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精霊さんが泣いた日と追いかけます。


取り敢えず其のへんの葉っぱに気を通し、

炭のペンはウウダギのポシェットに常備してるから、

ちょっと拝借。

そんでもって文字を描いて簡易的に見鬼の術を施す。

即興の符だけど、これ使い捨てだろうなぁ。


「これイイオオに。 それを額に当てて、目を閉じて」

「ん?何するんだ?」


「いいから言うとおりにしてよ」

「ああ・・・」


イイオオがいぶかしげに符を額に乗せて目を閉じる。


「イイオオ。そのまま息を吸って、ゆっくり吐いて」

「・・・。 すぅ〜。はぁ〜。」


僕はそれを繰り返させるついでに、

イイオオの額にある符へ気を送り込む。

気が目の周りに浸透するのを感じたので、頃合いだ。


「イイオオ。ゆっくり目を開いてご覧」

「・・・ん? ん!?」


「イイオオ見えた?」

「何だ其の変なスキクは・・・! まさかそれがラマナイ様か?」


どうやら見えたようだ。

ちなみにウウダギは既に見鬼の能力というか、

気の感知については随分の技量に達しているようで、符は必要なさそう。


「イイオオ?何が見えるんですか?」

「ぼ、僕も仲間に入りたい!」


パレンケとデデンゴだけは、まだ符による補助が有っても無理だよ。


「パレンケとデデンゴには申し訳ないけど、そこでおとなしくしてもらうしか無いかな」

「そ・・・そうですか。だそうですよ。デデンゴ」

「パレンケ・・・。僕はまだ足りないのかな?」


パレンケにデデンゴが悲しそうな声をあげる。

それをパレンケは優しく抱き寄せて泣くのを許したようだ。


・・・なにこれ?感動するような所かな?

まぁいいや。

ウウダギも別に感傷を持ったような感じはしないしなぁ。

むしろデデンゴに冷たい視線を送ってるところからすると、

相当昔のことを根に持ってるんだろう。


あれだな、ウウダギは怒らせないほうが良さそうだ。


”もういいのか?さっき見せてもらった術というか符は昨日も見たやつだろう”

「今そういう話じゃないんだよ。いい?精霊さんがここで騒いでるからパパムイが困ってるじゃないか。どうしてくれるんだよ」


”そ、そんなこといっても・・・どうにもならんだろ?”

「水温める術の練習してたんじゃないの?なんで避難所に設置した水使わないの?ここで何してたの?なんで森で騒ぐの?」


”ちょ!ちょっとまってくれ!ワシは騒いでなどおらぬ。ただポンピカが言う気を操作する練習をしていただけじゃ”

「・・・だそうだけど?パパムイ」

「・・・なんでポンピカはそいつと普通に話してるんだよ。変だぞ?透けてるぞそいつ」


・・・えっ?パパムイには透けて見えるの?

ちょっと待てよぉ・・・。

それってさ?

パパムイは霊視の目を元から素質で持ってたのか?

聞こえるのも霊感のやつだ。


意外だな。

繊細でもないこのパパムイがねぇ・・・。


”なんだ?さっきから無礼なこいつは”

「自己紹介したほうがいい? こっちがパパムイでこっちが精霊さん」

「へー。コレが、ポンピカの言ってたやつかぁ・・・透けてるぞ?」


”むぅ。なぜじゃろうな?コイツの言葉はワシを鷲掴みにしよるのう・・・悪い意味で”


精霊さん。それはきっと同族嫌悪ってやつだ。

なんていうかもう瓜二つに見えてきた。


「なぁ?ポンピカ。本題にさっさと入らないのか?俺は何を話しているのか聞き取れないが、パパムイは話が出来るようだし、ちょうどいいじゃないか」

「そうしたいんだけど、精霊さんってああ見えて、パパムイとどっこいみたいなヤツなんだよ。性格というか対応がさっ」


「・・・厄介なのか?」

「厄介っていうか、鏡みたいな感じだね。片方が嫌味を言うともう片方も嫌味で返してくるみたいな・・・そんな状態だよ」


「随分・・・。随分この短い間でこじれてるな?」

「なんか。パパムイは悪気はないのに思ったことをすぐに口に出すだろ?それが精霊さんの勘所にカチーンって当たっちゃう感じだね。手が付けれない」


「・・・パパムイを先に黙らせれば良いんじゃないか?」

「そうしたらパパムイが気を悪くするだろ?」


「そうかぁ・・・。どうするつもりだ?」

「ほっとこうかなぁ・・・見てるの面白そうだし・・・」


「・・・ポンピカは随分性格が悪かったんだなぁ・・・」

「それほどじゃない気がするけどね」


”おい!ポンピカ!お前からもなんか言ってやれ!コイツ、ワシに無礼だぞ”

「ポンピカ!このスケスケがわけわかんねーんだよ。なんとかしてくれねーかなー」


二匹がそれぞれ好き放題言ってる。

矢先が僕に飛んできたので・・・回避しようかな?


