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ベルリク戦記 ー 戦争の生涯 ー  作者: さっと/sat_Buttoimars
第2部:第14章『ぼくらの宇宙大元帥』

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09話「天が高くなって」 ベルリク

 秋の空になって天が高くなってきている。夏の多雨も収まってきた。晴れの日の次の朝は中々寒い。

 馬も太って南下時期。古く、我等は冬越しの略奪が必要で、春までに餓えて弱体化してしまうと他部族に負けて略奪された。もう少し賢いと臣従してやり過ごし、相手が間抜けだと寝首を掻く。

 帝国連邦がそのような習慣を消し去った。身内で争わず、他所に争いを輸出し、影響力で物資を調達する。交易は鉄道で船に頼らず高速。厳冬期は容易ではないが。

 農繁期のジン江北岸。水は土砂の流出で濁っている。昔行ったフォル江よりは綺麗かな。あれは沖まで広がって、泥水かと思った。

 川岸に近い農場では農民達が忙しい。

 前歯の抜けた爺さんから”飯食わせてやるから手伝え”と言われたこともある。義手と義足を見せたら出来が良いと驚いていた。

 次に”馬を貸したら娘をやる”と言われて”返す心算ねえだろ”と言い返して葉巻を一本くれてやった。”吸い方がわからねぇ”と文句をつける爺さんの歳から、娘とやらは未亡人の四十代もしくは五十代。たぶん。

 川縁で餌無し、錘のみの知恵釣りを行う。竿はもう一本用意。本流は、見えない上流の雨一つで増水しかねないので、もう少し安定している支流で実行。

 爺さん一家に話を聞けば、やはりこの北岸は氾濫の影響が大きい。龍朝がガチガチに南岸を固めて以来、暴れ水は押し返されて北岸に流れてくる。地形によるが川に近いところにまで畑は広げられない、と。

 ”南北統一出来たら何とかなるよ。たぶんな”とは言っておいた。どうかな?

 アクファルは、今回は傍に置いていない。一人でしか得られない何かがあるだろう。

 別に、

”そういえば俺のもげた手とか足ってどうしてたんだ?”

”食べちゃいました”

”脳みそは?”

”手をつけていません”

”じゃあいいか”

 というやり取りがあったからではない。ベルベルお兄ちゃんはそういうことは、ちょっとしか気にしない。

 ベーア破壊戦争、各地から戦況報告。

 エデルト・カラミエ国境、ファグスラの戦いでヤヌシュフの騎兵群は撃退されてエデルト行きを諦め進路変更。方向転換してエグセン方面へ流れたという話。エデルト軍集団が戦線を構築して情報経路が遮断されたので詳細不明。便りが無いのは浸透完了の証。

 セレード方面は、セレード西方軍が緒戦の優位を失ってわずかに後退。緒戦で占領下ヴィニスチ市を奪還された勢いのままシャーパルヘイ市が被包囲下にあり、市街地は瓦礫の山。火力戦となれば精鋭のエデルト軍集団が勝る。

 シャーパルヘイの戦いにセレード東方軍も加わったが焼け石に水状態。戦争の準備も無く始めたのだからこんなもの。

 後に外トンフォ軍集団、カラミエ人民軍が加勢するので戦況の改善は間違いない。苦戦して戦線の膠着、微後退ぐらいでも良い。

 ククラナ方面はセレード南方軍、外ヘラコム軍集団、エグセン人民軍が国境を突破。そしてバールファー公国首都キュペリンに入城。人民政府の再開を宣言して同都市を臨時首都に指定。

 そして奇襲攻撃で混乱したマウズ軍集団の一部がマインベルト領内へ逃走、国境で一部衝突。基本的には投降して武装解除されて捕虜になる。一部では亡命した者がいるらしい。

 この状況でセレード国内にはまだ動かしていない予備兵力が温存されている。余裕が見える。

 ヤガロ方面ではナルクス分遣師団の支援を受けてヤガロ軍が素早く前進。ニェルベジツに到達。ラガとシュラージュ両王が入城して王権復活を宣言。ヤガロ人の離反、蜂起相次ぎ、モルヒバル線、シラージュ線、ドゥルード線のベーア軍主力が包囲、孤立を恐れて全面後退開始。マトラ要塞線攻略を中止し、遺棄装備多数。

 カチビア線の敵軍は連絡遅延等で後退が遅れている様子。ナルクス分遣師団が退路を断ちに行く予定らしい。包囲殲滅成功の可能性がある。

 こちらもマトラ山中に予備兵力がある。順調過ぎて不安感が出てきそう。

挿絵(By みてみん)

