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『吸血鬼と石仮面と私』

 

 東京の喧騒に埋もれた古美術店の奥で、私、井ノ川洋子は溜め息をついていた。


「これ見てくれよ」


 知人が差し出した石仮面を見て、思わず顔をしかめる。


「え、キモ」


 気持ち悪さで胃が痙攣しそうだった。古美術収集が趣味とはいえ、こんな不気味な代物は御免だ。


「そんなのいいから、別なのない?」


 と言った瞬間、背筋に悪寒が走った。振り向くと、キラリと光る指輪が目に入る。


「あの指輪って」


「あれ?なんか道端に落ちてた指輪」


 知人の言葉に、私の目は釘付けになった。


「あれ貰える?」


 帰り道、指輪を眺めながら歩く私。小金持ちの血が騒ぐ。これは掘り出し物かもしれない。


「その指輪、早く捨てなさい」


 突如、道端の占い師らしきおじさんが叫んだ。


「え、なんなん?」


 怪しさ満点。私は足早に立ち去る。


「そこの、お嬢さん」


 低く響く声に振り向くと、黒衣の男が立っていた。鋭い牙と赤い目。まさか…。


「私と鬼ごっこでも?」


 男は不敵な笑みを浮かべる。


「もしかして、ヴァンパイア」


 咄嗟に、指輪を投げつける。銀製なら効くはず…。


 指輪は男の額に命中。「ギャー!」と悲鳴を上げた男は、煙を上げながら走り去った。


 呆然と立ち尽くす私。


「あの…落とし物です」


 気づくと、先ほどの占い師らしき男が指輪を拾っていた。


「お嬢さん、これは呪いの指輪。でも、吸血鬼退治には効くみたいだね」


 にやりと笑う占い師。


「もしかして、あなたも…」


「いやいや、ただの占い師さ。ところで、うちの店で働かない?吸血鬼退治のバイト、時給いいよ」


 私は天を仰いだ。なんだかんだで、古美術よりも奇妙な世界に足を踏み入れてしまったようだ。


 こうして、私の吸血鬼ハンター見習い生活が始まった。そして、あの気持ち悪い石仮面の正体を知る日も、そう遠くはないのかもしれない。

プロンプト

「場所は東京。私は井ノ川洋子。古美術収集が趣味の小金持ち。知人からある石仮面を見せられる。「これ見てくれよ」。「え、キモ」。気持ち悪い石仮面にげんなりしていた。「そんなのいいから、別なのない?」。そのとき、私は悪寒が走った。振り向くと、指輪があった。「あの指輪って」。「あれ?なんか道端に落ちてた指輪」。「あれ貰える?」。私は帰りに指輪を眺めていた。「その指輪、早く捨てなさい」。道端で占いをしていたおじさんが唐突に言ってきた。「え、なんなん?」。とりあえず、怪しいので逃げる私。「そこの、お嬢さん」。振り向くと、黒衣の男がいた。「私と鬼ごっこでも?」。黒衣の男は鋭い牙と赤い目。「もしかして、ヴァンパイア」。私はとりあえず、持っていた指輪を投げつける。銀製っぽいからいけるハズ。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」

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