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寂しさ  作者: 冷凍槍烏賊
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不安と恐怖

 泥にまみれて生きている


 思いついた言葉をそのまま口に出すことを恐れている

 その言葉はもしかすると、自分の知らないおぞましい、あるいは恥ずかしい意味を持っているかもしれない


 たくさんの不安、恐怖

 そのうちのいくつかは現実になった

 おそらくは、100に1つくらいのものだが

 その1つが致命的だった


 私が生きているのはなぜ?

 こんなにも死に惹かれているのに

 私の足には毛が生えていて

 私の肉はたるんでいて

 私の目はくぼんでいる

 それはどうしようもなく、生物であった


 どうしようもなく私は、自然に存在する存在だった


 それなのにどうして、この不自然な知性は、不自然なままここにあり

 自然な私を眺めているのだろうか


 きっとあなたにもわかるだろう

 同じ様な言い方で

 きっとあなたにはわからないだろうと言いたくなったこの気持ちも

 あなたにならばわかるだろう


 私はそんなあなたが存在することを願う

 それだけを願う


 あなたの不在が私にとってもっとも大きな不安と恐怖なのだ

 それだけはわかっていてほしい

 それだけは、伝わっていてほしい

 あなたが存在するということだけが、私にとっての希望なのだから

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