『股間をドカン!!!』~デスゲーム主催者兼ドラキュラ~
★★★ 第一章:目覚め
「ううう...」
意識が戻ると、俺は見覚えのないコンクリート打ちっぱなしの巨大な部屋にいた。蛍光灯が無機質に空間を照らし、どこか倉庫のような殺風景さが漂っている。
俺の名前はK。新進気鋭の俳優として注目を集めていたが、最近は不倫スキャンダルで炎上中だった。ワイドショーでは連日のように俺の名前が取り上げられ、嫁からは離婚を突きつけられていた。
「嫁の報復にしては度が過ぎているな...」
そう呟きながら体を起こそうとした時、違和感を覚えた。股間に何か重いものが装着されている。見下ろすと、金属製のおむつのような装置が俺の腰回りを覆っていた。
「何だこれは...」
周囲を見回すと、俺と同じような装置を身に着けた男たちが十数人倒れている。よく見ると見覚えのある顔ばかりだった。
政治家の玉川喜三郎ことタマキン議員、お笑い芸人のワタベーこと和田鍋人、プロ野球選手のゲンダーことゲルマ・バウリンダー、人気動画クリエイターたち、そして素人格闘家として話題のあの男まで。
「もしかして...全員浮気で話題になった奴らか?」
その時、部屋の巨大なモニターが突然点灯した。画面には、黒いドレスを身にまとった美しい女性が映し出される。長い黒髪、真っ赤な口紅、そして鋭い牙がのぞく妖艶な笑み。
★★★ 第二章:ゲームマスターの登場
「やあ、皆さん。あたしはこのデスゲームの主催者、ドラキュリーナよ」
女性は優雅に手を振りながら続けた。
「今からあなたたちには、人生の再生をかけたゲームをしてもらうの。ルールは簡単。あたしが出す課題をクリアできれば、この装置は外れて自由になれる。でも、もし失敗したら...」
ドラキュリーナは両手で爆発を表現するジェスチャーをしながら、邪悪な笑みを浮かべた。
「あなたたちの『股間はドカン!』よ」
「何だと!?」タマキン議員が立ち上がりながら叫んだ。
「こんなバカげたこと、許されるわけが...」
「おい、これは冗談だろ?」ワタベーも慌てたように装置を引っ張ろうとする。
「俺たちは芸能人だぞ!こんなことしてる場合じゃねえよ!」
★★★ 第三章:見せしめ
ドラキュリーナは画面の中で優雅に髪をかき上げながら言った。
「あら、信じていないのね。それじゃあ、見せしめが必要かしら」
「てめえ!こんなことしてる場合じゃ...」
ワタベーの言葉が途中で止まった。装置から不吉な電子音が響く。
「ドカン!」
爆発音と共に、ワタベーの股間から煙が立ち上った。彼は目を見開いたまま、ゆっくりと倒れていく。
「うわあああああ!」「本当に爆発した!」「これ、マジなのか!?」
男たちの絶叫が部屋に響いた。
ドラキュリーナは満足そうに微笑む。
「さあ、これで分かったでしょう。これは本気のゲームよ。あなたたちが女性を裏切り、家族を傷つけ、社会を騙してきたツケを払う時が来たの」
★★★ 第四章:ゲーム開始
「第一の課題は『真実の告白』よ。あなたたちは順番に、自分が犯した過ちを正直に告白しなさい。嘘や隠し事があれば...分かっているわね?」
俺は冷や汗をかきながら考えた。ここまで来てしまった以上、正直に話すしかない。
タマキン議員が震え声で口を開いた。
「わ、私は...政治資金を不正に使って愛人との旅行費用に充てていました」
「素晴らしい正直さね」ドラキュリーナが拍手する。
「次の方どうぞ」
ゲンダー選手が続いた。
「俺は...妻が妊娠中に他の女性と関係を持っていました。しかも複数人と...」
「最低ね。でも正直で良いわ」
順番が俺に回ってきた。
「俺は...映画のプロモーション中に共演者と不倫した。嫁には『仕事』だと嘘をついて、実際は温泉旅行に行っていた」
「なるほど。職業を利用した計画的な不倫ね」