 極西側は良く頑張っている。それから極東に大規模な戦力抽出なんてことは簡単に出来そうもない状態。安定感を演出している予備兵力は抜けない。

 魔神代理領から義勇兵、傭兵を新たに募るのにも限界がある。ランマルカに義勇兵派遣の大義はあるか? 再びのアマナ騒乱くらいの事態が無ければ難しい。

 白帽党軍に余裕はない。代わりに本当に無規律のジャーヴァル人、アルジャーデュル人などの傭兵に使っても使いどころがない。中央総監シレンサルからも”玉も石も無く屑ばかり”とのこと。屑傭兵を集めてこれから龍朝へ乗り込み、規律の無い本物の野蛮人で秩序を乱せばレン朝の威信、中原への正統性に傷がつく。これは避けたい。

 黒軍、極東艦隊、後レン朝軍だけでどこまで何が出来るか? 龍朝が機会主義的に宣戦してこないように牽制を入れる心算だったが、あの女がやりやがった。

 レン朝陸軍にも訓練はさせているが全て国境線より後方。戦闘力の向上よりも解放軍としての立ち振る舞い重視で、憲兵への転向、拡充を基本方針に規律向上を目指している。正統性がいくらあっても賊兵の振る舞いでは求心力が働かない。

 同海軍はイェンベン南、ミンラン湾内で訓練中。外洋訓練を行うと龍朝海軍と遭遇して海戦に至る可能性があるので回避。

 黄金仮面のリュ・ジャン一派は傭兵稼業を辞め、後レン朝内で粛清の尖兵として有力者の暗殺を繰り返している。粛清で国内統一を図って有事に備えている。

 現状、龍朝へ政治的に牽制を入れるだけでは済まない状況になりつつある。ソルヒンの意向として南伐したがっているが宇宙大元帥として阻止済み。腹が膨らむ度に態度が横柄になっているのだが、自分の役職は勅令にケチをつけて修正も出来るようにしてあるので暴走はさせない。

 癇癪お嬢様などに従ってたまるか。いざとなれば腹を裂いて孫だけ出す。

 黒軍は人、竜、馬、駱駝、毛象達を揃えて怪我しない程度に訓練中。今まで組織的ではなかった犬と鷹も導入している。

 極東艦隊とセリン艦隊はウレンベレ港に入った。一連の海上作戦で船体装備に生じた歪みを直し、疲労した船員の休養、交代が必要。万全を期すなら来春まで運用は控えたい。

 ファスラ艦隊にはとりあえず海上偵察を任せた。金と物資は言われた分渡してある。彼等には好き勝手に動いて貰うのが良い。

 それから、イスカはどうか知らないが、ダーリクは大分あの娘が気に入ったらしい。義母セリンに似てるとか、将来黒軍の海軍で中核になりそうだとか、動きが凄いとかまあ色々あるんだろう。ちょっかいをかけない理由は少ない。

 ソルヒンを気に入るよりはかなり健全。父様、やっぱり俺、ソルヒンのことが! とか言い出さないで他の女に目が行って安心している。あれはあいつが扱える存在ではない。

 この辺の漁師から買った川魚の干物を齧る……これあんまり鱗落としていないな。

 空を見る。晴れと言う程でも無い曇天。普通。

 待っても待ち人が来ないな……明日にするか?

「おっ」

 虫除けを焚くの忘れてたな。点けよう。夕方も近い。

 張らせておいた幕舎に戻って物を取って来る。

 アクファルを傍に置いとけば何でもあれこれやってくれるんだが、ま、いっか。今は一人で待つことに意味があると、勘が言っている。


■■■


 次の日。手の甲の虫刺されを顎髭で掻いていると来客。龍道を使ったらしく、船も馬の姿も足音も無かった。ただ乾いた風が一吹きしたらヌルっと、スッと現れた。

「来てくれると思っていましたよ北征巡撫殿、サウ・ツェンリー女史。よもや二日目とは思いませんでしたが」

 普通、ヤンルーから二日の距離ではないが。

「狙撃を恐れないのは本当のようですね」

「どうぞ。ここ、骨が無いですよ」

 三角帽をずらして額の傷を全て晒し、人差し指を当てる。ぷよぷよもしてみる。

「暗殺の準備などさせてはいません」

「それは結構。先走り共が面倒ですからね。そこの釣り竿、川に下げてみませんか。意外と面白いですよ」

「折角ですが遠慮します」

「座りませんか?」

「いえ」

 待ちかねた客人、北征巡撫サウ・ツェンリーは立ったまま。植物編みの杖――結構お洒落――に手を置き、突いたまま。

 一番に黒龍公主なる存在に謀反を起こしそうな人物が彼女だ。敵対するのではなく、取り込むように出来れば天下の乱もさざ波。

 ジン江線の防御は固い。北征巡撫が叛旗を翻すか否かで経過、凄惨さは変わる。

「些事は知りませんが、女史は社会的運命の岐路に立たされることが多いようですね。私はあまり迷ったことは、たぶん無いんですが……多少迷っても記憶に留まらない程度かな。

