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埋め立て少し手を出そう。と、成長著しい


さて、次は何するかなぁ。

そう言えば朝起きてここに来るまでに

6匹のスキクの内、あのバルバルとベネネズの顔を見ていない。


どこ行ったんだ?

もう動けるの?

昨日今日で?


・・・回復早くない?


「ねぇ、ウウダギ、二匹もだけどさぁ?」

「ん?」

「はい」

「なに?」


「ベネネズとバルバルは?」

「知らない。」


「あの二匹は今朝方、動けるまでに成りましたよ?」

「食事してまる一日寝たんだしね。」


基準!

スキクの基準がとても疑問!


「ウウダギ知らないんだよね?」

「うん。見てない」


「ホントですよ?今朝方ギュギュパニに付いてどこか行きました」

「そうよ。寝れば大抵治るわ」


だから、基準!

セルセルの基準がわかりません。


寝れば治るってどういう事?


まぁ、いいや。

突っ込んでも仕方ないね。


「そっか、ギュギュパニの所に行ったんだね。じゃぁ、安心かな」

「うん。安心」

「そうですね。」

「そうかしら?」


約一匹どうしてもわからないヤツがここに居ます。


もう、ほっとこう。


「じゃぁ、ウウダギ。 石関連は三匹に任せられそうだから他のことを始めようか?」

「うん。新しい事。面白い」

「そうですね。」

「なにするの?」


あれー?

イヂジンとセルセル?

お前たちって、もうついてくるの決定なの?


狩りとかしたいとか言ってたよね?

言ってたのヒュルルとかだっけ?

誰だっけ?


最近集落のスキクが増えたことで、ドンドン状況がカオスなんだよね。

危惧している事だけどさぁ?


これ以上数が増えると一匹一匹の名前や状況を把握は出来ないからね?


・・・まぁ、今回はついてくるのはいいけどさぁ?


「じゃぁさ? 取り敢えず、集落の今の地面をもう少し高くするつもりなんだけど、設計でもしようか?」

「手伝う」

「わかりました!」

「セッケイってなに?」


あー・・・。

今日はコレずっとやるの?

この二匹と一緒に行動するの決定事項ですか?


イヂジンさぁ・・・設計の意味とか知らないだろ?

セルセルは素直だけど、何処かパパムイ臭が漂ってるんだよねぇ。

大丈夫かな?


考えてても仕方ないか。

埋め立てしている場所まで行こう。

ついでにブラブラしてる連中も誘うことにしよう。


一度、何時も食事を摂っている場所まで行き、

其の辺りで、暇そうな連中を連れ出す。

ヒュルル、オルギュスに最初から居るイヂジンとセルセル。

今回は珍しく、デデンゴも居る。

あとは、イイオオ。

どうやら今日はやることがないらしく、漁もしないんだそうだ。


ウウダギと僕を合わせて、全部で8匹。

結構手があるじゃん?

出来る事が増えそうだ。


8匹で、埋立地まで向かう。

まぁ、ちょっと気になるのは、ヴァレヴァレ連中もそうだけど、

デデンゴだ。


この間まで、ずっと赤ちゃんというか子供っぽかったけど、

なんでか今は、結構いい感じに育っているように見える。

なんていうか前より落ち着いている。


「デデンゴ」

「はい」


!・・・「はい」だってよ?

凄い、なんかしっかりしてきた?


「ウウダギと一緒に測量出来る?」

「教えてもらえれば出来ると思います」


言葉遣いしっかりしちゃってる。

えっ?成長というか変化が早すぎない?


ウウダギは最初から凄かったけど、

デデンゴの成長も凄いんじゃない?


「じゃぁ、ウウダギ。 デデンゴと一緒に測量をお願いできる?」

「ヤダ!」

「ウウダギ。わがままは良くないよ。僕が嫌いなのは分かるけど、やれることはやろう」


・・・ウウダギが子供に見えちゃうんだけどぉ。

パレンケ?どんな教育施したんだ?


