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王座
もし私が書かなければならない物語があるとすれば、それは間違いなく孤独の物語だと思う。
孤独。私は孤独だったし、これからも孤独である。
私の孤独は私だけのものだったし、それは他者が触れるには熱すぎて、冷たすぎる。
私はきっとそれをいつか描かなければならない。何のために?
何のためでもない。それ自体のために。
私の孤独が、それが描かれることを求めるのであるから。
あらゆる偉業は、それ自体が目的としてなされる。
あらゆる抽象的な表現は、具体物への不快感と、共感性への諦めがその裏に隠れている。
であるから私たちは、いつか、たくさんの死体の山の上に王座を置き、そこで笑えるようにならなくてはならない。
太陽を見下ろして、私のために生きた一切を愚弄して。
そうしなくては、私たちのようなものは自らの存在を愉快なものとして定義できないであろう。
生まれてきたことを肯定して、愛することができないであろう。