 ジャーヴァル侵攻は、あまり迷わなかったでしょうか。初めての遠征はドキドキしましたか? あれは良い侵略でした。国内の負担を他国に擦り付ける型の一方的な戦い。あれが理想です。私も心がけていますよ。

 南朝討伐は辛かったですね。ちょっと想像するだけで具合が悪くなりそうです。

 龍朝への降伏は迷ったでしょう。私なら決断力の無さや馬鹿な男の意地からただ戦い続けるのみで血塗れ、きっとそんな感じ。

 今はそれ以上でしょうか。皇室と人民、中々秤に掛けるのは、責任あればこそ苦しいでしょう。それが両皿にそこそこ乗り合っていればもう、数値化するのも困難。合理的判断というものすら存在しなくなってくる。科学が後二百年くらい進めば片が万で片が万飛んで一かと分かるかもしれませんが今は今。私はあと五十年くらいのつもりですが、女史なら二百年行けますか」

「記録がありませんので」

「なるほど。この釣り、知恵釣りって言うんですがどうでしょう? 手持ち無沙汰を解消しつつ、余計な魚も吊れず臭い餌も要らないという画期的な手法です。東に蛇の龍あれば西に飛び竜。私の師に半人半竜の魔族がいまして、その人の発明です。北大陸と南大陸が分断される前から生きていたという凄いババアなんですよ。信頼が違います」

「良き師のようですね」

「そうそう、私を何と呼びます?」

「決めかねます」

「ですか」

 これは心の距離があるな。詰まっていたら逆に何かが間違っているのだが。

「先に聞くべきでした。彼、龍人にしました?」

「雷管と蛇毒でした。脳への損傷著しく、仙術適いませんでした」

 刺さって、雷酸水銀炸裂、毒液と破片散ってドロドロズタズタのグッチャグチャ。

「あの女……やるな」

 ダーリクめ、良くあんなチンポに余る奴に手を出せたな。見た目が良かろうと毒針の威力が段違い。若い頃の自分だったら幾らムラムラしていても逃げ出した。

「そう、七宝と使節団、無事に届きましたか?」

「一名を除けば」

 レン・シャンルは暗殺したものの、借りた物とお客は返したのである。

 サウ・ツェンリー、それからしばらく声も出さず。

 あれ、怒らせちゃったかな? まあ、元からブチキレてるという可能性も大きかった。

 どうしよう? とっておきを見せてみよう。

 懐から煙草入れを出し、葉巻とは内壁で隔てられているところから一本、瓶入り小指を出す。防腐剤充填済み。帽子に比べたら些細な呪い物。

「じゃじゃーん、これ、誰のだと思います?」

「何でしょうか」

「ソルヒンちゃんの小ゆび。白くてほっそいね!」

 サウ・ツェンリー、それからしばらく声も出さず。

 やはり諧謔の嗜好は東西で違うのか? いや、これはちょっと気持ち悪かったな。

「あ、シゲどうです? あのチンポ野郎」

 サウ・ツェンリー、声も出さず。チンポ発言が気に入らないのか? 生涯一度もチンポと発言したことのない顔をしているが。

「野郎はどうです? あれでも弟分なので」

「”兄”には忠実なようですが」

「へえ。面倒臭い立場にいやがるな。あ、そうだ、あいつ子供って出来たんですかね」

「初子は病死、二人目は不明です」

「まあ、まともな生き物じゃなさそうだしな……披露宴の前に声掛けとけば良かったな。酒と飯出てから聞こうって思ってたんだよなぁ」

 サウ・ツェンリー、それからしばらく声も出さず。

 待っていると風が吹く。人間の右目、瞬き。龍人の左目、開いたまま透明の瞬膜が横に動く。

「そうそう、これは公然の秘密みたいなもんでツェンリー女史はご存じかもしれませんが、ソルヒンが産むとしたら来春頃ですね。ちなみに孫ですよ、孫。初孫は流石に、初めてですな!」

「おめでとうございます」

「ありがとうございます」

 何かケチつけたりとか何とか、言わないのか? 子供って言っていないぞ。自分の天政官語の発音おかしいのか? 割と筋は良いはずだが。

 聞いてみよう。

「孫って発音、合ってます? 私の子供の子供」

「人事不詳の時期と重なっているという説はありました」

 おっ、通じてた。

「ということで、龍帝に結婚と懐妊の挨拶に向かいたいですね。段取りして貰えませんか? イェンベンでは確かに青衣派を擁護しておりますが、古来からの龍信仰を捨て去ったわけではありません。黒龍公主閥を蛇とは罵っておりますが、天政という帝国機構から抜け出したわけではありません。

 かつて龍帝殿下とも呼ばれ、中原の礎たる存在なら一度声掛けをしなければと思っております。妻にも代わって」

 天政の法律では、外交特使という令外官の立場にあった貴人殺害の咎、連坐に至らない。

 シャンルは、レン朝としては皇族でも龍朝としては皇族ではない。

 定められた役職ではない外交特使は皇帝の寵臣ではない。

 直接殺害を行ったソルヒンのみが罪人に該当する。共謀すれば同罪だが、していなければ違う。

 よってこの蒼天王、宇宙大元帥は罪人ではない。

 自分のヤンルーへの入城、その正しい法知識が詰まった頭で断ることが出来るか?

