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『吸血鬼に襲われたら新大久保へ逃げろ!!!』

 

 私が新宿の路地裏で吸血鬼と出会ったのは、午後10時を回った頃だった。


「鬼ごっこしませんか?」


 闇の中で浮かび上がった白い歯が、不気味な笑みを浮かべている。普通なら即座に断るところだが、私の口からは思いもよらない言葉が漏れた。


「ルールは?」


「簡単です。朝日が昇るまでに私から逃げ切れば、あなたの勝ち。捕まれば......ふふふ」


 残りの言葉は言う必要もなかった。私は即座に走り出した。頭の中で次々とプランが浮かんでは消えていく。吸血鬼の弱点──十字架?にんにく?聖水?そんなものどこで手に入れろというのか。


 そうだ、新大久保だ!


 キムチの香りが漂う通りに飛び込むと、私は次々とキムチ専門店を物色した。にんにくたっぷりのキムチなら、吸血鬼よけになるはずだ。


 しかし。


「あ、いいお店見つけましたね」


 背後から聞こえた声に振り返ると、そこには例の吸血鬼が立っていた。手にはトッポギの入った容器。


「これ、結構辛いんですよ。一緒にどうですか?」


 にんにくたっぷりのヤンニョムチキンを頬張りながら、吸血鬼は楽しそうに微笑んでいる。どうやら西洋の吸血鬼とは違うらしい。


「あの、私辛いの苦手なんで......」


「あ、そうなんですか。じゃあお薦めの店、今度教えますよ。辛くない韓国料理専門店とか」


 結局その夜は、吸血鬼と韓国料理の話で盛り上がることもなく、私は早々に帰宅した。


 後日、LINEで「辛くない韓国料理店☆おすすめリスト☆」が送られてきたが、それはまた別の話である。

プロンプト

「場所は東京の新宿、夜中に吸血鬼と遭遇した私。吸血鬼は私に対して鬼ごっこを提案する。私は夜に吸血鬼から逃れるために、思考を巡らせる。吸血鬼の弱点は日光。朝まで逃げれば勝てる。しかし、逃げきれる保証はない。吸血鬼の弱点はいくつもあるが、結局あそこしかない。そう新大久保だ。私はキムチ専門店を探す。しかし、行く先々で吸血鬼に出会う。「トッポギでも食うか」。吸血鬼は余裕で韓国料理を楽しんでいた。私はとりあえず、辛いのが苦手なので吸血鬼を置いて帰宅した。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」

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