『プリズン・ヴァンパイア』~ラストシーズン~
プロンプト
「前回までの『プリズン・ヴァンパイア』。俺は夜に吸血鬼に襲われた。しかし吸血鬼と一緒に謎の罪で刑務所に投獄される。「俺はこの刑務所の設計をしたんだ」。吸血鬼は全身に入れ墨をしていてそれはこの刑務所の設計図だった。俺とヴァンパイアは脱獄計画を立てる。俺と吸血鬼ヴラドは配管の迷路に入る。そこにいるのは州知事選の候補と刑務所所長だった。そのとき奴らに見つかって、俺と吸血鬼はやつらから逃げることになった。俺と吸血鬼は脱獄できるのだろうか、そして奴らの不正は暴けるのか。物語は佳境に」
配管の迷路を全速力で駆け抜ける俺とヴラド。背後からは追っ手の怒号が響く。
「こっちだ!」ヴラドが叫び、急に左に曲がった。
「出口はもうすぐか?」俺は息を切らしながら尋ねた。
「ああ、でもその前に...」ヴラドは立ち止まり、壁にある小さなパネルを開けた。
「証拠を確保しないとな」
彼は素早く何かを取り出した。USBメモリだ。
「お前、ただの設計者じゃないな?」俺は訝しんだ。
ヴラドは不敵な笑みを浮かべた。
「元CIAさ。マリアの不正を追ってたんだ」
突如、銃声が鳴り響いた。
「くそ!」ヴラドが俺を庇う。
「急ぐぞ!」
我々は再び走り出した。ヴラドの背中の入れ墨が、まるで生きているかのように蠢いているように見えた。
「あそこだ!」
前方に小さな明かりが見えた。出口だ。
しかし、そこに立ちはだかる影。
「ようこそ、ジェントルマン」マリア・フォーチュンが銃を構えていた。
「観客を待たせちゃいけないわね」彼女は冷笑を浮かべる。
「さあ、USBを渡しなさい」
ヴラドは一歩前に出た。
「ゲームは終わりだ、マリア」
その瞬間、天井から水が噴き出した。スプリンクラーだ。
「今だ!」ヴラドが叫ぶ。
俺は咄嗟にマリアに体当たりした。彼女の手から銃が滑り落ちる。
ヴラドは素早く彼女を拘束し、USBを俺に投げた。
「行け!警察を呼べ!」
躊躇する俺。
「お前は?」
「心配するな。吸血鬼を捕まえるのは、そう簡単じゃない」彼はウインクした。
俺は決意を固め、出口へ向かって走った。外の空気が肌を撫でる。
自由だ。
数時間後、警察がマリアと刑務所長を逮捕し、俺たちの冤罪も晴れた。
「で、これからどうする?」俺はヴラドに尋ねた。
彼は夜空を見上げた。
「正義のために戦い続けるさ。お前は?」
俺は微笙んだ。
「俺か?もちろん、この物語をスクープとして書くさ。タイトルは『プリズン・ヴァンパイア』」
「『プリズン・ヴァンパイア』...いいタイトルだな」ヴラドが笑った。
俺たちは夜の街へと歩み出した。新たな冒険の始まりを予感させながら。