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1)はるはらに
春に孕みの妻の胎
丸味愛しく
撫で擦り
はるにはらみのつまのはら
まろみいとしく
なでさすり
嵩増し春質値
遅々功れば
癡池の噴き出で
馳緻好いに
張良身の嬬の
善哦る春
かさましはるちち
ちちくれば
ちちのふきいで
ちちすいに
はらみのつまの
よがるはる
春も柔らの
満弄魅脂裏
八和桃実鳴出て
春紅李を
寿立駆鈴着間の
濃艶も春
春先起宛てて
咲芯入れて
春原茅地も
吼り交悦し
色溶し愛で通喜
豊富波疾る春
はるもやわらの
まろみしり
やわもみなでて
はるくりを
すりくりつまの
こえもはる
はるさおあてて
さしいれて
はるはらちちも
くりかえし
いとしめでつき
ほとばしるはる