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『しまっちゃうよ』~目覚め~

 

 東京のとある小さなアパート。僕は、今日も学校でいじめられた帰り道、重たい足取りで自室に戻った。


「はぁ...」


 ため息をつきながら学習机に向かう。宿題をしなきゃ。でも、やる気が出ない。


 その時だ。机の引き出しが、かすかに動いた。


「え?」


 目を疑う僕。まさか...。


 ゆっくりと引き出しが開き、そこから小さな顔がひょっこり顔を出した。


「やあ、僕、ヴァンパイア」


「うわぁっ!」


 思わず後ずさる僕。目の前にいるのは間違いなく吸血鬼だ。小さいけど、真っ白な肌に尖った耳、そして鋭い牙。


「びっくりした?ごめんね。実は、キミの机の中で長いこと眠ってたんだ」


「な、なんで僕の机に...」


「さあ?気づいたらここにいたよ。でもね、久しぶりに目覚めて、遊びたくなっちゃった!」


 吸血鬼は楽しそうに言う。


「ねえ、鬼ごっこしようよ!」


「え?」


「僕が鬼で、キミが逃げる。簡単さ!朝まで逃げ切れたら、キミの勝ち。つかまったら...まあ、ちょっと血をいただくかな」


 にやりと笑う吸血鬼。僕は頭を巡らせる。確かに、日の出まで逃げ切れば勝てる。でも...。


 その時、吸血鬼が引き出しから這い出そうとするのが見えた。


「さあ、始めよう!」


 瞬間、僕の体が動いた。


 バタン!


「えっ?ちょっと待って!開けて!」


 引き出しの中から小さな声が聞こえる。僕は、自分がこんなに機敏に動けるとは思わなかった。


「ごめん。でも、これで終わりだよ」


 僕は引き出しに鍵をかけた。


「もう、出てこないでね」


 その夜、僕は久しぶりに安眠できた。翌朝、机を見ると、引き出しはしっかり閉まったまま。


「昨日の夜...夢だったのかな」


 そう思いながら学校に向かう僕。なぜか、少し自信が湧いていた。


 もしかしたら、いじめっ子たちにも「引き出しに閉じ込める」くらいの勇気が出せるかもしれない。そんな気がした、不思議な朝だった。

プロンプト

「場所は東京。「今日もいじめられた」。僕はいじめられっ子の小学生。溜息をついていると、学習机の引き出しが少し動く。「え、もしかして」。「やあ、僕、ヴァンパイア」。引き出しからひょっこり顔が出てきた。夜中に吸血鬼と遭遇した私。吸血鬼は私に対して鬼ごっこを提案する。私は夜に吸血鬼から逃れるために、思考を巡らせる。吸血鬼の弱点は日光。朝まで逃げれば勝てる。しかし、逃げきれる保証はない。私は即座に引き出しを締めて吸血鬼を封印した。自分がここまで素早く動けるとは思わなかった。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」

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