26)ませがき とうりゃんせ
【籬垣 ませがき】柴などを両側から当てて杭が見えない様にした垣。まがき。
関連作 7)こうきしん
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ませがきのさそいうれぬみめすがきは
かわらけうれしほとばしりだす
籬垣の 茶添い得れぬ身 召す雅寄は
土器嬉し 迸り出す
羽振りが良かった頃の名残りの籬垣を眺めつつ茶を飲み雅な気分を楽しむ。安い茶葉、粗末な茶碗ではあるが喜びが熱く溢れ迸るのだった。
【とうりゃんせ】
──「ねぇ見て、ほら」
──「大丈夫だから、ね」
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とうりゃんせ とうりゃんせ
ここ は どこ の ほそみちじゃ
てんじんさま の ほそみちじゃ
どう ぞ とう して くだしゃんせ
ごよう の ないも の とうしゃせぬ
このこ の ななつ の おいわい に
おふだ を おさめ に まいります
いき は よいよい
かえり は こわい
こわい ながらも
とうりゃんせ
とうりゃんせ
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──「んっ!? あっ!? へ、へん! へんになっ!」
──「ああっ!? あついぃーッ!!」
〔腥 セイ〕生肉。生肉の臭い、生臭い。
〔甜 テン〕美味い、甘い。
〔酖 ジン〕耽る。酒に溺れる。
〔檎 ゴ〕リンゴ、林檎。
〔偸 トウ〕盗む、盗み。むさぼる。
〔榴 リ〕ザクロ、柘榴。
〔蠡 リ〕ひさご、瓢箪を割って作った器。巻き貝の1種、ニナガイ、法螺貝。
〔燬 ヤ〕火の勢いが激しい様子。焼く、焼き尽くす。




