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11)夏花 昼 夜 朝
【 昼 ヒマワリ 】
青い空
白い雲
黄色眩しく
蝉時雨
浴びて向日葵
満開の夏
あおいそら
しろいくも
きいろまぶしく
せみしぐれ
あびてひまわり
まんかいのなつ
荒雄い反溂
雌哢逝く盛
嬉色増舞恣吼
精蜜肢組連
汗飛て卑交夥漓
懣快の娜艶
【 夜 カラスウリ 】
宵の口過ぎ 蒸し暑く
滴り滑る 肌の汗
涼風咲かす 烏瓜
満月照らす 宵の園
茂みの花は 白糸を
拡げて開く 唐朱瓜
よいのくちすぎ むしあつく
したたりなめる はだのあせ
すずかぜさかす からすうり
まんげつてらす よいのその
しげみのはなは しらいとを
ひろげてひらく からすうり
酔いの酌痴好戯 睦始篤く
舌足り舐める 掃唾の婀声
擦豆夥喘挿交す 絡吸打裡
懣激尽逹乱す 夜為の染濃
強毛美の恥娜は 至来塗を
泌漏囈て嚊裸躯 交良寿熟璃
【 朝 アサガオ 】
燃熱谷夜明けに 濡れ匂い
旭発ち苛立来 慕優微の
丘擦繰り姶葡 嬉身雌覚め
悶軀紅美脂輝 花咲根挿す
香生流汗灑合浤 拏突の愛叫




