03話「烈風」 ヤヌシュフ
分厚い鉄筋凝固土の防壁の内側。防毒覆面を付けて突入。
「二刀、烈風剣!」
二刀薙ぎ払い、薄く広く、交互に間断無く。要塞広場で武器を持たない敵兵達の服と肌がビラビラ、剥けた脂肪、切れた筋繊維、削れた骨が見えて倒れる。遅れて血が出る。
「二刀、烈風突き!」
二刀突き出し、抉り込むように交互に間断無く。建物間通路で避難行動を取る軍属、作業員が血を噴く。
放つ高さが秘訣。一本で複数まとめて首を撫でるように削って襟と肉を削ぐのだが、千切るのは失敗。”殺し過ぎ”だ。無駄無く力を遠くまで複数に届けてこそ成功。骨に当てなくても人は死ぬのだ。
「烈風剣、末広がり!」
小銃の操桿をガチャガチャ鳴らしている音がする防壁内側の銃眼に剣を刺し込み、横にズバっと広がるように。内部で人と物がガタガタ飛び回って叫ぶ音が聞こえる。
壁の穴にだけ集中していたら危険なので、一つの目標に集中しないように。
魔族化し、獲得した六つの目は継承直後持て余していた。今では全て使い分けて広く捕捉出来る。人間だった頃と脳みそも違う。
内部を一人で掃討し始め「うわっ化物!」と何度も言われる。
自分が認知されていないと思ったのでもう一度名乗ろう。防毒覆面を脱いで叫ぶ。
「ヤヌシュフ王である!」
特徴的な飛翔音。最近では笛音が鳴る”鏑”が付き、我々には着弾間近と分かる。敵には恐怖を与える。
防毒覆面を被り直し、近くの建物の扉を前足で蹴破って入る。
避難しているのは軍属、作業服を着た老人、女が工具を武器に構えている。話だけは聞いていたが若い男はほとんど兵隊に取られているのは本当みたいだ。
「俺、ヤヌシュフ王だよ」
烈風剣で八つ裂き。侵略者に抵抗する国の民は誰であろうと油断ならない。
要塞防壁の内側、外側にも塩素剤弾頭火箭着弾開始。炸裂音は小さいが、黄緑色の瓦斯が舞ってゆるりと広がる。
化学攻撃は王の突撃後である。奇襲の忙しさ、準備状態を見せない工夫からようやく発射に成功。
この毒瓦斯燻蒸で、化学戦の用意が足りない者達を制圧状態にしてから後続の騎兵隊が突入する。
防毒覆面を用意する間も無い敵を刀槍に銃弓で殺していく。捕虜は取らない。手間で管理が面倒。
要塞に突入せず、やや迂回した一隊が要塞内部に引き込まれている鉄道駅――かつてはセレード国内に連結――に乗り込んでからこちらに顔を出す。
「王様、駅抑えました! 発車阻止、発車用意開始!」
「爆弾列車で轟!」
『轟! エデルト人をぶっ殺せ!』
決死隊と爆弾を列車に乗せ、駅に突っ込ませて吹っ飛ばす予定。どこで発破するかは現場判断。
後続の騎兵が突入するのを支援する。
内部を少し歩き回り、敵を殺していると、要塞中枢の電信線が集中する建物、司令部と通信所を発見した。
「烈風剣!」
で電信線切断。通電中、火花が散る。
司令部は防御が固かろうと、窓から中を八つ裂きにしようと構えると、声を掛けられる。
「王様、今外出ますからね!」
「分かったー!」
出て来た臣下は敵を縛って、何と吊るしてやって来た。制圧済みだったのか、仕事が早い。
「王様、こいつ、この期に及んで電文なんて打ってやがりましたよ!」
「何だその縛り方はぁ!?」
不思議な緊縛、四角形が組み合わさっている。
「亀甲縛り! 親父が捌いてる極東米の梱包がこれでした!」
「お股が痛そう!」