「ウウダギ。頼むよぉ」

「わかった」

「ありがとう」


なんだかなぁ。

ウウダギは片言だから幼く見えるんだなぁ。

でもいっか。

可愛いんだしOKだ。

切り替えが速い所もなかなか良い。


「他の連中は、ウウダギとデデンゴの測量の結果に基づいて、大きめの石を並べていくよ」

「ポンピカ。それは良いが、ヴァレヴァレの連中はウウダギの指示がわからないぞ?大丈夫か?」


イイオオが発言する。

確かにそうなんだけど、そこはイイオオに任せよう。


「イイオオが指揮をとってほしい」

「俺か」


「ウウダギの指示は断片的で、わかりにくいと思う。だけど的確だ。意を組んでくれなければ進まないだろう」

「そうか。慣れてもらわないと俺が毎回居るわけじゃないからな・・・今回は俺が指揮しよう」


「頼みます。」

「ポンピカは何をするんだ?」


「僕は全体の指揮を取るよ」

「わかった。何時もどおりよろしく頼む」


イイオオは意外に頭が良いし、力もある。

行動も速いし、ダークホースっぷりが激しい。


「ポンピカさ・・・。 ポンピカ、俺等はイイオオの言葉に従うんだな?」

「そうして欲しい。ウウダギから直接指示出されたいならそれでも良いけど?」


「いや、イイオオでいい」

「うん。それでお願い」


此の集団に成ると、やはり発言権があるのはヒュルルだ。

まとめ役としてよさそうだ。


助かる。


今回僕がやろうとしているのは、

水が溜まっても家屋に浸水が及ばないように、

少しでも地面を上げる事と、

雨が降っても水はけを良くするための土台を作ることだ。


僕がここで生を受けてから今に至るまで、地震は起こっていない。

それに族長の話からも地震に対する話は出ていない所を見ると、

この大陸は地震が少ないのかもしれない。

念の為木材による杭は打ち込むにしろ、

岩盤まで穴を掘るような機材もなければ、

それを可能にする技術がここでは無い。


なので、地震対策は今の所ほったらかすしかなさそうだ。

まぁ、万が一何かあても良いようにはするけど、

そこまで不測の事態が起きれば、この集落は混乱を極めるだろう。


僕一匹じゃどうにもならないのは予想に硬くない。


なので、そこにはあえて手を加えられないわけだ。

仕方ない。


ともあれ、ミニョルンや其の前後の一番水位が上がるラインは大体把握している。

今の地面から僕の胸位までのあたりだ。


つまり僕の身長より高く、大きい石から順に積み上げていけば土台は完成するだろう。


まぁ集落を作るわけだから全体を考えると結構な面積に成る。

だけど全体が高く成るのは理想としては有りだけど、

おそらくそれだけをやると成ると、結構な仕事量になる。


なので、新しく出来る集落の平地と其の外側がある程度高く成れば、

外側の所に水が侵入できないような柵というか石垣みたいなもので補強していけばいい。


そうすることで、水の侵入を阻止し、尚且つ、集落の水はけを良くする事が出来るだろう。

まぁ、僕らスキクはきっと水に強い性質がある。


ある程度水と仲良くやっていかなければ、だめなはずなんだけどなぁ。


・・・それはそうと、ヴァレヴァレの連中は昨日のウウダギ先生の教えにトラウマを抱えたようだ。

寸分の狂いも許さぬその眼力に結局、誰もが答えられなかったからだな。


まぁいい。今日はデデンゴとペアだからね。

・・・デデンゴがやり玉に上げられるだろう。


僕はウウダギとデデンゴペアに大まかな範囲の指示を出しておく。


ウウダギがそこから地面の水平について、調べたりするようにデデンゴへ指示を出す。


さらに、ウウダギがイイオオにこういう風にと、

言うように地面へと範囲に沿った囲いの柵を設置するという考えを描いて伝える。

それをイイオオが消化しながらヴァレヴァレ達を使い基準に成る場所へと石をさっさと積み始めた。


デデンゴは殊の外成長しているようで、わからない点は素直に聞いて、それを理解した上で、

更に工夫を凝らし、水平や地面の強度なんかも確認しウウダギへと報告する。


すると其の報告を理解したウウダギが僕の所に来て、此の点はこう代えた方が良いかもしれないとか、コレじゃ、木を立てた時風で倒れるとか的確な話を何時もの短縮した会話で話してくる。


