30 護衛の仕事と食料
~先程の僕の脳内~
僕1「なあ、俺もう投稿しようと思うんだ」
僕2「な、何でだよ!まだ目標|(予定していた今回の区切り)に到達してないんだろ!?」
僕1「いいんだ、もう。これ以上|(投稿を)遅らせるわけにはいかない。それに、もう十分に(文字数を)稼げた」
僕2「でも、"あの方"はまだ出てきてないっ!!」
僕1「残念だが、その回は俺には無理だ。・・それじゃあ俺は(投稿しに)行くぜ。"あの方"の回は、お前に任せたッ!!」
僕2「僕1ぃぃぃぃ!!!」
30話目です。え?何かがいた?気のせいじゃないですかね?
「それでマスター、決め顔で決め台詞みたいなのを言うのも別にいいですが、・・あ、やっぱりそれやめてください。見ているこっちが恥ずかしいです。これからどこに行くんですか?」
おぅふ、質問の中にずいぶんと心に突き刺さる言葉を突っ込んできたな。いい感じの心象に浸っていたのに、一瞬にして壊されてしまったよ。ちょっと傷ついちゃうぜ
「そうだなぁ。とりあえずギルドに行ってみるかな。朝飯も食べてないから、食堂で何か食べたいし」
現在俺たちは朝食を食べていない。いやだって、屋敷の食堂は昨日の戦闘でなかなかに無残な有様になってるし、執事は眠りこけてるし、領主は気絶して白目向いてたしで使えなかった。まあ、あれやったの俺たちなんだけどね。領主の面白い顔が見れただけでも良かったとしよう。というか、そもそも使用人の人たちもまだ寝てたんだよね。睡眠薬は薄めて使ったはずなんだけど、耐性が無さ過ぎたのかな?
そんなわけで、俺たちはギルドの食堂で朝食をとっている。食堂のメニューはいろいろあって、あっさり系のものから、品名からへヴィー感でているなものまでいろいろだ。俺?サンドイッチだよ。朝からステーキみたいなものなんて食べられるわけないよ。それにこのハムサンドとたまごサンド、なかなか美味いんだぜ?ミカヅキはハンバーガーみたいなものを食べている。そういえば、この世界に来てから米食べてないな。この世界にも米くらいあるよね?どこに行ったら食べられるかな?
俺たちが朝食を食べ少し落ち着いていると、後ろから声をかけられた
「あれ?ミカヅキさんにアライさんじゃないですか。珍しいですね、こんな早くからギルドにいるなんて」
振り向いてみると、ギルドの受付のお姉さんがいた。このお姉さん、俺たちが冒険者登録をした時に受付にいたお姉さんで、その後も俺たちが依頼を受けにいくと、何故かこのお姉さんの窓口に当たる。それで少し、顔見知りみたいになってしまった
というか、まだ俺たちは冒険者登録をして3日目だぞ。そんなに印象に残るようなことしたかな?・・・したな。高純度のゴブリンの魔石を渡して、旧時代の文字を書いて、Cクラスのスライムを倒して。うん、そりゃあ憶えられても仕方がないかもな
「ええ、俺たち今日この町を出るので、その前にギルドで朝食でも食べていこうかなと思って」
「え!?この町を出るんですか!?それも今日!?せ、せっかく優秀な冒険者さんが来てくれたと思ったのに・・・」
「あはは、すいませんね」
「あっ、こちらこそすいません。優秀な冒険者さんがいるというのはそれだけで安心できますし、その冒険者さんがいるというのは町やギルドにっとても一種のステータスみたいになりますからね。いやでも、強引に引き留めるようなことはわたしはしませんので安心してください!!それで、アライさんたちは、次はどこに行かれるのですか?」
次の町か・・・。特に決めてないなぁ。・・どこに行こうかな?あみだくじで決めてしまおうか
「特に決めてませんね。もともと、特に目的とか無く旅しようとしているんで」
「そうなんですか。そうだ!なら"エイルム"なんてどうですか?」
「エイルム・・ですか?」
「はい!実はですね、今エイルムまでの護衛の依頼がきているんですよ。アライさんのクラスでも受けられる依頼ですし、是非どうかなと思いまして」