ちろっとイイオオを見る。


「俺は何言ってるかわからないからな?振るなよ?」

「それって、振れって意味だよね?」


「お前まで頭がどうかしてるのか?」


・・・イイオオはダメッと・・・。

パレンケ達に目を向けると、

其の瞬間に首を横にブルブル振ってる。


「・・・わかったよー。しかたないなぁ」


僕は、精霊さんとパパムイに向き直って、

所感を伝える。


「二匹とも、そっくりだ。言ってる言葉は違うけど、なんか似てる気がするよ」

”何言ってる?ポンピカが其のようなこと言っていてはこの先、安心していられないではないか”

「似てないぞ?コイツがスケスケだって俺は言ってるんだ」


なんだろう・・・。

どこから突っ込もうかなぁ・・・。


「取り敢えず。精霊さんは、ここで騒がないでほしいらしんだ」

”騒いでおらぬぞ?”


「さっき叫んでたじゃん。遠くから聞こえてたよ?」

”・・・そんなに声が出ていたのか?”


「気づかなかったの?」

”う・・・うむ・・・”


「其のせいで、パパムイみたいな動物が逃げちゃって、狩りが出来なかったらしいんだよ。勘弁してほしいそうだよ」

”そうか・・・わかった。済まないことをしたな。次は少し場所を変えるようにするとしよう”


「そうか。それなら良いかな。 ね?パパムイそれでいいでしょ?」

「良いけど、コイツなんでスケスケなんだ?気味悪いだろ」


なんだろ・・・パパムイの何がそこまでスケスケな事に反応してるんだ?


「パパムイ。あれだ。精霊さんってのは透けてるような物だ。これはコレって覚えるしか無い」

「ふーん。そういうものか・・・、いいぜ! セイレイサン透けてるけど、仲良くしようなっ!」


パパムイってのは、ホント良いやつだ。

不満があっても結局仲良くしようって言ってくれるんだ。

こういう所が僕は本当に好きだなぁ。

まぁ言い方はどうにもならないけどね。


僕が精霊さんへと顔を向けると、プルプル震えている。


そして・・・。


”ワシは透けておらぬ!仲良くなどせぬぞ!無礼なヤツめっ!”


怒っちゃった。


「なぁ?ポンピカ」

「ん?」


「俺何か悪い事でも言ったのかなぁ?」

「言ったんじゃない?其の証拠に怒ってるよ?」


「そうかぁ。俺が悪いよな?」

「どうだろう?怒る程のことでもない気がするけどね・・・。まぁ年寄りだしね。いたわってあげてほしいよ」


「そうか。年寄りなのか・・・。わかったぜ。任せろ!」


・・・不安。

そう。パパムイのこういう時の「任せろ」は不安しか無い。


「セイレイサン。俺なんか嫌な事言ったみたいだが、わりーな。俺、生まれたときから口が悪いんだ。勘弁してくれないか?」

”・・・ふん。何を言われようと、ワシはお前などと・・・透けているなどと言うやつと仲良くはせぬぞ”


「そこをなんとかしてくれねーかなー。集落の獲物が獲れなくて困ってるんだ」

”集落どうこうなのはわかったが、スケスケとか言うお前のことは好かぬ!”


精霊さんってなんでスケスケにこだわってるんだろう?

アレかな?

ハゲてるのにハゲてない!って言ってるような・・・そんなノリかな?


それで、考えると、まぁ現象が現象なだけにハゲ・・・じゃなかった。

透けてはいるんだよねー。

どうしよう・・・コレだとパパムイが正論に成る。


まぁでも精霊さんも悪いヤツじゃない。

仲良くしてほしいなぁ。


「まぁ、まぁ。精霊さんが、気にしてるのを言われて憤慨してるのも分かるけど、ここは穏便にね?年の功ってやつだ。引いてはくれないかな?」

”う・・・うむぅ・・・”


「パパムイも精霊さんが気にしてることを何回も繰り返さないようにしてあげよ?ね?頭が足りないんだからもう忘れちゃったよね?ね?」

「・・・そーだなぁー。忘れたかもしれねーなー」


「ほらー。丸くおさまるじゃないかー。きっと精霊さんとパパムイは似てる所があるんだよー。ね?だから仲直りしよ?それで万事解決だ!ほら!握手でもして互いに仲直り!ね?」


そこまで言うと、渋々とした面持ちで、

精霊さんとパパムイが歩み寄って、握手をしようと手を差し伸べてきた。


そして、精霊さんとパパムイの手が・・・手が・・・。

どちらも握れない。


しまったっ!

これじゃパパムイが言っちまう!


