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53 人によっては難しいこと

53話です。投稿いつもよりだいぶ遅れました。すみません

どうでもいいですが、【ラム国】と言う名前、前々回に投稿した本編52話を睡魔と戦いながら書いていたら、気づけば画面に"ラム国"と打っていたんです。元は何と書こうとしていたのか全く分かりませんが、せっかくなので【ラム国】をそのまま使いました。以上、どうでもいい話でした

 【エイルムの町】を出発し、隣国の【ラム国】を目指して2週間近くが経った。途中いくつかの村を通り、宿で寝泊りもした。だけど別に"いきなり魔物の大群が現れた!"とか、"実はその村は盗賊のアジトだった!"とかそんな物語の主人公が体験するようなハプニングは起きなかった。というか、むしろ起きない方が普通だろう


 そんなわけで俺たちの旅は順調に進んで行き、そろそろ国境に着くころだ。目的地までは大体の方角だけしか知らないという何とも適当な旅だったが、村々の人たちが教えてくれたので何とかなりそうだ。やっぱり世の中親切な人もいるものだな


 休息を取りつつ【魔道自転車】を走らせ日が真上に来た頃、ようやく俺たちが目的としてきた場所、【関所】が見えてきた。今までに通った大きな町の入り口にもあったような大きな門。そこから左右に広がる壁は、きっと国と国の境目を意味しているのだろう


「あの門から向こうが【ラム国】なんですね」


「そうだな。じゃあ、とりあえず門を通過しますか」


 俺たちは門へと向かう。この門もやはり町の出入り口にあったものと同じく検問のようなことが行われているようだ。だがここは国境にある門。検問も町より厳しいかもしれない。荷物を見られたするのかな?あ、荷物全部【影の食卓部屋ブラックボックス】の中だ。・・・これ説明して伝わるかな?


 そうこうしているうちに俺たちの番がやってきた。目の前には、なかなかに迫力のある検問官の人がいる。なんだろう、身体が大きいし顔も厳ついせいか威圧感がすごい。中ボスとかに出てきそう。いやべつに敵対することは無いと思うが・・・


「身分証明の提示を」


 見た目通りの太く低い声で話す検問官さん。この見た目で声が高かったりしたら印象も変わるのにな。いや、笑いをこらえるのに必死になりそうだな。おっと、身分証明の提示だったな


「えっと、はいこれで」


「・・・うむ、確認完了。では通行料二人合わせて銀貨6枚だ」


 あ、お金払わなくちゃいけないんだ。銀貨6枚ね・・・。。中ボス顔の検問官さんに銀貨6枚を渡す。ダンジョンで拾ったアイテムを売ったおかげでだいぶ懐に余裕がある。というか、しばらく何もしなくても過ごせそうなくらいだ。ダンジョン様様だね


「・・・うむ、銀貨6枚丁度だ。通っていいぞ」


 関所の門を来た方向とは反対の方向から抜ける。これで無事、【ラム国】へと入ることができた。といっても、この付近も特に何もないのでどこか大きな町まで再び移動しなければならない




 ラム国に入り、大きな町を求めて【魔道自転車】を走らせること早2日。今回も途中途中にあった村で宿泊したりしながら進んできた。そして、ちょっと迷いかけたりもした


 いや、村の人に大きな町までの道を尋ねたんだけど、その人の説明が回りくどい上に早口で正直何を言っているのかわからなかった。そのうえ当人は"これだけ話せばもう完璧にわかっているだろう?"みたいな雰囲気で満足そうにこちらを見てくるので、なんというか、聞き返しずらかった。何となくわかったふりをして進んでみたが・・・ダメだった


 その後たどり着いた村で道を聞くと、"道一本向こう側ですよ"みたいなことを言われてちょっと心的に疲れが押し寄せてきた


 そしてこの日、太陽も下がり始めたころ、俺たちはようやく町へとたどり着いたのだった




 この【ルアリトスの町】に入り、取り敢えず俺たちは宿を探した。安めで、そこそこ質のいい宿を探してさまよったが、望みが高いのか全然見つからなかった。既に夕暮れ近いという時間的な要素もあるかもしれない


 え、金があるなら多少高いところでもいいじゃないかって?いやいや、そうやって使っていたらすぐに無くなっちゃうでしょ。節約ですよ節約。おい誰だ貧乏性って言ったやつ!


