48 戻ってきたが・・・
48話目です。最近14時に投稿し続けていたのに遅れてしまったあ!!いえ、別に何かあったわけではなくただ書いていなかっただけです。すみません!!え、僕の後ろに誰かいる!?だ、誰だ!?
予告ブレイカー君「我!参上!!」
お前かっ!!
さてラスボスを倒したのだが、ここから先ってどうすればいいんだろう。この部屋が最上階の為か、いつものように上の階へと続く階段はない。あるのは下の階に続くものだけだ。まさか今度は最上階から下っていけとでもいうのか!?
"なんて鬼畜ダンジョンだ!!"と内心俺が呟いていると、部屋の隅の方が光出した。あれは・・・魔法陣?もしかして出口か!?・・・そういえば各階層ごとに入口に戻ってこれる魔法陣があるとか何とか言われたような気がする
「よし、それじゃあここから出るか!」
「1週間ぶりくらいになりますかね?」
もうそんなに経つのか。町に戻ったらどうしようかな・・・。とりあえずまともな場所で寝たいな。ダンジョン攻略中はずっと階段の踊り場での食事と睡眠という生活だったもんな
俺たちが魔法陣の上に乗ると魔法陣は再び輝きを増していき、瞬間眼前が真っ白に染まった。次に目を開けるとどこかの通路にに出た。ボスの部屋へと続く通路にもにて一本道だが、その先にある扉はボス部屋の時のようなそれでは無い
「この扉が出口・・・でいいんだよな?」
「たぶんそうだろう。まあ何にせよ開けてみないことには先に進めないぞ?」
それもそうだな。開けてみるか。出口でありますようにと願いながらゆっくりと扉を開けていく。すると、開いた扉の隙間から建物の中の空気とはまた違った空気が流れ込んでくる。これは・・・出口だ!!そう確信した俺は勢いよく扉を開け放った
「よっしゃー!!外だー!!」
「出れましたねマスター!それにしても本当に夜だったんですね」
先のラスボス戦でガラス窓の外に見えた夜景は魔法などによる幻覚ではなかったようで、実際に町は夜であった。この静まり具合からして深夜の中程だろう
「さて、取り敢えず町に戻るか」
俺たちは【ダンジョン受付所】へと向かった。俺たちが出た場所は建物の裏口みたいな場所だったらしく、半周回って受付所が見えるダンジョンの入口へとたどり着いた
「・・・なあ」
「なんです?」
「あれ、どう見ても受付所の灯りが点いていないよな?」
「・・・点いていませんね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
うそだろっ!?走って受付所の前まで行く。が、やはり灯りが点いていなかったのは見間違いなどではないらしく、受付所の扉は閉まっていた
「な、なんてこった・・・。これじゃあ宿に行けないじゃないか」
「・・・なあ宿主。思ったのだが、こんな深夜それも宿主が元いた世界よりも文明の遅れているこの世界が、こんな時間まで宿を開いているとは思わないんだが・・・」
あ・・・考えてもいなかった。そうだよな、絶対24時間営業とかやっている店って無いよな。ということは今日も
「野宿しなきゃいけないのかぁ・・・・・・」
野宿か、どこで寝よう・・・。面倒くさいからここでいいや
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————————カチャッ、ギイイィィィイイイイイ・・・・ガンッ!!
