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02 転移前のピンチ2

2話目です。よろしくおねがいします

 え?レジストって何?というか、喰われてる感覚が無くなったぞ?ああ、なるほど。俺の必死な思いが伝わって影に対する力になったんだな!ん・・・?必死な思いって俺何思ったっけ?えーと確か異世界と、レンタルDVDと、・・・彼女いない・・・・。もしかして憐れまれた!?なんだろうこの存在を無くさなかった安心感と自分のことが悲しくなってくるこの感じ・・・


 そんなことよりも、『影の支配』ってのはそのまんまの意味でとらえていいんだよな?さっき俺を襲ったよくわからないものを逆に取り込もうとしてるっていう・・・。今支配率何%だろう?見れるかな?


 『影支配率40%』


 お、見れたな。しかし、支配速度は侵食率と比べて遅いな。影も抵抗してるってことか。それでも支配が進んでるってことは、俺の思いのほうが強・・・。うぅ、心が痛い。がんばれ、立ち直るんだ俺!

 

 こんな、ところで挫けてたまるか!俺は・・・異世界行って一度でもいいから美少女獣人さんの獣耳をモフモフしてみたいんだあああ!


 『影支配率100% 支配完了しました』


 ・・・・・か、勝ったぞ!俺の精神を犠牲ににして!心なしか、影にまで残念な人だなみたいな雰囲気が完全支配前に伝わったような気がするが気のせいということにしておこう!


 影との戦いにようやく勝ち、周りに意識を向けると、さっきと変わらず一面のお花畑に女神様が一人・・・。・・・一人!?あれ!?ほかの人たちはいったいどこへ!?


 「は~、終わった終わった~。今日の仕事は終了ね!さっさと片付けて家に帰ろうっと。にしても、さっきの爽やかな子と三つ編みの子は・・・。こっちは、毎日毎日仕事仕事仕事と大変だってのに・・・。帰ったら飲むしかないわね」


 女神様が愚痴ってる・・・。さっきの丁寧なものいいのかたはどこへ行ったのでしょう?見てはいけないものを見てしまった気がする


 「あら、なんで一人だけ残ってるのかしら?」


 おっと、女神様がこちらに気づいたようです


 「えっと、あの、なんか俺さっきまで、影?ってのと闘ってて、ああいや、影には勝ったんですけどね?気がついたらこんな状況でして」


「ふ~ん、影と闘っててねぇ。え?ちょっとまって。あなた今影と闘ってって言った?あと勝ったって言った?」


「え?あ、はい影です。何かそう表示が出たんで、影だと思います。支配完了ってのも表示されました」


「そんな、影って聞いてないわよ!いい?あなたはちょっとそこで待ってて!」


 なんか、女神様大変そうだな。俺仕事増やしちゃったかな?いや、増やしたのは影だ!決して俺ではない!


「あ、もしもし先輩?ええ、私です。ちょっと緊急で、今時間大丈夫ですか?はい、えっとですね、なんか影が出たみたいで・・・。そうなんですよ!召喚前の説明のときに出たみたいで、そんなの聞いてないじゃないですか!!・・・影ですか?転移者を食べようとしたみたいなんですけど、逆に支配されたみたいで・・・。ホントですってば!私も今確認したんですけど、支配されてたんです!それでこの転移者なんですけど。・・・え!?私が!?そんな、私の仕事じゃないじゃないですか!?私の仕事場で発生したことだからって・・・。そんなぁ~。・・・はい、はい、わかりました・・・では」


 どうやらこの女神様、自分の担当以外の仕事をおしつけられたようですね。ご愁傷様です


「はぁ~、えっと、影について説明するわね?影ってのはこの天界に現れる一種のバグみたいなものね。

その影ってのは、生物の体を乗っ取り、もといた者の存在を喰って暴れまわるってやつなんだけどね?これの何がやっかいっていうと、バグのくせして無駄に強いのよ。まあ、私たちには全然およばないけどね?

それでも発生したら即座に修正パッチ持って消滅させるようになってるのよ」


 うんうん、なるほど笑えないほど危険な状態だったのか。危うく俺まで修正パッチで消滅させられるところだったぜ!


「それで、あなたみたいに影を逆に支配するなんていう前例は無かったのよ。ということであなたのことは観察対象とすることになったわ。ああ、別になにすることもないからこのまま異世界には行ってもらうわ。ただ、たまに私に・・、現状報告をしてもらって・・、それを私が・・・、上へレポートとして提出するかんじになるわ・・。ハァ・・」


 なるほどなるほど、俺は観察対象となるのか。まあ、行動に制約がかかるわけじゃないのならいいか。

それより女神様?そのため息は仕事に対してですよね?俺に対してじゃないですよね?いやまて、仕事=観察対象者=俺にならないか?やっぱり俺か!?


「では、あなたにこの『天界製手袋』をプレゼントしするわ。この手袋は、あらゆる環境に適応でき、着用者の動きを阻害することや手が蒸れることがなく快適に使用することができて私たち並みでないと壊すことは容易ではないという優れものよ。さらに私と連絡がとれるようになってるから報告の際はこれを使ってね。あと、あなた用に登録しとくからなくすことはないはずよ。これからよろしくお願いね”シン”くん」


 おぉ、すっごい万能手袋だな。さすが天界製・・・


「ああはい、こちらこそよろしくおねがいします。あの、ところで”シン”っていうのは?」


「え?あなたの名前じゃ・・・。もしかして間違ってた?ああもう、これだから漢字は難しいのよ」


「そういうことでしたか。ならもうそのままシンでいいですよ?」


 女神様のところには漢字で名前が表示されるのか。振り仮名機能とかついてないのかな?がんばれ天界!


「では、あらためてよろしね。じゃあ、そろそろ転移させるからそこにいといてね。ああ、ほかの人たちとの召喚の時間差は無くしておくから安心してね。じゃあいくわよ」


「はい、よろしくおねがいしま――――


『影による”ワルアガキ”が行われました。影支配率95%に低下 影による”イタズラ”が行われました。転移先の座標が書き換えられました』


―――――え!?」


「え!?座標位置が変わって!?だめ!もう変更が間に合わない!と、とにかくがんばって!シンくん!!」


 ええええええ!?うそだろおおおおお!?


今回は影の説明と女神様回でした。

次回主人公が異世界に降り立ちます

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