ドラゴンさん、人命救助をする
――――――
称号を獲得しました。
【スナイパー】
【天空の捕食者】
――――――
お?
あー、なるほどねぇ。
スナイパーのほうは命中率90%以上の状態で100体以上の魔物を討伐すること。天空の捕食者は滞空中に敵を倒した数が100体以上。
とりあえず100体くらいはレベル上げのためにもやっておいて損はないかな〜と思ったら、初期称号っぽいものが二つも取れたね。
これは数を重ねていくごとに上位の称号をもらえる感じかなぁ。
称号自体には、なにか性能アップするような作用があるわけでもないし、持ってたらちょっと自慢できるかもって程度かな。
「うーん、どんどん街から遠ざかってるような……まあいっか。このまま住めそうな場所を探しちゃおう」
森から少し上の辺りで適当にアクロバティック飛行を披露しながらさらに上を目指し、進んでいく。評判通り過疎化が進んでいるようだから、他のプレイヤーに出くわすこともなかなかない。
せめて誰かいないかな〜と思いながら探索を進めていると、十分ほどでようやく第一村人を見つけることができた。
どうやらボアに囲まれているようで、突進に次ぐ突進によりダメージが重なり、あわあわとしている女の子のようだ。
油断でもしたのか、それかボアなら弱いと思って奥まで進んで来ちゃったのか?あれも初心者さんなのかな。なら、お仲間だ。助けるくらいはしてあげよう。
強きものこそ、弱者を助けてやらねばね。
「『火炎ブレス』」
上空から一気に近づき、口の中でくゆらせた炎を一気にボアへ向かって放つ。
じょーずに焼けました〜ってね。
「あ、あの!」
突然敵が燃えてびっくりしていた様子の女の子が、オレに気がついたらしく上擦った声をあげる。
オレが視線を向けると、彼女は大声で告げる。
「ありがとうございます!」
オレはそれに笑顔で手を振って、もう一度住める場所探してをする作業に戻っていったのだった。
次は掲示板……かな。
週一投稿することにします。日曜日の夜。




