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思懋涅丹  作者: 漉緒
20/57

20)いなかのいとこ




【田舎の従姉妹】



 ──叔父さん達が寄り合いに行ってしまって僕と従姉妹達の三人で留守番をする事になったんだ。


 従姉さんが作ってくれた晩御飯を食べて、さて何をしようかな? なんてぼんやりしていたら、二人がなんかもじもじしながら僕に「お風呂わいたよ」って…………




▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷




居所(いとこ)留守番(るすばん)

二人(ふたり)従姉妹(いとこ)

()めて頬艶魅(ほほえみ)

()唆嗾意(さそい)




(あね)従姉妹(いとこ)

穏当麗(おっとり)従姉(いとこ)

許柔(きょにゅう)茫貌(ぼうぼう)

透素(すそ)和吉気(わきげ) 


従姉妹(いとこ)(いもうと) 

小天馬(おてんば)従妹(いとこ)

弦利(つるり)武猛(むもう)

鵡音(むね)大楽(たいら)






したがういもは あがいもの

ぺたりかわらけ いもわれめ

われのしたがう あねいもの

たわわふさふさ うれしいも


いとこいもらの はりいもを

さすりさすられ いもわれも

すすりすすられ いものしる

ふかしふかされ しるまみれ






いとこいとこと 

いとこでいとこ 

いとこをいとこ 

いとこしいとこ 

いとこいとこの 

いとこにいとこ 

いとこのいとこ 

いとこいし   




従姉従妹と

衣解去で慰伽擦

威疼固を溢熔蛤

入突迎し乙撞捏

射吐糊婬涛来の

逝到幸に意蕩混

怡共交の幾嫐媾

愛恋染






あね(甘練)いもうと(依望執)

いもうと(委揉優富)あね(熱粘) 

いとこどうし(営床処生始)の 

みつどもえ(蜜貪萌悦)






▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷▷




「アイツら元気だなぁ」


「そりゃあ私達の娘だし、にい(従兄)さんの息子だもの」



「ははっ、違いない…………なぁ、ねぇ(従姉)ちゃん、俺達もさ」


「!?……もぉ、ばか♡」





〔茫 ボウ〕ひろびろと広がる、その様子。ぼんやりしている、その様子。


〔鵡 ム〕鸚鵡、オウム。


〔涛 トウ〕なみ、おおなみ。なみだつ。うねり。


〔怡 イ〕やわらぐ、よろこぶ、たのしむ。


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― 新着の感想 ―
[一言] ……もぉ、ばか♡
[一言] いとこ……。 おおぅ……。いとことお風呂ですか。はい。
[良い点] すばらしい 急に差し込まれる詩文の情緒がすばらしい いとこいとこ……は思わず音読してしまいました これはなんかからだの奥のほうから熱くなってくるような情緒だ(←かっこいいこと言ってみ…
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