縛り名人、吊り上げた敵通信兵を上下に揺すると「うぐぐ」と痛そうに首振り。しかし、
「ただで済む思うなセレード王! 直ぐに集中砲火だ!」
と言う。この要塞を味方ごと砲撃しろと電信を送った後らしい。流石わが民族の宿敵。
「あ、名前がバレてる!?」
「王様、名乗ったじゃないですか」
「そうだった!」
「その見た目もだよ!」
「え、ホントだ!」
黒ずんだ肌、獣の顔、眼窩一つに三つの目が左右、胸から上が人型、下が馬と人と犬の中間に近い。ちんちんが無い! 丸わかり。
「そうだ王様、こっち塩素強いっすよ」
亀甲縛りの奴が瓦斯溜まりのところに転がされると苦しみ出した。咳き込み、目から鼻からだらだら汁を垂らして胸のあたりをよじり出す。
「おもしろっ!」
■■■
我々セレードの民は、バシィールからお母様の総統就任電報を受け取ってすぐに奇襲攻撃を仕掛けた。
第一目標はカラミエ大公国国境都市ヴィニスチの東方、国境要塞。
そこは要塞を中心に鉄条網と金網柵と土嚢盛りと空堀が南北に延びていた。そこに唯一ある鉄骨の両開き扉を烈風剣で切り裂いて突破、機関銃据え付けの塔を切り倒し、狼狽える敵兵を八つ裂き。準備砲撃も毒瓦斯も後回しでやった。
そして”ヤヌシュフ王である!”と宣言。敵戦力をこちらへ集中させるため。首狩り作戦への誘惑に勝てる戦士などいるだろうか?
自分は真っ先に入り口が開放されたままの国境要塞東口へ入って先程の戦闘。
臣下は毒瓦斯投射の中で要塞周辺、国境柵の裏を掃討。
地上部は制圧した。要塞防壁内部や地下部の制圧なんて時間のかかる作業は、騎兵の後に続く我が軍主力の歩兵、工兵、砲兵がやること。
素早く通り抜けて要塞西口から出た。我が背に騎兵隊が続く。
国境要塞西口と、ヴィニスチ市”新中央”を守る塹壕線までの距離感は、国境線からセレード砲兵が射撃しても砲弾が届かない程度。その区間は中間線と呼ばれた。
中間線は、建物や身を隠せるような窪地や岩、樹木に藪までもが撤去された整地。砂利が敷かれている無人無障害地帯である。
無障害地帯は身を隠すところが無く、突撃を仕掛けても長距離を砲弾と機関銃弾に晒されて皆殺しに出来る仕組み。砂利は穴掘りに邪魔で攻撃用の縦塹壕も掘削し辛く、砲弾が炸裂すれば散弾のように飛び散る。敵はその予定だった。
このように手が入っているのは主街道面と両側面を補う程度。それ以上の南北線は、ブリュタヴァの森林地帯を突っ切って有刺鉄線が乗った金網柵が伸びて、哨戒所が点々とする程度。
王様の騎兵隊はこの国境要塞、中間線、ヴィニスチ市を中央突破しよう。
他の騎兵隊は森の中の金網柵を爆破して突破する。
奇襲の意外性で行ける、そんな気がしている。
王様が先頭で、中間地帯を走り抜ける。
陣地突破の訓練にあった、砲撃痕でグチャグチャの、腐った肉に鉄片交じりの泥沼になった地面ではない。下馬不要、競馬が出来そうなくらい平坦。
走りながら待ってみても敵砲兵の射撃が一つも無い。あちらは対応出来ていない。電信だけ送っても動くかは別。準備不足の恐ろしさを味わえ。
国境要塞から爆弾列車も走り出して西進、一時並走、加速がついて追い越された。
臣下が車両から手を振って来るので振り返す。自爆寸前に脱出する、はず。
そして塹壕に設置された駅に爆弾列車が入って、通過して行った。敵は咄嗟の事態に対応出来ていない。
