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07 一人から二人へ

7話目です。

今回は主人公とヒロインのほのぼの(?)日常回です。

のんびり日常には・・なりませんでした。それでも読んでいただけたらうれしいです。

 うう・・日差しがまぶしい。ん?もう朝か・・・


「おはようございますマスター」


「うぉっ!?ミカヅキか。おはよう」


 ミカヅキとこの元研究施設で暮らし始めて数日経つが、慣れないないな。ここ最近ずっと一人だったし、近くに同年代くらいの女の子がいることなんてこれまでになったからな


「マスター、お腹が空きました」


「そうか、じゃあ顔洗ってから飯にでもするか」


 この施設、本当に便利なもので、水は出る、調理場も使える、風呂もある、トイレは水洗式というもといた世界にも引けをとらない快適さである。だいたい物語ではこういう世界は中世あたりの世界観と技術力なんだが、この世界は違うのかな?


「よし、じゃあいただきます」


「いただきます」


 ―――――――うん、まずい。やっぱりまずい。この肉を無表情でむしゃむしゃ食べてるアイツすごいな。もしかしてうまいと感じているのだろうか。同じ肉を食ってるはずなんだが・・・。味覚が俺と違うということかな?


「なあ、ミカヅキ。その肉うまいか?」


「まずいですよ?というか、マスターも同じもの食べてますよね?おいしいと感じるんですか?味覚おかしいんじゃないですか?」


「ひどいいわれよう!?」


 やっぱりこの肉はまずいのか・・・。というかこいつ、俺から記憶じょうほう取り込んでインストールしてからどんどんおかしくなってきていないか?悪いものでもたべたのかしら?あれ?こいつが食べてるものって俺も食べてるものだよな・・・。俺もおかしくなってるのか!?


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「さて、今日は、そろそろ食料の在庫が無くなりそうなので森へ入って魔物を倒しに行きたいと思う。一応確認するがミカヅキ。お前戦闘はできるんだよな?」


「ええ、私たち人造人間ホムンクルスは人間よりかなり丈夫に作られていますから。それに私の場合は、取り込んだドラゴンの魔石をクラックして能力スキル取り込んだインストールしたので、再生能力やその他もろもろのドラゴンのスキルが使えるようになってます」


 ・・・この子、俺よりチートなんじゃないの?


「そういえば、前回マスターの記憶を収集ダウンロードしたとき、一緒にマスターのスキルもコピーしようとしたのですが、残念ながらできませんでした。さすがバグとはいえ、天界で発生したものですね」


 あっぶな!!この子俺からスキル盗ろうとしてたの!?怖いわ~。"影"が天界出身でよかったわ~。まあ、別に悪い子ではないし、とにかく森へ入りますか



 森へ入って散策していたのだが、ミカヅキの情報収集クラッキングがかなり優秀であることがわかった。このスキル、ある程度の範囲内のものの情報を知ることができるらしく、この森に生えている食べられるもの、毒があるものなどの判断がつけられるらしいのだ


「あ、マスターあそこに見た目通りの食べたら危険な果実がありますよ。マスターのおやつに一つどうです?」


「ねえ、なんでそうやって俺を殺そうとするの!?さっきもそんなキノコを薦めてきたよね!?」


「お茶目です」


「お茶目の範疇超えてない!?」


 ――――――――ガサッ


『【ミノタウロス】が現れました』


「何でこんなタイミングで出てくるのかなぁ」


「マスターが騒がしいからです」


「なっ!俺のせいですか!?っとあぶねぇ!!さすがの攻撃力!」


「マスターはソイツを惹きつけてください。私が後ろから回ってしとめます」


「お前!一番安全な役割を!・・やばい!【カゲアソビ・壁】!」


「・・・今です。死になさい。【爆拳】!」


 ――――――ドゴォン!!!


「BuMOOOoooooo!!??」


「よし、これで倒しましたね」


「あ!ばか、それはフラグだっ!」


「MOOOOOOOooooo!!!!!」


「なっ!!―――――ぐふっ!」


 【ミノタウロス】がミカヅキを殴り飛ばす。俺は大振りの攻撃を行って隙だらけの【ミノタウロス】の懐へ入り


「【カゲアソビ・短刀】!」


 影で作った短刀を首に向けて思いっきりぶっ刺す!


「BUMOOOOOOOOOOO!!!!!!」


 ――――――ドサリ


 ふう、倒したか。フラグじゃないよ?ちゃんと死んでるよ?おっと、飛ばされたミカヅキは大丈夫かな?


「おーい、大丈夫かミカヅキ?」


「大丈夫です。怪我は再生能力で治りました」


「そうか、ならいいんだけど。ここの魔物は強いからな。油断するなよ」


「心配には及びません。私まだ本気だしてないので」


「・・・。ところでお前がミノタウロスをぶん殴ったときに使った技はなんなんだ?」


「おや、マスター。私のセリフをスルーしましたね?あの技ですが、ドラゴンの能力に炎系統の魔法があったので、それを使って攻撃力を高めたのです。現在使いこなせて高威力なのがあれくらいしかないので。あ、マスター。あの牛どこにあります?」


「あっちのほうだけど。何するんだ?」


「牛から情報収集クラッキングして能力スキル奪い取りインストールします」


「お前本当にチートだな。じゃあそれが終わって牛を解体したら、少し休憩にしようか。ちょうどあっちの方に川原があるみたいだし」



 

 はあ、疲れたな。ここの魔物にもだいぶ対処できるようになったとはいえ、気を抜くと即刻でやられるからなぁ。まったく、なんでこんなところに転移し「べちっ」痛っ!そうだよ、川原にはこいつらがいたよ!気を抜いて即刻でやられるってお前らにってことじゃないからな!?


「まったく、なんでこいつらは毎回ぶち当たってくるのかね・・・ミカヅキも気をつけろよ?ここの川原の魚飛んでくるから」


「はい、わかりました。気をつけ――――――


 『ヒュンッ!!』   "ガシッ!!"


―――――ます」


 ・・・コイツあの魚を掴みやがっただと!?しかもこっちを向きながら反対方向から飛んできたやつを!?さ、さすがチートだぜ・・・。というよりも・・


「おいミカヅキ。そのドヤ顔をやめろ。微妙に腹が立つ」


「これは私が最近覚えた表情です」


「なぜ、笑顔とか泣き顔とか喜怒哀楽の表情を覚える前にそれを覚えた!?あと、そのドヤ顔をやめろ」


「そんなことを言われても、覚えてしまったものは覚えてしまったものなんです。あ、この表情にはこんなセリフがあうんですよね?


――――――――ドヤァァ」


「うぜええぇぇぇ!!!」


 そんな日々が何日も続いた



ヒロイン初の表情でした。みなさんは誰かに毒を薦められたことありますか?自分はないですね。

次回、またしても主人公にピンチが訪れます

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