「・・・なんだ。 やっぱり透けてるじゃねーか」

”くぅ!・・・”


あー。もぉー。

台無しじゃないかーwww。

若干ねらってたけど。


様子を見ると、パパムイが「しまった!」という顔をしており、

精霊さんは両手を目に当てて、若干泣いてる。


面白いなぁ。

なんで、こう、面白いことが起きるんだろう。


そんな感じでニヤついてると、

僕の横っ腹がツンツンされた。

ツンツンされた方向を見るとウウダギが、

僕の方を見て、何か言いたそうにしている。


「どうしたの?ウウダギ」

「遊んじゃダメ。かわいそう」


ウウダギが優しい子に育って嬉しいです。


さてっと、本腰入れて収拾しようかな。


「パパムイ。さっき言っただろ?言っちゃダメって」

「だってよー。コイツ・・・」


「それ以上はダメだよ?精霊さんだって、心が有るんだ。可哀想だろ?」

「・・・そうだよな。悪い事しちまったな。精霊さんすまねぇ。謝るよ。仲良くしよーぜ」


それに対して、精霊さんはべそかいてる。

精霊さんの隣にいって丸めている背中を、

手に気を集中することで、触れる様にして、さすってやる。


「ほら。精霊さん。パパムイも謝ってるんだからね?機嫌なおそ?ね?」


グズッ・・・。

”ワ、ワシだって、好きで透けてるわけじゃないんじゃ・・・それをアヤツ・・・”

グズッ。


「知ってるよ。精霊さんは、精霊さんじゃないか!ね?立派なラマナイ様だろ?元気だそう?今やってる練習もちゃんと効果出るって!こんな所でグズグズしてないで、さっさと次のステージに行こう?」

”うぅ・・・。でもでも、じゃって・・・アヤツが・・・”


「ほら!泣き止む!ね?そうしないと練習出来ないじゃん。立派な呪術師に成れないよ?」

”むぅー。わかったワイ。ワシじゃって呪術師の端くれじゃ。立派なラマナイじゃ。・・・現界の物をサワれるように成ったらアヤツを一発殴ってやる!”


「ほら!其のいきだよ!機嫌治ったじゃないか!すごいね!」

”ふん!ワシを侮るな!”


「うんうん。侮っちゃったこと謝るよ!ね?じゃぁ、避難所の所で練習してこよう?」

”そ、そうじゃな・・・。まぁワシとも成れば造作もなかろう”


「そうだね!造作もないね!じゃぁ頑張ってきてよ!僕等はこの後バロバロを狩りに行かなきゃいけないんだ」

”・・・バロバロか・・・それなら昨日この先の草原に5匹ほどの群れを見たのじゃが?”


其の言葉にパパムイが目の色を変えて話しに入ってくる。


「5匹!?多くねーか?・・・そうか。もうこの先に来てるのか・・・こうしちゃいられねーな!」


そこまで言うと、さっさとパパムイは出発の準備をして

「偉大なラマナイ様だっ!ありがとーよ!恩に着るぜ!」

と、言って精霊さんの手をガシッと握って物凄く良い顔でサヨナラを告げて行ってしまった。


イイオオもパレンケ、デデンゴもどうしようか若干迷った末にパパムイを追いかけて行っちゃった。


ポツーンと残っている感じがする。

僕達取り残されたか?


・・・パパムイ・・・手掴めてなかった?


”・・・ふん。パパムイと言ったか。 アヤツも満更ではないのう”


なんだろう?

今の何処に満更じゃないの?そんな感じあった?


「セイレイサン。頑張る。僕もセイレイサンはウザイけど好き」

”なんじゃ小僧・・・ワシも満更ではないぞ・・・”


なんだろう?

精霊さんのウウダギを見る目が、孫を見るお祖父ちゃんのそれだ。


あー。

ウウダギは、可愛いからなぁ。


まぁいいや。

取り敢えず僕等もパパムイを追いかけよう。


「じゃぁ、そういう事で、精霊さんまた今度ね」

”うむ。気をつけるのだぞ?バロバロは体が大きいからのう”


・・・僕バロバロっての知らないんだけどなぁ。

まぁ、忠告は素直に受け取っておこう。


僕等は、其の場をさっさと後にする。

これで、精霊さんの奇行も収まるだろうし、

何よりパパムイの狩りがスムーズに行くだろう。


去り際にウウダギが、精霊さんにバイバイをしてる。

可愛い。


精霊さんもなんだか孫が行ってしまうけど止められないです。

と、言う感じのなんともやるせないオーラを出しながらバイバイをしている。


すぐに会えるだろ?

何を悲しんでるんだ?