一見して塹壕線に配置されている敵兵は少ない。塹壕内部は内壁もしっかり張ってあって綺麗。まるで”化粧張り”。我等セレードに対して”実物”は備えていたようだが、その”精神”はどこまでか。
敵の機関銃座では、弾薬箱を急いで持ってきて、蓋を開こうとバタバタしている様子が見られる。
全体的に慌てて動いているのが見える。兵士以外にも管理業務や配送作業に就いている軍属も見られ、列を作って手旗を持つ兵に避難誘導されている最中。規律は正しい。
王様は考えてある。機関銃はやばい。じゃあ、斬っちゃえと。
「烈風ぅう盾!」
基本の形は烈風突き、そこから大き目にグルグルと切っ先を外側へ回す。
斬るけど受け流しの感じ、線より面を描き、瞬発じゃなくて持続。グルグル回す円の先に機関銃の銃口を捉え、放たれた機関銃弾の連射を全弾外へ反らす。
防御ばかりでは解決しない。
長距離戦にも王様は対応。「烈風、遠当て!」で凄く長い感じに飛ばし、塹壕手前の土が捲れ出す位置を確認し、なぞって射手に装填手へ照準を合わせて切り刻む。機関銃も引っ繰り返って、部品と千切れた弾帯を飛ばす。狙撃距離でも行けるのも王様。
射手は対銃弾の、歩くことを前提にしない重甲冑装備。しかし烈風の刃は覗き穴、呼吸口からも入り込んで顔と穴を裂く。多少の鋼鉄板も切る、
魔剣ネヴィザを継承して以来、かなり工夫が効いている。人間だった頃からこれしか無いと精進していたが、ここまで出来るようになるとは本当に驚く。二十年で三歩進んでいたところが、ここ一年で五十歩は進んだ。
正面の機関銃兵排除。同じ要領で堡塁から放たれた砲弾も破壊、破片爆風も巻き飛ばし。背後に直下部隊の騎兵が続く。
敵が準備を終え始め、ほぼ一門ずつ火を噴いていた機関銃が二門以上、左右から交差射撃を始める。小銃兵も撃って来た。烈風盾で庇い切れず、後続の騎兵隊が倒れ出す。
臣下が死んでも盾は一つ、消極策はジリ貧。ならば「烈風突き!」で着実に数を減らす。
死を恐れず最前線に到着して来る騎兵隊。クストラ製の滑車弓で擲弾矢を曲射で至るところ、塹壕内にまで撒いた。爆発は小規模、破片効果も小規模、その代わりに散布するのは青酸剤。
塩素剤弾頭火箭の方が遥かに化学制圧力があるが、いつもそれが間に合うわけではない。
遠くから閃光、火柱、きのこ雲に火花、爆音が届いて爆風が塵を巻き上げて到達。爆炎を中心に砲弾が遅れてバラバラに誘爆。
爆発規模から塹壕線より奥の砲兵陣地駅で爆弾列車が起爆したものと思われる。
鉄道設備の破損は後続部隊の鈍足に繋がるが、後から外ヘラコム軍集団が修理する。セレード国内に敷かれた鉄道は、エデルト式からランマルカ式へ転換中で撤去した資材が山ほどある。その場でケチケチしないのが奇襲の技。
「二刀、烈風剣!」
塹壕線の前に展開される鉄条網を切り裂いて吹っ飛ばす。人より鉄板より、何よりあの砲弾でも容易に撤去出来ない障害物を瞬時に刈り飛ばせるのが烈風剣。現行火器でこれの代替は無い。
『烈風剣!』
突入に備えて隊列幅を広げた王の騎兵隊、その内自分の術を会得した者が馬上から鉄条網を”小”烈風剣で切り裂いて突破口を開く。馬の首を傷つけないようやや側面を向けるのがコツ。
グラスト式秘術を参考に始まって、神聖教会式奇跡教育と魔神代理領式術教育双方を参考に、我が術剣の継承者を増やした。独立以来寝ていたわけではない。帝国連邦軍の真似ばかりをしていたわけではない。