僕はそれを理解するのに一苦労だけど、それをしっかり聞いて、

僕が想像している物との差異を埋めた話をウウダギへと話す。


するとウウダギが理解して、

イイオオへ変更点を随時伝えては、工程を阻害しないような段取りを決めていく。


そうすると、イイオオがそこからヴァレヴァレ達の動きを監視していたのだろう。

誰がどの位置からどうやって行けばいいかなどを逐一伝える。


ただ、ヴァレヴァレ達はそれに泡を食う。


一連の流れを丸一日行う事で、理解したことがある。


ウウダギ優秀すぎる。

ウウダギだけじゃない。

デデンゴまで優秀だった。


ビックリした。


パレンケに今度、教育方法をご教授願いたい。

それと共に、ヴァレヴァレの連中がやはり作業に慣れていないようだとわかった。


イイオオに叱られ、オドオドする場面もあるけど、

其の殆どが、不慣れである事が原因だろう。


大概、大雑把であり、それが何をしているか理解しないがために、

手を抜いているわけではないけど、ソレで良いと思って放置するんだ。

結果手抜きに見えてしまう。


つまり全体的に知識というか頭を使ってこなかった結果、

あまり、覺える事がないのだ。


だから、ヴァレヴァレ達を幾ら指示しても不得手な状態を維持してしまうのだろう。


ただ、昨日のウウダギからの指示と比べて、

今日のイイオオからの指示は素直に聞いている。


ウウダギの言動が理解できないというのもあるけど、

イイオオはソレを気にしているのか噛み砕いて話したりする時間が必要なようだ。


ふむぅ。

ヴァレヴァレから来る追加メンバーについても考えなければならない。

何をかと言えば、その知識面だ。


もとい、知恵というか、頭を使うことについてみっちり叩き込まねばならない。

きっと体を使う事ばかりをやっていたんだ。

しかし、成果が上がらず、飢えによる集団の衰弱が進んで、

体も頭も未熟な状態に成ってしまっている。


単純な力は多分僕らの集落のスキクよりは上だろう。

ただ、それも上半身に限る話だ。

下半身、特に腰まわりの踏ん張りは弱い。

木に登る行為が廃れていたせいだ。


こう考えると、スキクという種族の中で、

僕が生まれたこの集落はどちらかと言えば優秀で、

なかなか良い集落だったと思うことが出来た。


まぁ、本当に体も頭も優秀なスキクを見ていないからだろう。


ウウダギは頭がいい。

ってか、皆とレベルの桁が二個位違う。

そんな感じだ。

だけど、肉体面で見れば、赤子同然。

まぁ、まだ子供だし仕方ないとは言え、

同じ時期のデデンゴの体は既に僕ら成体と拮抗を始めている。

その事からも、そう言えるだろう。


その日の夜。


食事を皆で摂っていると、

僕とウウダギの後ろに例の6匹が居たので、

ちょっと近況というかどうか?的な事を尋ねてみた。


「そう言えば、どう?慣れた?」


僕の言葉に即答したのが、イヂジンとセルセルだ。

一拍おいて、「そうですね。」と言ったのはヒュルル。


他の3匹は微妙な面持ちだ。

特にオルギュスが俯いたままだしね。


意外にバルバルとベネネズは、元気そうな感じではある。

回復が早すぎないか?


そんなことが頭によぎる。


此の事で分かるのは、オルギュスが色々と抱えて居るんじゃないかということだ。

皆の前ではあまり言い出しにくいんだろう。


オルギュスの立場はとても辛い物のはずだ。

だって、オルガクルガの子供でありながら親の為を思って行動を起こした結果、

敵対していると見られてしまったわけだからね。


僕からある程度それとなくは皆に話して入るんだけど、

それでも自分自身が許せないような部分も有るのかもしれない。


困った事に殻に閉じこもっている状態なわけだ。


バルバルとベネネズはギュギュパニに押し付けておけばご機嫌ぽいからほっとこう。

あまり、めんどくさそうだから関わり合いたくない。

この際だからギュギュパニに身柄も譲っちゃおうかな?

