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『大久保公園で吸血鬼捕まる!?』

 

 東京の大久保、夜の帳が降りた公園。木々の間を縫うように、一人の男が歩いていた。彼の名は血朗ちろう。数百年を生きる吸血鬼だ。


「はぁ...」血朗は深いため息をつく。


「口裂け女に筋肉マニア。最近の獲物選びは失敗続きだな」


 そんな彼の目に、ロリータ服を着た若い女性が飛び込んできた。


「おやおや」血朗は薄く笑みを浮かべる。


「お嬢さん、私と鬼ごっこはどうかな?」


 女性は血朗を上から下まで眺め、つまらなそうに言った。


「え?だるい。いくら?2?1?」


「なっ...」血朗は言葉を失う。


 最近の人間は肝が据わっている。生きられるかわからないのに、お金を要求するとは。


 血朗は苦笑いを浮かべながら言った。


「その数十倍で鬼ごっこはどうだ?」


「マジで?」女性の目が輝く。


「じゃあ、先に振り込んでくれる?」


「おい、待て」血朗は焦る。


「そんな現代的なことは...」


 そのとき、パトカーのサイレンが鳴り響いた。


「チッ」女性は舌打ちする。


「やべ、警察だ」


 血朗は困惑する。


「君、何か悪いことでも?」


「いやいや、あんたこそヤバくない?」女性は血朗を指差す。


「吸血鬼のコスプレで夜中に女の子に声かけてんだぞ」


「コス、プレ?」血朗は首を傾げる。


 警官が二人、懐中電灯を照らしながら近づいてきた。


「おい、そこの二人!何をしている!」


 血朗は慌てふためく。


「い、いや、これは...」


 女性は冷静に警官に近づき、こう言った。


「すみません、オタクの友達がコスプレイベントの練習してただけです」


「そうか?」警官は疑わしげに血朗を見る。


「ほら」女性は血朗の背中を叩く。


「コスプレ上手でしょ?本物みたい」


 血朗は呆然としながらも、なんとかその場をしのいだ。


 警官が去った後、女性は血朗に向かって言った。


「ね、助けたんだから、約束の金額、振り込んでよ」


 血朗は頭を抱えた。


「現代の人間は手に負えんな...」


 こうして、吸血鬼と現代っ子の奇妙な夜は更けていくのだった。

プロンプト

「場所は東京の大久保。私は吸血鬼。夜の帝王。今日も人間の生き血を吸う。口裂け女、ボディビルダーと失敗続きだ。場所を変えて公園にしよう。そのとき、ロリータ服の女性がいた。「おやおや、お嬢さん。私と鬼ごっこはどうかな?」。私は女性に鬼ごっこを提案する。「え?だるい。ホ別2万でどう?」。最近の人間は肝が据わっている。生きられるかわからないのにお金を要求するとは。「その数十倍で鬼ごっこはどうだ?」。そのときだった。警察がやってくる。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」

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