塹壕第一線に騎兵突撃による浸透が成功した。
馬毎塹壕に踊り込み、烈風剣を駆使しながら、青酸剤を撒き散らし、槍刀と銃弓で敵兵を倒す。馬で走って体当たり、踏みつけ。馬が倒れたらそれを盾にして射撃陣地確保。
多くの敵兵が防毒覆面をしておらず、毒瓦斯に苦しんで戦闘どころではない。常に重装備を意識していた機関銃班とただの歩兵では意識が違ったか。
軍属は兵士ではないが殺す。女の姿もあるが殺す。女を狙うと男が庇い立てに動くので、それを利用して敵の動きを制御出来る時もある。
ちんちんが無くなる前は、女を殺すと覚悟を決めても一瞬の迷いというものがあった。自然に、この女の顔は良くて乳房は大きくて尻も大きいか? などという寸評をして目が無用に走っていたものだが、今やそれが一切無い。気持ちが良い。
白兵戦を演じている内に第一線を後続の騎兵が乗り越えて更に浸透、第二線へ向かう。
乗馬姿は的が大きく当たりやすいが、馬だけ撃って倒しても騎手を撃ち殺していなければ下馬戦闘へ移行。馬の死体は土嚢代わりになる。戦線は維持され、そして押し上がる。
自分が開いた突破口を中心に突出して形成した白兵戦地域以外に対し、後続の騎兵が塩素剤弾頭火箭を発射した。第二線正面から、また左右からの包囲機動を取る敵逆襲部隊を牽制。
防毒覆面を着用した敵逆襲部隊が小銃に着剣して、塹壕第二線から這い上がって来た。それに合わせて、隠れていた敵機関銃兵も左右から姿を現し、堡塁からも砲撃、銃撃。そして第一線各所で地雷発破。敵味方諸共殺す処置。
逆襲部隊、銃撃一斉射に混じって小銃擲弾も発射。手持ちの軽機関銃も連射して前進開始。
突入直後の優勢がひっくり返る勢いで臣下と馬が死んでいく。
「烈風盾!」からの「烈風突き!」で機関銃兵を殺して、「烈風剣!」で逆襲部隊をまとめて切り裂く。
第二線に一人で突っ込んで、溝沿いに「二刀、烈風突き!」で次に出る準備をしている両側の敵逆襲部隊を曲がり角まで殺戮。
敵の反撃能力を削いで回り、更に続く直下騎兵が突入。毒瓦斯に対応した化学戦装備の敵と白兵戦。
槍のような銃剣小銃相手に刀は寸足らず。まず撃ち合い。銃弾装填のわずかな機会を狙って切り込み。
棍棒、円匙持ち相手には刀が勝る傾向。達人でも背中から刺されれば終わり。
高い位置から戦場を見下ろす堡塁が味方毎砲撃、粉砕。混戦の中から友軍劣勢を見たら遠慮無くぶっ放す方針だ。気合が入っている。
遠くから砲声。何と上空で敵の放った砲弾が炸裂、煙を残して散弾降らすし、連続。火薬煙の雲、鉛の雨、敵味方一切問わない効力射を開始。気合がもっと入っていた。
敵砲兵の測量、照準が完全に合っている。爆弾列車が砲兵陣地駅で自爆していなかったらもっと射撃量が凄いことになっていたかもしれない。
座標を送っている者がいる。砲兵が諸元を把握していても何処に敵がいるか分からなければ盲撃ちになって簡単に当たりはしない。最小の時間差で弾着観測をして発信出来る者が必要。
塹壕内の小要塞である、凝固土で固めた上に土嚢が乗っている堡塁に突入。接近し、銃弾を「烈風盾!」で防ぎながら砲眼に刀を差し入れて「烈風剣、末広がり!」を食らわせ、鉄と肉が踊り混じる音がする。
周囲を見ても電信線は無いが、鉄扉を「烈風剣!」で切り裂いて中を確認すると、八つ裂き死体、破損した装備の混ざりもの。切れた砲弾薬莢から火薬が漏れている。
