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78 初めの一歩

78話目です。 Q.またダンジョン?  A.またダンジョンです。


        Q.またいつもの突然の思いつき?  A.いえ、予定通りです。


        Q.ここ重要なの?   A.そこそこ重要です。


        Q.・・・何か月かかるの?  A.・・・・・・スッ(目を逸らす


        Q.早くストーリー進めろ  A. _Orz

 雪山の洞穴の奥で見つけた物。それは現地人の隠し集落でも、雪男たちの集落でもなく、迷宮遺跡ダンジョンだった


 エイルムの元超高層ビル、トリルコのもと森林公園と続いて、3つ目はエルベール山の軍基地と来たか・・・。というかこの山って【エルベール山】っていうのか


 それにしても山の内部に軍基地か。旧時代がどうだったかはわからないが、今みたいに雪が多ければ確かに敵とかにバレにくいというのはあるのか?一応隠蔽もされているみたいだし。そこそこ高度な魔法っぽいし。まあ【鑑定】には敵わなかったわけではあるが


「山の内部のダンジョンか。この調子だと本当に天空都市ダンジョンとか地下帝国ダンジョンとかありそうな気がしてきたな」


「海底都市ダンジョンとかもありそうですね」


「あー、ありそう」


「それでどうしますマスター?ダンジョンが目の前にありますけど」


 そこが少し悩むところではある。別に俺たちは迷宮遺跡ダンジョン攻略を目的に旅をしているわけではないので、"ダンジョン発見!レッツゴー!!"とまではいかない。でもやはりどういったところなのか気になることは気になるわけではあるし・・・。あ、待てよ。このダンジョンはもと軍基地なんだよな?ということは・・・


「なあ、このダンジョン挑戦してみないか?」


「・・・そこにダンジョンが?」


「あるからだ。いや、そういうことじゃなくてだな?ここでの目的は人口遺物アーティファクトを手に入れることだ」


「アーティファクト・・・銃火器ですか?」


「そうだな、それも欲しいではあるが、今回狙うのは乗り物だ!」


 軍基地ならば、何かしらの乗り物は置いてあるはずだ。ヘリや戦闘機、戦車なんかはあったとしても扱えそうにないが、トラックとか装甲車とかそういうタイプの軍用車両ならば行けるのではないだろうか。そうすれば今までお世話になった【魔道自転車】から即チェンジだ


 いや、魔道自転車もそれなりに速度は出るし使えるんだけどさ。村から都市までのあの何にもない道を自動車で駆け抜けたいんだよね。自転車でシャコシャコと漕ぎ続けるというのは客観的になかなかシュールな光景な気がしてならない。それを改善するためにもここで何かしら映える乗り物を手に入れたいところなのだ


「というわけでこれからダンジョンに入ろうと思うんだが・・・魔人族の国へは少し遅くなるがいいか?」


「いいですよ。魔人族の国へも何か期限があって向かっているわけではないですし」


「そうか、ありがとう」



 ミカヅキからも了承を得たことなので、早速ダンジョンに入って行こうと思う


 まずはかかっている隠蔽の魔法を【影】に喰わせて強制的に解く。なるほど、確かに隠蔽魔法発動中には洞穴の壁にしか見えなかったが、こうして魔法を解いた後だと堅牢そうな扉が現れた。これは多少銃弾とか魔法を撃ち込んだ程度じゃ突破できそうにないな


 扉の目の前に突っ立て見たが開くことは無かった。うん、やっぱり認証コードとかでロックを解除しないと開かないんだろうな。人を入れないダンジョンとか最早何の意味があるかわからないんだが・・・。つまりこの扉は壊すか、何とかして認証コードを見つけ出してロックを解除するかしかないということか


 といってもそれは通常の話。俺にはこの【天界製万能手袋】があるのだっ!!手袋装着確認!扉確認!適当なところへタッチ!『ピッ! ガコーン』。わーい開いたー!!


さすがの天界製万能手袋だな。その名の通りの万能さだ


「それじゃあ、迷宮遺跡ダンジョン【エルベール山軍基地】への挑戦開始だ!」


 より快適な旅を送る道具を手に入れるため、俺たちは新たなダンジョンへと足を踏み入れ———————



  『野生のケルベロスが現れた!!』



 早速ですかっ!?エンカウントが少しばかり、いやだいぶ早すぎやしないかな!?扉開いて一歩目だよ。というか一歩目を地に下ろしてさえいないタイミングだよ。わかった、このダンジョンなかなかわかりづらい場所にあるから今まで誰も挑戦者が来なかったんだろそうなんだろ!だが落ち着いてほしい。スタート早々にケルベロスと遭遇とか鬼畜ゲーか死にゲーくらいだぞ。フライングスタートもいいところだ。せめて「これが、エルベール山のダンジョン・・・!!」くらいいえる時間的余裕が欲しかったよ!!