 宿を探し歩き回って、"もういっそ高くてもいいかな・・・"などと思い始めていたその時、一軒の宿を見つけた。そこは値段もそこそこ安く、質もまあ悪くなく、さらに食堂が併設されているのでわざわざ外に食べに出かけなくていいというまさに今俺たちが探していた宿のそれだった


 だがここで問題が発生。この宿、現在空き部屋が残り一つしかないそうだ


 何だそのテンプレみたいな問題。別にそういうの用意しなくてもいいんですけど・・・。とか思うが、別にわざわざ用意されたものでないことは当たり前なので仕方がない。うーん、やっぱりほかの宿を探そうかな・・・と考えていると、ミカヅキに肩を叩かれる


「マスター、もうこの宿でいいじゃないですか」


「でも部屋一つしか開いていないって・・・」


「それ、どこの宿に行っても結果は変わりませんよ?」


 うん、わかった。つまり1部屋だけ開いていようが、2部屋開いていようが無理やりにでも2人で一部屋に泊まるようにするってことだね?そうなんだね?いや別に嫌ってわけじゃあないんだけどさ。なんというか、ねえ・・・。まあ、とにかく悩んでいても仕方が無いので、その一部屋をとることにした



 部屋は思いの他広かった。これなら二人大の字になっても寝ることができそうだ。これ一人部屋だよな?きっと図体の大きな人のことも考えた優しい設計をしているんだろう


「それで、これからどうする?」


「ご飯を食べましょう!ちょうど食堂もありますし、お腹もすきました」


 

 ということで、宿と併設された食堂に来てみたんだが・・・


「人、多いな」


「ですね」


 そう、人でいっぱいだったのだ。今が夕飯時なのかほぼ満席状態。困った、どうしよう。宿から出てほかの店でも探すか・・・?いや、たぶん今はどこもいっぱいだろうな・・・


「あ、マスター。あそこ相席になりますけど座れそうですよ」


 ミカヅキの示したところは、4人掛けの席で、そこには男の人が一人で飯を食べているところだった。相席はあまり好きではないんだが・・・、まあ今はそうも言っていられないか


「すいません、相席いいですか?」


 俺は先に座っていた男の人に声をかける。その人は俺とミカヅキを見て


「ん?ああ、構わないぞ」


 と相席の許可をしてくれた。よかった、これで"今から連れが来るから無理だ"とか言われたら勇気を振り絞った俺の心がダメージを負うところだった


 さて、何を食べようか。というかこの店は何があるのか・・・。と思って目の前に座っている男の人が食べているものをチラッと見てみると、それは何処か懐かしい食べ物。元の世界でも時折食べていた、そう、まさしくラーメンのようなものだった。まじか、ラーメンが存在するのかこの世界!!なんか無性にラーメンが食べたくなってきたな・・・


 

 ということでラーメンを頼んだ。塩と醤油があったので、俺は醤油ラーメン、ミカヅキは塩ラーメンだ。というか、醤油も存在するんだねこの世界。この国で探したら店で売っているかな?まあ、今は醤油のことは置いておいてM、ラーメンを食べようじゃないか!いただきまーす


 ―――――フー、フー、ズルズル、ズルズルズル 

 

 美味いな!あと熱い!でも美味い!けど熱い!!・・・もっと冷ますべきだね。ラーメン何て久しぶりに食べたけど、やっぱり美味いな!


 俺が久しぶりのラーメンを堪能していると、ふと前から視線を感じる。一時食べるのを止めて前を向いてみると、相席していた男ん人がじっと俺を見ている。何だろう、俺何かしたかな?こうも見られているとすっごい食べづらいし、このまま食べなかったら麺が伸びてしまう


「あの、何か・・・?」


 とりあえず質問してみる


「あ、ああ。悪いな。お前さんが上手く麺をすするもんだから、ついな」


 聞くところによるとこの男の人、ファスタさんはラーメンが好物らしくほぼ毎日と言っていいほどラーメンを食べているらしい。どちらかと言えば"ラーメン"よりも"パスタ"のほうが名前的に近いと思うが、それは関係ないのでおいておく。それでファスタさん、どうも麺をすするのが上手くできないようで、ついつい何でも無いように麺をすする俺を見てしまっていたらしい


 麺をすするのって、上手くできる人と苦手な人がいるからな。俺はすすれる方だが・・・あ、そういえばミカヅキってどうなんだ?


 横を見ればズルズルと麺をすすり頬張るミカヅキ。そんなに口の中に詰め込まなくてもいいんじゃ・・・。なんだろう、そんなにラーメンが美味しかったのか、はたまた麺をすするのが面白いのか・・・


 その時、目の前に新しいラーメンが置かれる。あれ?このラーメン頼んでいないよな?持っていく席を間違えたのかな・・・?とおもたら、その新しく来たラーメンをファスタさんがとる。2杯目かよっ!!


 ファスタさんは麺を口に入れ、すすろうとする


 ———————ズ、ズ、ズ、ズゴフッ!!


 失敗して麺か汁かが気管に入りむせたようだ


「やはり、難しいな・・・。だが、おれは諦めんぞ!!」


 結局この日、フェスタさんは上手くラーメンをすすることはできなかった



はい、ということでラーメンでした。たまに唐突にラーメンが食べたくなったりします。あ、ちなみに僕は麺すすれます。だからどうしたって話ですが


次回、主人公たちが冒険者ギルドに行って働きます

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