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顔しか取り柄の無い皇太子など国には必要ありません。
「陛下、女王陛下!! 」
「一大事でございます‼︎ リディア様が…殿下が…」
「いったい何事ですか騒々しい。」
「落ち着きない!」
「も、申し訳ございません!」
「リディア様が投獄されました。」
「理由はまだ不明でございますが、投獄するように命じたのは王太子殿下でございます。」
ついにこの時が来た。
もう少しでこの国が私の手中に収まる。
あともう少し…。
「すぐに宰相を呼び出してちょうだい。」
「かしこまりました。」
了承した侍従長は足早に部屋を出て行った。
これから宰相と話を擦り合わせをしたあと、かの伯爵令嬢と王太子共々、女王の権力を行使し2人を投獄する。