まぁいいや。

パパムイ達を追いかけよう。


精霊さんと別れ、パパムイ達が去っていった方向へと足を進める。

パパムイは殊の外嬉しかったのかもしれない。

何よりそのバロバロとか言う動物の肉が食べたかったのかもしれない。


鬱蒼と茂る森の木々を無造作にかき分けて、進んだんだろう。

くっきり通った道が分かる。

もしくは後から着いてくる僕等への目印ってことかな?

・・・そこまでは頭が回らないだろう。


十中八九嬉しすぎて、周りが見えません状態のはずだ。


目印と成る掻き分けられた道を難なく進む。

ウウダギがいるのでそう早くは走れない。

だけど今日のウウダギは頑張ってる。


結構体も丈夫になってきてる証拠かな?

このまま、ひ弱なままでは居てほしくないので、

ここは助け船を出さずぐっと堪えていこう。


すぐに草原が顔を出した。

結構離れている先の方にパレンケとデデンゴが見える。

イイオオとパパムイはもっと先を行ってるんだろう。

パレンケもデデンゴというお荷物・・・いや、子供がいるんだ。

それなりに心配してペースを合わせているんだろう。


僕とウウダギは、少し急いで、パレンケたちへと合流しようとしたけど、

全然距離が縮まらない。


まぁ、仕方ないか。

ウウダギはこの速度が限界だしね。

やっぱりデデンゴの方が身体の発育は良いみたい。


前の二匹がドンドンさきを行ってしまう。

でも、行き先がだいたい分かるし、

パパムイとイイオオが踏み荒らしていった草とかが、

普通に横倒しになってたりするので道には迷いそうもない。


しばらく後をついていく形で、進んでいくと、パパムイとイイオオの姿が見える。

パレンケとデデンゴもそれに合流した後、僕とウウダギの方を向いて、

早く来いという合図を出してきた。


流石に既にウウダギの息が上がってるし、

急ぎはしないけどね。


取り敢えず、合流するまでには至った。


僕とウウダギが合流する頃には、パパムイ達が背の高い草の中の茂みへと潜んでいる。

そんでもって、当のバロバロっていう生き物だけど・・・。


ここから少し離れて入るけど、

忍んでいけばなんとか見つからずに接近できる距離に居るわけだ。


『パパムイ。あれがバルバル?』

『ん?バルバルは、スキクだろ?』


小声で話したけど、似てたので間違ったようだ。

バルバルはあれだヴァレヴァレの連中だ。


ややこしいんだよなぁ。

なんで濁音のしかも似てる語句を使うんだろう?

僕の名前みたいなのがはっきりしてるのになぁ。


『ああ、そうだった。バロバロか』

『ああ、デカイなぁ・・・俺等で捕まえられるか・・・少し厳しいかもしれねーな』


確かに先の方に5匹。

親と思われるすごく大きい個体が2匹と子供だろう個体が3匹居る。


バロバロ。

こう言ってはなんだけど。

哺乳類と爬虫類を合体させたような生き物だ。

地球では見たことがない。

明らかに雌雄が見て取れる。


雌と思われる個体にはお腹に変なたるみがあり、

小さい個体の内、一匹がそこから顔を出している。

有袋類ってやつだ。


そして、雌の腹には随分と大きな乳首。

それが4つも付いている。

豚とか犬とか牛とかでも6つとかもっと多くついてるものだけど、

あの袋から考えると袋の中にも小さい乳首が隠されている可能性がある。


外に居る小さな個体は二匹。

それらは既に地べたに生えている若い柔らかな草を喰んでいる。


つまり草食、もしくは雑食だ。


警戒心が強いらしく。

雄の大きい個体はこちらの方を凝視しているのが分かる。

気づかれてるんじゃないか?パパムイ。


しかし、改めて形を形容するなら・・・。

そーだなぁ。


顔は、象のなりかけみたいな感じで短いけど、

バクの様な鼻がニュルンと突き出ていて、

それが器用に手の役割をしているようだ。


四足で、雄には、頭の耳の後ろから角らし物が生えている。

方や、雌には角がない。

代わりに袋とか乳房が沢山という感じ。


大きさから言うと成体、つまり大人の個体は、牛くらいの大きさだ。

身体のあちこちに長い毛が生えているけど、

顔の周りの毛がない部分には鱗がびっしりと付いている。


口の周りというか口の作りも蛇やワニの様に鱗が付いている感じだ。


巨体を支える四本の足だけど、

前足は形や動きからすると、

牛とかではない。

明らかに物をある程度つかめる様な作りをしている。


後ろ足も哺乳類のそれも熊とかの足に似ているところからすると、

ありゃ立ち上がるなぁ・・・。

と、思える。


・・・それにしても、前足の爪だ。

妙に長くて尖っている。


ありゃ、凪いできたらスキクじゃ一溜まりもないだろう。


パパムイ?

本当に狩るの?

今の匹数で行けるって算段ついてるか?


『・・・ポンピカ』



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