「ウガッ!?」
頭に突然の衝撃を受ける
「うわっ!?アライ君!?」
そんなどこか久しぶりに聞いたような声を聞き、俺は少しずつ目を覚まし始める
「・・・・・・あー、エリメラさんお久しぶりです・・・・」
「え、ええ。久しぶりねアライ君。ダンジョンから戻ってきていたのね。それにしても何でこんなところで・・・」
「えーっと、昨日ダンジョンを攻略して、外に出て、町に行こうとしたらここが開いていなかった・・・ってところですね」
まだ睡眠が足りていないらしく俺の頭はボーっとしているが、何とかここに至るまでの経路を言った
「攻略!?ダンジョンを攻略したの!?すごいわ!さすがアライ君ね!!」
"攻略"という単語を聞き、エリメラさんが興奮した様子で俺の方を揺さぶってくる。寝起き・・・というかまだ半分寝ているような状態で体を揺らされるのは辛いんだが・・・
「アライ君ならやってくれると思ったわ!!ねえ、ダンジョンってどんなところだったの!?」
まずいな・・・。こっちは寝不足でこれ以上は・・・ちょっと、無理・・・
「すみません・・エリメラさん。深夜に戻ってきて・・まだ眠いんで、寝ていてもいいですかね?」
「あ、ごめんなさい。でもここで寝るのもあれだし、仮眠室を案内するからそこで寝たらどうかしら?」
仮眠室・・・まともなところで寝られそうだな。そこに行こう。俺は寝ぼけながら立ち上がり、どこにあるかもわからない仮眠室へ向かおうとする
「あっ、アライ君!?ミカヅキちゃんは!?」
ミカヅキ・・・ああ、忘れてた。起こすのも運ぶのも面倒くさいから・・・【小人】さんに任せよう。俺は影で小人さんを作り出す。何体出したかわからないけどミカヅキを運べる数だけはいるだろう
その後、エリメラさんに案内してもらい仮眠室へとついた。ミカヅキをベッドに放り投げさせ、俺はその反対側に設置されていたもう一つのベッドへと身を投げ入れた。地面などではない久しぶりのベッドという感触に安心した気持ちになりながら、俺は再び眠りについたのだった
目が覚める。仰向けになっているため目線の先には天井があるが、それはここ1週間見てきたダンジョンのものではない。というか今俺はベッドに寝ているな。・・・ああ、そういえば今朝方エリメラさんと会ったような気がする。それでここに案内されたんだっけか。仰向けの状態から体勢を変え横を見る。眼前には・・・ミカヅキがいた
「うおっ!?ビックリした!!何でお前がここにいるんだよ!?」
確か反対側のベッドに放り投げたような記憶があるんだが・・・
「"何でいるんだよ"とはヒドイですね。わたしはいつもマスターの側にいるじゃないですか」
「ああ、うんそういうことじゃなくてね」
「そうですね、何でここにいるかというと・・・ただの人間観察ですね」
・・・なんだろう、言い方の問題かな?全く可愛げが無いな。寧ろ睡眠中を観察されるとか、ちょっと怖い
「寝ている人って何か面白いですよね。それにしてもマスター惜しいところで起きましたね」
何だ!?何をしようとしていたんだ!?顔に落書きとかか!?
「あともう少しで鼻と口を塞いでみようとしていたのですが・・・」
「殺す気か!!!せっかくダンジョンから帰ってこれたのに、俺はお前に殺されるのか!?」
「いえいえ、冗談ですよ」
ミカヅキなら本当にやりそうで怖い・・・
「っと、目も覚めたことだしエリメラさんに挨拶しに行くか」
ベッドから体を起きて体をほぐす為に伸びをし、仮眠室から出ていく。寝ぼけながら通ったからどうやって仮眠室へ行ったかは記憶が曖昧だが・・・
「たぶんこの扉!!」
物置だった。うわ、何だろ。すごい恥ずかしいんだけど
「マスター、こっちですよ」
ミカヅキが2つ先の扉を開いて言う。俺の羞恥メーターがどんどん上がっていくんだが・・・。扉を開けた先は受付所のカウンターの内側だった。なるほど、ここに出るのか
「あら、ようやく起きたのね」
「おはようアライ君」
カウンターの所にはエリメラさんとストールさんがいた。ストールさんも久しぶりだなあ。どうやら俺の"エリメラさんの話相手になってあげてほしい"という頼みごとを聞いてくれたみたいだ
「ストールさん、頼みごとの件ありがとうございます」
「ああ、いんだよ。ぼくも楽しいし。そうだアライ君、もうお昼なんだけど一緒にどうかな?」
もう昼なのか。だいぶ寝ていたみたいだな。腹も減ってきたし、ちょうどいいかもな
「では、お言葉に甘えて」
「アライ君、お昼食べながらわたしたちにもダンジョンのことを話してくれない?」
「いいですよ」
「そうと決まればすぐ食べましょう!あそこのテーブルが丁度いいわね」
受付所使いたい放題だなこの人・・・
「いいんですかエリメラさん。こんなに俺らだけで大々的に使っちゃって」
「いいのよ別に。だってどうせ他の人なんて来ないんだもの」
うわあ、もうなんか悲しくなってくるな。そして俺たちはストールさんの持ってきた昼ご飯を食べながら、楽しくダンジョンであったことの話をしたのだった
はい、ということで24時間営業の店は素晴らしいという話でした。この編長いな・・・。書いているの僕なんですけどもね。目標はあと3話以内で終了!!
次回、よくある裏ルート・・・みたいな