ほう、護衛の仕事も兼ねてということか。いいかもな。次の目的地に行けると同時にお金も稼げるなんて!!あみだくじで決めるよりもまともだしな。まあ、俺の意見だけじゃなくてミカヅキにも聞いてみないとだけどな
「それに、エイルムにはダンジョンがありますし、そこにもチャレンジしてみるのはどうですか?もしかしたら、アライさんたちなら踏破しちゃうかもしれませんよ!!」
ダンジョン!!ダンジョンがあるのかあ。それはぜひとも一度行ってみたいな。どんなかんじなんだろ。やっぱり洞窟みたいな構造になってたりするのかな?益々行ってみたくなったぜ
「ミカヅキ、俺はなかなかいい話だと思うが、お前はどうだ?」
「いいんじゃないですかね。お金も稼げますし」
よし、ミカヅキの同意も得られた。というか、やっぱり稼げることに注目いったんだね。まあ、お金は有るに越したことは無いからな
「じゃあ、その依頼受けます」
受付のお姉さんに連れてこられたところには、一人の男の人がいた
「こちらストールさん。今回の護衛対象よ」
「どうも、ストールです。エイルムまでの道のり、よろしくお願いします」
「どうも、アライです。こっちはミカヅキです。よろしくお願いします」
ストールさん、なかなか丁寧でよさそうな人じゃないか。これで実はどっかの領主みたいな性格何てことじゃなければいいんだけどな
「それでは、早速出発ということでよろしいですか?」
「えっ!?あっ、はい」
も、もう出発なんだ。もっといろいろと手続きとかやったりするものだと思ったよ
「もしかして、なにか準備などがありました?」
「いえ、何でも無いです。出発しましょう」
護衛の仕事は初めてだからな。こういうこともあるよな。失敗から次につなげていくのが俺なのさ!!
そうして俺たちは、この街から出た。ギルドを去る時に、受付のお姉さんに
『また来てくださいね!!』
と言われて無理やりにくらいの勢いで握手をされたので、
『ええ、また機会があれば』
と返しておいた。"機会があれば"って便利な言葉だよね。この先絶対にこの街に戻らなくても、"機会が無かったんで"という言い訳ができてしまう。いやあ、実に便利!!
エイルムまでの道のりは徒歩だ。移動中、魔物や盗賊なんかが出てくることも無かったので、ストールさんと俺たちは自己紹介みたいなのをしあった。どうやらストールさんは商人のようで、これからエイルムで商売の話をするらしい
「といっても、駆け出しの新人なんですけどね。でも、いつかは自分で大きな商会を作り上げたいものです」
「へえ、すごいですね。俺は商売のことなんて全然わからないですけど、その目標叶うといいですね」
今から仲良くなっておけば、ストールさんの商会が大きくなった時に"知人サービス"とかいって、商品の割引してくれたりしないかな?
「それで、あなたたちはなぜ冒険者という職に?」
「大した理由は無いですよ。俺たちがいた所は人が少なくて、魔物もそれなりにいたんで戦い慣れはしていたんです。それで、旅するにあたってお金を稼ぐには冒険者になるのが手っ取り早かったってことです。まあ、俺たちも冒険者になったのついこの間なんですけどね」
本当は人なんて全くいないし魔物はうじゃうじゃいた所だけどね!!けど、事実何て言っても信じてくれないだろう。何せ俺たちがいたのは"原初の島"だからな。冗談として笑われるか、"頭おかしんじゃねえの?"と思われるかだろう
その後もストールさんと話をしながら歩き続けて数時間たった。そろそろ休憩するか。ここまでずっと歩きっぱなしだったし、もう昼食時だろうからな
「そろそろ、お昼休憩にしませんか?」
「そうですね、ではそこで一休みしましょう」
俺たちはすぐそばの丁度木陰になっているところで昼食をとることにした。さて、昼飯は・・・。昼飯は何を食べようかと考えた俺は、重大な問題に気づく
やべえ・・。今、島の魔物の肉しか持ってないんだけど・・・
はい、ということで、主人公が新たな町へ出発いたしました。えー、前書きでは大変どうも失礼いたしました。唐突にあの茶番を書きたくなったんですよね~。
次回、僕1の意思を引き継ぎ、"あの方"登場なるか!?