「それから破廉恥館にも行ってみたいですね! 色々ありますけど”鳥獣娘々百八景”ってのが気になりますね。変態王子の絵は期待を裏切らず常識を断ち切ると評判で」

「独断出来ず、検討させて頂きます」

 怒らなかった。腹の内を顔にも出さなかった。変態王子の作品について喋ったのが余計だったかもしれない。あれで頭が逆に冷えた可能性がある。

 北征巡撫サウ・ツェンリーの思考を見たいのだが引き出しに失敗している。

「実行可能性というものがあります。そして”あの時””もしかしたら”のやり直しや続きが出来るかもしれません。自力でやれる程有能じゃないのでしょう?」

 人間の右目の下、頬、動いたな。


■■■


 サウ・ツェンリーが風と共に影のように現れたとしたらこいつらは、グパッとずってんごろりん「うんしょ」「よいしょ」「えっこらほい」と這い出てきた。

 北征巡撫と話も出来たので撤収しようと荷物を、片腕でえっちらと片付けていたところだった。

「お初にお目にかかります!」

『ぁぁりやーす!』

「大元帥閣下! 俺、ラコニオンのイスパルタスと申します! ”飛び鮫”バイクル殿を継承した、ご存じで? あ、こいつらはぁ……異世界、龍道入りの術に才能がある奴等です!」

 まるで冴えない仮装、獣人の出来損ない、”野良もん”。魔族ってこんな風に見えたっけ? という風体の”やから”が五名。

 筆頭が鮫みたいなデカい頭をしたのがイスパルタス。他は鋸、槍、金鎚、鋲の頭、そして強い顎が揃った肉食魚、獣系。何か、肉体変化の傾向が似ている。

 ルサレヤ先生は魔族の”量産”を嘆いていたわけだが、これはちょっと、いやあこれはなぁ。軍服武装揃えればそうは見えないだろうが……いやこれはちょっとなぁ。

「遠路ご苦労様です。魔都でお待ち頂いていたと思いましたが?」

「へい。しかし火急に入り要になるかもと思いまして」

 サウ・ツェンリーが帰ってからで良かった。だから呼ぶまで来るなと言ったのに、愚かな独断専行め。直接の部下だったら……才能はやっぱり惜しいかな。

「流石船乗り、反応が早いですね」

「いえ、一応、端くれで、ご存じで!? ……あ、そう、ザラお嬢様にはお世話になっております! お、ほらっ!」

『っせわになっぃます!』

「学も金も無い、縁故もろくに無い俺らに、その親身? 親切にしてくれまして、勉強って何を何からどうすれば分からない俺等に、もう命令文書とか、正式のでも読めますよ!」

「それは良かった。娘はお喋りでしたでしょう。ずっと喋り続けて迷惑ではありませんでしたか?」

「そんな! 楽しくてえーと、はい、聞いてて、うーん、ありがたい? です」

「可愛い!」

「嫁っこにほしい」

『てめぇこら!』

 五人衆の内、嫁っこ発言の金鎚頭が袋叩きにされて失神。

『失礼しました!』

「まあ、口説いてあいつが良いって言うならいいですよ」

 ザラは何かもう、手の指で数えられない男を使って転がし倒している上にハンドリク君もその中にいるとのこと。今更魔族が一人加わったところで何とも言わん。

 魔族というのは魔神代理領における名士。名士という言葉も安っぽい特別な人材。

 魔なる眷族とは魔術使いとして優れているのは勿論、剣や弓の達人であったりする。大体は学が成っていて高級官僚の仕事が出来る。人格者でもあって導ける哲人。そして一軍の将であったり、大商人であったりもする。加えて勢力基盤で一声掛ければ一軍を動員し、小国並の財産を引き出せる名声すらある。あらゆる”力”を抱えている。

 比べてこの”粗製”魔族共……。

「お前等、トカゲの黒焼きって食うか? 臭くてキツい地酒もあるぞ」

 爺さん一家から買ったものがある。

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― 新着の感想 ―
新時代の有り様!古きものに例がババアだと強烈だよね。すっごいババア
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