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《 私を抱いて 私を想って 忘れないで 》



 貴方は

 また あの海の大きな船に乗り

 その船から 飛行機に乗って空を飛び

 人々を守り救う為

 幾日も幾日も 声さえ聴けなくなるから

 おもいっきり私を抱いて。



 抱いた私を想って 海の上

 抱いた私を忘れず 空の上

 ずっと私を 心の中に閉じ込めておいて。



 部屋の隅に追い詰めるようにして

 貴方は 私の両手首を

 壁に縫い止めるように押さえつけ

 重ねた唇で 私の唇を撫でて 舌を出し

 その舌は唇を割り 私の舌を絡め取り

 柔らかくて強引なキスをする。



 ベッドの上

 唇を舐め合って 舌を絡め合って

 キスをしたまま 貴方の手は私の耳を撫で

 口から離れた舌は耳許にゆっくり這ってゆき

 私の耳を優しく唇と舌で愛撫してくれて。



 耳から首筋へ…

 首筋から脇の下へ…

 脇から腕へ…

 腕から手の指の1本1本へ…

 貴方の舌の滑かな動き。



 汗と両脚の間から滴る潤みで

 もう私は全身 濡れていて

 濡れた私でシーツも濡れて。



 貴方は止まらず

 私の下腹部を舌を這わせて

 太股の内側を焦らすように滑ってゆき

 膝に進み

 膝の裏に回り込み

 私の足をそっと持って

 足の指を一本ずつ口に含み

 指と指の間も舌で撫で

 私は大きく背中を反らす。



 貴方の舌と手は

 また私の脚を愛撫して

 腹部を上がり

 胸の膨らみを 両手で揉み上げ 揉みしだき

 先端の硬く尖ってしまってる周りを

 舌で円くなぞり続けるから

 啼き声をあげ

 震える腰を浮き上げる私を見て

 微笑みながら やっと尖った先端を

 舌先で弾き 転がし 押し潰す。



 全身が濡れ潤んだ私の 両脚を開かせて

 舌は脚の間の小さな蕾を弾き

 唇で覆い吸ったり舐めたり繰り返し

 その下の襞を広げ指を深く埋める。



 舌の動きと指の動きで

 大きく開いた私の脚の間の中心は

 まるで水溜まりに雨が打ちつけるような

 そんな音を立てて

 貴方の舌の動き

 指の動き

 舌の動き

 指の動きで 私は昇り昇り昇って

 …果てる。



 乱れた息が落ち着かないうちに

 貴方の手を取り

 私に埋めていた指を 口に含み舌で愛撫する。



 貴方がしてくれたようにではなく

 私は1本の指だけを

 舐め上げて 吸い上げて

 吸い上げて 舐め上げて

 舌での私の愛撫の仕方を貴方の指に教える。



 キスをねだるような振りをして

 唇に唇を重ねながら

 大きく口を開け 貴方の口に舌を深く差し入れ掻き回し

 交換した唾液を飲み合い

 離した唇から糸を引く唾液も舐め取って。



 唾液で濡れた唇と舌で

 貴方の 硬く太く大きくなったその根本から

 先端へ愛撫する

 先端から根本へ

 根本から先端へ愛撫して

 根本の下の左右の2つの球も舐める。

 舌の表面で包み込むように

 舌の表面全部で舐めて撫でて

 口の中にしまい込むように舐めて撫でて。



 硬く太く屹立した根本に舌を戻して舐め上げて

 先端の孔を舌先で擽りながら そっと突つき

 柔らかくて弾力のある先端全部を口に入れ

 括れを唇で擦り撫でながら

 裏側の浮き出た筋を舐め上げる。



 貴方は目を閉じたまま

 吐息混じりの低い声を出し

 貴方を舐める私の髪を撫でてくれる。



 髪を撫でてくれるから

 体を起こし 貴方に跨がり腰を落とせば

 私の脚の間の潤みは貴方を飲み込み

 貴方は腰を突き上げて

 私は揺れながら背中を反らし

 貴方は腰を突き上げて

 私は揺れ続けながら

 貴方は突き上げ続ける。



 啼きながら揺れる私の背中に

 貴方は両手を添えて 体を起こし

 私を仰向けに変えて寝かせ 貴方が上。



 貴方が上で腰を突き上げて

 私は下で揺れ

 貴方は突き上げ続けて 私は揺れ続け

 私は啼き続け 貴方は息を荒げ

 貴方は突き上げて 私は揺れて

 突き上げて 揺れて

 揺れて 突き上げて

 共に 昇り昇って…

 …共に果てて。



 そして またキスをして。



 強く抱きしめ合って。



 幾日も幾日も 声さえ聴けなくなるから

 抱いた私を想って 海の上

 抱いた私を忘れず 空の上

 ずっと私を 心の中に閉じ込めておいて。




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