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別話2 確認のできない魔法

久しぶりのサイドストーリー2話目です。

久しぶりすぎて、サイドストーリー側の主人公の名前をまったく覚えていなかった

さて、この国に仕返しをすることは決まったけど、さすがに一人でやるっていうのは無理があるよね。これから成長して強くなっていくにしても、多勢に無勢ってのは変わらないだろうからなぁ


「まずはさっきみたいに、みんなにかけられている【隷属の呪い】を解かないと。それから仕返しをするために誰か味方になりそうな人を探さないとね」


 わたしのスキルならさっきのように【隷属魔法】を解くことができるはず。そうしたらクラスのみんなにこの隷属魔法のことを話して・・・。いや、それじゃだめね。クラス全員なんて数に話したらきっとどこかから情報が漏れて王国側に伝わってしまう。そうなったら王国側も何かしらの強硬手段を打ってくる可能性だってあるかもしれない。というか、絶対にある。下手をしたら今よりもはるかに悪い環境下に置かれて、一生この国で重労働をさせられることも・・・うげぇ


「なら、このことを話すのは信頼のできる少数の人に・・ってことかな」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 さて、誰にこの魔法のことを話すかなんだけど、やはりこういう時はまず大人に伝えるのが一番だよね。それで、ここにいる大人で唯一話せる人と言えば一人だけ。つまり


「先生!!小西先生!!」


 私たちと一緒に召喚された学校の先生しかいない


「お?桐山か。どうしたんだ、そんなに急いで」


「ちょっと話したいことがあるんですけど、いいですか?」


「ああ、別にいいぞ」


「ありがとうございます。じゃあ、ちょっと人目については不味いので移動しましょう」




 それから王宮内で人がいなさそうなところを見つけたわたしたちは、そこで話をすることにした。え?私の部屋?いやいや、いくら王国から与えられた私物の置かれていない部屋だったとしても、そして話す内容が内容何だとしても、ちょっと部屋に入れる気はないかな~。てことで、この場所を探すのにそこそこ時間がかかってしまったけど、まあ仕方がないよね


「それで、話っていうのは何なんだ?」


「はい、先生。実はですね、わたしたち、この国に隷属の魔法をかけられているんですよ」


「・・・隷属の魔法?何だそれは?」


「えっと、簡単に言えば強制的にこの国の王の支配下に置かれているんです」


「だが、魔法なんてかけられているようには感じないぞ・・?体に異変は無いし、さっき配られたこのカードなんかにも何も表示はされていないしな」


そう、この魔法の厄介なところは魔法がかけられているのに気づかないという点なんだよね。先生の言った通り、身体に違和感を感じることもなければ何かに記されもしない。わたしも、たまたまスキルを使ったことで初めて知ったもの


「でも、本当ににあるんです」


「うーん、生徒のことを信じないわけではないんだがなぁ。あまり無暗に疑うっていうのもなあ・・・。というか、桐山はどこで魔法のことを知ったんだ?」


「それは、わたしのスキルの力で・・」


「桐山のスキルはそういうのがわかるやつなのか?」


「いえ、ちょっと違うんですけど・・・」


 ああ、もう面倒くさい!!こうなったら実際にやって見せた方が先生もわかるはず!!


「先生。今から先生の魔法を解くので、そこに立っていてください。・・・いきます。【全反転リバース】!」


 『スキルの効果が発揮できません』


 え、どういうこと!?効果が発揮されない!?


「・・・終わったのか?さっきと変わった感じはしないな・・」


「い、いえ。ちょっと失敗したみたいです。もう一回やりますね」


もしかしたら、"対象に触れなければ効果が出ない"とかそういうものかもしれない。なら、次は先生に接触しながらスキルを使ってみよう


「【全反転リバース】!!」


 『スキルの効果が発揮できません』


ッ!!これでもダメなの!?


「なんで、どうして?私のときは確かに魔法は解けたのに!何で今スキルが使えないの!?」


「あー、桐山。一旦落ち着け。たぶんお前は疲れているんだ。いきなり異世界なんてところに飛ばされて、そのうえ魔王を倒してくれ何て言われたらそりゃ混乱もするだろう。隷属の魔法なんてもののことも、そういう疲れや混乱から来たものかもしれないしな。一応気には留めておくが、今は落ち着くためにも休んでおけ」


「ち、ちがっ!ほんとに魔法がっ・・・!!」


 確かにいろいろと混乱していないことも無いが、別に頭がおかしくなって妄言を吐いているわけではない。というか、どちらかと言えば魔法の解けているわたしよりも未だ魔法にかかっている他のクラスメイトや先生の方がこの件は重要問題なんだけど


 わたしは何とかこのことを信じてもらおうと先生を止めようとしたけど、先生が戻ってくることは無かった


 つ、使えない大人めええ!!あれはもう駄目ね。"気には留めておく"なんて言っていたけど、明日になったら確実に忘れているに違いない。先生を味方につけることは失敗ね。なら次の手段、信頼できるクラスメイトの誰かにっ・・・!


 ・・・あ、そこまで信頼できる人このクラスにいないや。うーん、こんな時になってクラス内での友人付き合いを深めなかったツケが回ってくるとは・・・。仕方がない、今は自分だけでやっていくしかないか



はい、ということで、サイド主人公に仲間が増えました。一人称が"わたし"系のキャラが多くなってきて、書き分けられるか不安になってきました・・・


【追記】 改稿して友達の描写消しました!彼女に友人なんていないのですよ(ゲス顔)



次回、本編再開か、もしかしたらもう一回閑話が入るかもしれません

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