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お腹が空いた時のおにぎりは旨し

作者: カムカム

俺は冒険をしている。

人々の営みを抜け。

空高くそびえる山々を目指す。


その一角には古代の遺骨が眠る。

幾何学模様で満たされた一本の木、の枝にそれはある。

ナマケモノのような姿でぶら下がる骸骨。


何故かバラバラにならない骨。


そんな骸骨に俺は聖水をかけてみたくなった。

ほんの、興味本位で。


でも、期待していたような何かが起こることもなく、骸骨は普通に浄化された。

おもんな。と、俺は思った。


だが、世界は俺の期待に応えてくれていたようだ。


摩訶不思議な巨木はまるで何かのスイッチが入ったかのように、葉が抜け落ち、禿始めた。

どんなに斧を叩きつけようとも、びくともしなかったはずなのに。

木の幹も崩れ始め、幾何学模様が分離していく。


何が起きるのだろう。

ワクワクする。


分離された2次元の図形が形を成し。

長方形が俺の目の前に現れた。

「選べ」


なんと、文字が表示された。

色々な物の名前が書いてある。


俺はお腹が空いていたので、丁度いいと思い、おにぎりを選んだ。

すると、目の前におにぎりが出現した。

す、すげぇええ。

しっかりと掴むことが出来る。


食べても良いのかな?

食べるしかねえよな。


一口食べた。

いや、なんか怖いし、一口で食べた。


「・・・・」

なるほど、普通に美味い。

まるで、おにぎりのようだ。


「うん」


帰るか。


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