 などと脳内で高速一人ツッコミを入れたところでどうにもならないわけで、ケルベロスは既に攻撃可能範囲圏内に達している


「っ!!ハァッ!!」


 駆けるケルベロスに向かってミカヅキが咄嗟に炎弾をぶち込む。念のためにということか2発発射された炎弾はケルベロスを直撃した。したはずなのだが、ケルベロスは炎弾の威力に押されて少しばかり後退しただけで炎の中から躍り出てきた


 これはさすがに驚く。生物ならば炎が直撃して無事でいられるはずが無い。例えスキル【炎耐性】を持っているのだとしても、一度は様子見で退いたりしないものなのか?


 だが、爆炎を完全に抜けたケルベロスを見て気づいた


「コイツまさか機械・・かッ!!」


 炎によって焼かれ、吹き飛んだのだろう。ケルベロスの体には毛皮と見せかけたものが所々剥がれ落ちていて、その下には生物を思わせる赤い肉ではなく、機械のような銀色の鉄のようなものがのぞいていた。そこに先程までの生物としての外観はなく、今はもう毛を被せただけの機械でしかなかった


 そういうことなら炎によるダメージもあまり入らないのが納得できる。生物でないから"一度退く"と言う手段を選択せずに"突進し続ける"という行動をとったのだろう


「でもそれならばっ!!」


 俺はケルベロスの進路上に【影】を発生させる。そして真上に来た瞬間に大きな【棘】を発生させた。1本、2本、3本と【棘】はケルベロスの体を貫通し空中に固定する


「ミカヅキ!!」


「はい!」


 同時にミカヅキがケルベロスに向かって駆け、【月見酒】を抜刀。居合斬りの要領で奴の3つ首をすべて落とした

 切断面から見えるのは骨や肉では無く、コードの束。実は内部(なかみ)内臓ナマモノ・・・なんて可能性も考えたわけだがそういうわけでは無かったな


「っと、やっぱそうだよな」 


 首を3つ全て落とされたにも関わらずケルベロスの体は動き暴れる。俺はケルベロス体を貫いていた【棘】の側面からさらに棘を発生させ、体内をズタボロに貫く


 生物であれば首を落とされれば大抵は死ぬ。ケルベロスもその例外ではない。ただ、コイツは機械マシーンだ。どこかに存在するだろうコアを破壊しなければ動き続ける。その読みは当たりだった。だが、ここまでされてはさすがの機械マシーンといえども活動不能に陥るようだ。コアを潰したのかもしれないしな


「あ、何か落ちてますよ」


 そっか、ここはダンジョンだから敵からのドロップ品とかがあるのか。さて、何が落ちたのか・・・?


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【鉄板】・・・鉄板


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 鉄板かぁ・・・。鉄板ねぇ・・・。使い道が無えぇぇぇ・・・・。素材だけ渡されても、加工する道具なりスキルなりを持っていないから何とも言えない


 そういえばダンジョン産のものは質が良好なんだったっけ。なら、どこかの町で売り飛ばせば金になるし、鍛冶屋に行って何かを作ってもらうのもいいな


「よし、じゃあ先へ進もうか」


 機械ケルベロスのドロップ品を【影の食卓部屋ブラックボックス】に収納し、ダンジョン探索を再開する。というよりもこれから開始する







 それからダンジョン内を歩いてきたわけだが、特にコレといったものは無かった。3匹の集団ケルベロスに一度遭遇したことくらいだろうか。アーティファクトも無かった。あと敵が機械ケルベロスしかいない。おかげで鉄板がどんどん増えている。ブラックボックスの中はいくらでも入るので別にいいんだが


 さらにケルベロスを倒しながらしばらく進むと大きな扉が現れた。これは、次の階層に行ける階段につながるのか、それともボス戦への扉か・・・。扉の見た目的にボス戦っぽいな


 俺は扉の前に立ち歩を進める。扉を開けようと手を伸ばしたその時、『ウィーン』という音と共に目の前の扉がそれぞれ左右に分かれて開いた


 あ、自動ドアなのね。ご丁寧にどうも—・・・


 若干の気恥ずかしさを感じつつ、扉を開こうと伸ばしていた手を引っ込める


 気を取り直し、開かれた扉の先を見る。そこにいたのは、2体の巨大なケルベロ—————違う、ケルベロスじゃなくてオルトロス!?



はい、ということでフライングケルベロスでした。このダンジョン『軍基地』という設定にしたのですが、ぶっちゃけて言うと、軍基地にどんな施設があるのかとか全然わかりません。なので『軍基地と言う名の何かしらの施設』がダンジョンの元だと思っていただきたいです。はい。


次回、最初のボス戦

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