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テーマ詩集:身体検査

風船と唇

作者: 歌川 詩季

 風船、さいきんふくらませてません。

 こんなでっかい空のした

 こんなちっぽけなぼくでしかないなんて

 下唇をかみしめてたあなただけど


 どこまでも浮かんでいこうって

 あんなに希望でふくらんでいた風船を

 見る影もなく しぼませてしまう空なんかより

 またふくらむように また浮きあがれるように

 息を吹きこんであげられる唇のほうが

 あたしは好きだよって言って


 あなたの 下唇をぎゅっとかみしめてた

 その前歯をこじあけてみせたあと

 ひらいた唇に とびっきりのキスをした


 あなたの唇にふれたから

 あたしの胸のなかでも

 なにかがふくらんだ気がしたのは

 あたしのかんちがいかな?

 肺活量!

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― 新着の感想 ―
[一言] なんて素敵な……読みながら胸がすごくキュンキュンしました(´ω`*) 希望で膨らんでいた風船をしぼませてしまうよりも、膨らませられる方がいいよねって、仰る通りですね。 噛み締めていた下唇は、…
[一言] >あなたの唇にふれたからあたしの胸のなかでも「なにかがふくらんだ気がした」 相手に触れたいという欲望を満たすことが出来たから気が休まったのですね。 心が満たされたので膨らんだのは恋愛感情では…
[良い点]  かわいらしい励まし。  その言葉もまた唇から零れたものですね。  お幸せに〜!
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