『吸血鬼に襲われたら、秘書くんを生贄に捧げろ!?』~それはまるでターン制バトル~
「秘書くん、時代はわしのターンだ!がはははは!」
イシーバ首相の下品な笑い声が、高級中華料理店の個室に響き渡った。店を出る際、彼は箸で食べた焼き小籠包の汁が襟についているのにも気付かなかった。
「また今日も大陸への忠誠を示してきましたよ」と秘書に得意げに語る。
「あっちに行くと接待の規模が違うんじゃ。まさに桃源郷よ」
夜の永田町は異様な静けさに包まれていた。街灯の明かりだけが、首相と秘書の帰路を照らす。その時、イシーバの耳に聞き慣れない咀嚼音が聞こえてきた。
「おやおや」
優雅な声が闇から響いてきた。月明かりの中に、白い燕尾服に身を包んだ美しい男が浮かび上がる。
「下品な声に釣られて来てみれば、『まともな人に首相やらせたら俺の首があぶねえ』という自己保身系政治家たちによって祭り上げられた首相さんじゃないか」
イシーバは震える声で答えた。
「な、なんじゃお前は!」
「私は永田町に棲む吸血鬼。時代がおかしくなってきたので、ちょっと様子見に参りました」
吸血鬼は優雅に一礼する。
「さて、私のターンです。鬼ごっこでもしましょうか。お下品な首相さん」
イシーバの額から冷や汗が流れる。まるでターン制バトルゲームのように、時が緩やかに進む。
「くっ!わしのターン!」
イシーバは咄嗟に叫んだ。
「秘書くんを生贄に!!!」
「え?」
秘書が驚きの声を上げる間もなく、イシーバは秘書を突き飛ばして吸血鬼の前に放り出した。
「逃げるを選択!!!」
イシーバは靴音も高く、一目散に逃げ出した。しかし彼の耳に、背後から二つの笑い声が聞こえてきた。振り返ると、吸血鬼と、今や真っ赤な目を輝かせる元秘書が立っていた。
「ごちそうさまでした」
吸血鬼が口元を優雅に拭う。
「さて秘書君、新しい仲間と共に、このお粗末な首相を追いかけましょうか」
その夜以来、永田町の夜に時折聞こえる下品な悲鳴の正体を知る者は誰もいない。ただ、首相官邸の警備員たちの間で、夜な夜な「がはははは!」という笑い声と共に「わしのターン!」という叫び声が聞こえるという噂だけが、永田町の怪談として語り継がれているという。
プロンプト
「わしはイシーバ。日本初の中華媚系首相。今日も大陸に万歳三唱をして政務を全うする。なんせ、あっちに行くと日本とは比較にならない接待を受けられる。まさに桃源郷。そのお返しに中華系の企業を接待した帰り、「秘書くん、時代はわしのターンだ!がはははは」。
「おやおや、下品な咀嚼音に釣られて来てみれば、『まともな人に首相やらせたら俺の首があぶねえ』という自己保身系政治家たちによって祭り上げられた首相さんじゃないか」。わしは吸血鬼に遭遇する。それはまるでターン制バトルのようにじりじりと時間が進む。
「さあ、私のターンです。鬼ごっこでもしましょう。お下品な首相さん」。
「くっ!わしのターン!秘書くんを生贄に!!!」。
「!!!」。
「逃げるを選択!!!」。ワシは一目散に逃げる。オチ。秘書くんを生贄にしたが、秘書くんも吸血鬼になる。夜の永田町に下品な叫び声が響くバットエンド。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」