★★★ 第五章:ドラキュリーナの正体
告白が終わると、ドラキュリーナは立ち上がった。
「実は、あたしにも告白があるの。あたしは...あなたたちの被害者の一人よ」
画面が切り替わり、若い女性の写真が映し出された。
「これがあたしの人間だった頃の姿。ゲンダー、覚えている?あなたのファンをしていた美咲よ」
ゲンダーの顔が青ざめた。
「あなたに騙され、プロ野球選手の妻になれると信じて関係を持った。でも結局、あなたは別の女性を選んだ。あたしは絶望して...自ら命を絶った」
「そんな...君は確か交通事故で...」
「嘘よ。遺書も残していたのに、あなたたちは隠蔽した。でも、あたしは蘇った。ドラキュラとして、復讐のために」
★★★ 第六章:最終ゲーム
「最後のゲームは『贖罪の儀式』よ。あなたたちは自分が傷つけた女性たちに、心からの謝罪をしなさい。そして、二度と同じ過ちを犯さないと誓うの」
大きなスクリーンに、それぞれの被害者の女性たちが映し出された。妻たち、恋人たち、騙された女性たち。皆、涙を流していた。
俺は自分の嫁の顔を見て、胸が締め付けられた。彼女の悲しみに満ちた目が、俺の心を貫いた。
「すまない...本当にすまない」俺は画面に向かって頭を下げた。
「俺は最低な男だった。君を傷つけて、裏切って...もう二度とこんなことはしない。必ず変わる」
他の男たちも、それぞれの被害者に向かって謝罪の言葉を述べた。中には号泣する者もいた。
★★★ エピローグ:ドラキュリーナの高笑い
全員の謝罪が終わると、装置から「ピー」という音が響き、金属のおむつが外れた。
「よくできました」ドラキュリーナが拍手する。
「あなたたちは第一歩を踏み出したのよ。でも、本当の贖罪はこれからが本番」
「これで...終わりか?」俺が恐る恐る尋ねた。
「終わり?」ドラキュリーナは高らかに笑い始めた。
「アハハハハ!これは始まりよ!あなたたちはこれから社会に戻って、本当の意味で罪を償うの。毎日、被害者たちの顔を思い出しながら、真っ当な人生を歩むのよ」
彼女の笑い声が部屋に響く中、俺たちは重い足取りで出口へ向かった。
外の世界はいつもと変わらず動いていたが、俺たちの心には大きな変化が生まれていた。
ドラキュリーナの高笑いは、俺たちの心に永遠に刻まれることになった。これからの人生、その笑い声を忘れることはないだろう。
そして俺たちは、本当の意味での「人生の贖罪」を始めるのだった。
「股間は無事だったが、俺たちの人生は永遠に変わってしまった。そして、それこそがドラキュリーナの真の復讐だったのだ」
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
プロンプト
「『お前らの股間をドカン!!!』~デスゲーム主催者兼ドラキュラ~。「ううう」。目が覚めると謎のコンクリート打ちっぱなしのどでかい部屋にいた。俺の名前はK。新進気鋭の俳優。最近、不倫で炎上中だった。「嫁の報復にしては度が過ぎている」。ふと股間を見ると金属製のおむつみたいなものをはかされていた。周りにも同じようにおむつをはかされてる男たちがいた。よく見ると、政治家のタマキン、芸人のワタベー、野球選手のゲンダー、動画クリエイターの人たち、素人格闘家。(もしかして、全員浮気で話題になった男たち)。近くのモニターから映像が流れた。「やあ、あたしはこのデスゲームの主催者D。いまから、あなたたちに人生の再生をかけたゲームをしてもらう。もし失敗したらあなたたちの『股間はドカン!』よ」。そう言って手で爆発する動きをした。「なんだ!てめえこんなことしてらんねえよ!」。ドカン!。見せしめにワタベーの股間が爆発する。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」




