧勝してしまってる……的な?』
そう言いつつ俺は、ステータスをソニアに見せる、するとみるみるソニアが小さくなり、いじけだす……『同じくらいだと思ったのに……』、『あんなのに勝てるわけないよ……』なんて言葉をずっと繰り返す様になり、慰めるのにかなり時間がかかった--
--慰めた後すぐに出発して、運良く一つの村を見つけることが出来た
『やっと村に着いた!』
『やっと村に着きましたね!私もこのレベルになったときすごく喜んだんですけどね……ふふっ』
少し嫌味が混ざっていたけど気にしないでおこう。
『んーこの村、なんかおかしくないか?』
『おかしくないですよ!おかしいのは瑞稀さんのステータス……です。』
き、気にしない、気にしない!
『じゃあ、ここら辺の宿屋にでも泊めてもらおうか!そう言えばこの世界の通貨って持ってる?』
『持ってないです……』
一瞬俺の時が止まる……
『という事は野宿ですか?』
『そうなりますね……』
あぁ、最悪の冒険の始まりだな…
zzZ