他に地下道に配線する形――断線し辛い――の電信装置を確認。左上半身が削れて内臓こぼしている通信兵が打電装置に縋りついて痙攣中。電線を切って退出。制圧しても騎兵は居残らない。作動不能にしておく。
まだまだやってくる王の騎兵隊が続々と塹壕を飛び越える。敵砲兵が完全に味方の存在を無視した砲撃を開始しているが、彼等は挽肉を恐れない。
黒軍に倣い、自分と一緒に突っ込む連中は命知らず、平時には街に置いておけない争い好きの暴力屑共を選んでいる。
正規兵の他に民兵も乗り込んで第二線も越えていく。更に奥へ続く交通壕にも侵入し、敵を殺して撤退に追い込む。
第一線近くまで来られた騎馬砲兵が射撃支援を開始。制圧地域を拡大させる。
馬車に牛車で乗り合いの騎兵未満も到達して更に制圧地域を拡大。
自分も第二線、敵の準備不足が目立つ三線以降の各種塹壕施設、弾薬集積所だとか一般倉庫だとか便所に医務室、運動場や宿舎に飲料水槽、ゴミの集積所や焼却所も突破していく。
■■■
遂にヴィニスチ市街地に隣接する最終防衛線とも言うべき場所、砲兵陣地へ突入する。ここは敢えて、逃げる兵士や軍属の中に紛れて進む。友軍毎、目前で粉砕出来るか? やってみせろ。
砲兵陣地内に保護されるように並ぶ、斜め上を向く大砲の列。砲兵陣地駅は火災炎上中で、周辺には焦げた鉄片が突き刺さって黒いゴミになっている。たまに爆発。火災場所にはまだ砲弾が転がっているらしい。
死傷者も搬出もそこそこに大砲に砲弾が装填されていて、それを「二刀、烈風剣!」で砲兵班毎切り裂く。流石の鋼鉄の塊である大砲は、傷は付いても倒れない。
砲兵陣地内部に侵入。後方の弾薬集積所からは軽便鉄道で砲弾が運び込まれている最中。
とにかく目に付く敵兵を切って刺して殺しまくる。そんな中での優先目標は、斜め上を向いていた砲身を水平にしようとしている砲兵班。後続の騎兵突撃を破砕させないように殺す。
決断力がある砲兵班は、大砲に大量の発射薬を詰め込んで砲口に詰め物、発射して砲身破裂を引き起こして鹵獲防止作業を始めている。自分の接近を待って爆破に巻き込もうとする奴等もいる。えらい。殺した。
砲兵殺しをしている内に騎兵隊が突入。いよいよヴィニスチ市街へ、独立戦争後に半分以上が改築された、知って知らぬ所へ突入する。
「セレード騎兵心得!」
『セレード騎兵心得!』
「一つ! 適度に皆殺し!
二つ! 建物を燃やせ!
三つ! 略奪は最小限!
四つ! 要塞を避けろ!
五つ! 捕虜は取るな!」
『ホゥファー! エデルト人をぶち殺せ!』
今回だけは要塞を正面突破した。奇襲でやれるのはここまでだろう。
騎兵が正に闇雲に、無秩序をむしろ長所としながら先行してベーア帝国内の補給連絡網をあちこちズタズタに引き裂いて混乱を広げる。
我々の後、セレード軍主力が次いで攻め上げ、止まるところまで進む。
外ヘラコム軍集団とカラミエ人民軍が三番手となり、疲れたセレード軍と交代しながら改めて攻め上げる。
その後は再編、再訓練を積んだセレード軍が交代に入ったり、予備戦力になったり。
”もう死んで構いませんので遠慮無く突っ込んでください。次の王なんかどうとでもなります”とはお母様の言葉。
「開け、ベーア破壊の扉ぁ! ホゥファー!」
『ホゥファー!』