バルバル達も敵と思っている僕の側に居ることの方が辛いだろうしね。


そうしよう。明日はギュギュパニと話そう。

様子も見たいからね。


「オルギュス。食事の後、ちょっといいかな?相談が有るんだ」

「かまいません。」


了承得ましたので、心のしこりをほぐしてあげよう。


食事を終えると、皆思い思いにやりたいことを始めたり、

速いヤツは寝てしまう。

族長は焚き火の前でジッと考え事をしているし、

其の横でズズナドは、真似ているようにジッとしている。

ジジ臭い。


パレンケとパチャクペチャクは、楽器を作ったようで、それの練習をしたり、

踊りの振り付けをしてみたり、歌を歌ってみたりと、まぁ、騒がしい。


多分そのうち苦情が出て、「昼間にやれ」と族長あたりから叱られるだろう。

でも、パレンケが持っている楽器。

以前、楽器の種類は沢山有ると言って、思いつく限りの物を言ってみたことが有る。


パレンケはそれを覚えていたようだ。

其の中で、パレンケが得意としている革細工も利用できる太鼓。

べベビドが作った樽というか筒状の物に皮を貼り付けることで、打楽器とする物だけど、

それを実現しているようだ。


べベビドは本当に手が8本有るような気がする。

どうやって、作りのけてるんだろう?


まぁいや。

それにしてもドンドコ、ドンドコうるさいよね。

パレンケ?


さて、オルギュスを連れてちょっと悩み相談でもしてくるか。


オルギュスを手招きして「ちょっと出よう」と告げる。

ウウダギは置いて行きたかったけど、

何食わぬ顔でついてきてしまう。

仕方ないので連れて行く。


夜、綺麗な月が見れる場所。

第一プンタが眠るとされる避難所の場所へとたどり着く。

取り敢えず僕ら三匹だけしか居ない。


オルギュスはフラつきもせず付いてきた。

随分、尻尾が無い状態に慣れたんだろう。


「ポンピカ?何故呼び出したんですか?」

「ん?オルギュスだけ、沈んだ雰囲気だったからだよ?悩み事があるんでしょ?」


そこまで言うとビックリと顔に書かれるほどの形相をした。


「なぜ・・・?」

「なぜって、そりゃ顔見れば分かるさ。違った?」

「違わない。オルギュス。沈んでた」


ウウダギも気づいてたらしい。


「ほら、ウウダギだって気づいてたじゃん」

「・・・あなた達親子は本当にスキクですか?」


なんか変な疑いが掛かりそうだけど、しっかり否定しておこう。


「ウウダギ?僕はスキクだよね?」

「?当たり前」


「ウウダギはスキクだよね?」

「うん」


そこまでウウダギと問答した後、オルギュスにウウダギと揃って「ほら」と言う顔を向ける。


「・・・いや、そうですが・・・」

「オルギュスの悩みってさ?仲間を裏切ったとか、自分が許せないとか?」


「なんでそこまで分かるんですか!」


・・・本気で言ってるの?

あんな顔されたら経緯がらすぐに大体そうだと分かるだろう。

やはりスキクってのは随分おめでたい種族なのかもしれないな。

外と隔絶された世界で生きる上では、

決ったルールに従っていれば、

楽なんだろうけどね。


まぁ、色々思考する生き物では有るんだ。

悩みの一つや二つは有るだろう。


「オルギュスさ?僕が言っても納得しないかもしれないけど、考えすぎないほうが良い」

「ですが・・・」


「例えば、逆を考えてみよう。オルギュスが誰かに同じ行為をされたんだ。例えば、オルギュスがオルガだったとしよう。今の状態をオルガだったらどう思う?」

「・・・」


「僕は大してオルガと時間を共有したわけではないけど、きっとオルガなら『まぁ、やっちまったもんは仕方ないさ』とかいって許してくれるんじゃない?」

「!・・・」


「まぁ、オルガとオルギュスは違うのも分かるけど、きっと周りも大して気にはしてないよ。むしろ元気がない様子を見えるほうが辛いんじゃないかなぁ?きっと『どうした?何か有ったのか?』とか言って、声を掛けてくるだろ?」

「はい・・・」


「まぁ、自分で気持ちの整理をつけるのは辛いかもしれないけど、それは、周りの誰かにはお願いできない事だからさ?なんとか周りにも逆に気を使ってくれないか?」

「そうですね。 ・・・わかりました。ポンピカ様の言う事は最もです。確かに俺は落ち込んでいた。ですが、これも此の場でお終いにします。オルガクルガ様が言っていたんです。後悔だけはするなって・・・危うく俺も後悔で一杯に成るところでした。」


「うん。まぁ、時間は有るんだからちょっとづつでいいよ。応援してるからね」

「はい!」


そう言うと、オルギュスはヴァレヴァレの仲間の輪に戻っていく。

そして、様子からすると落ち込んでいた事を謝罪しているようで、

ついでに裏切りについての告白があったようだ。

輪の仲間達は、それを静かに聞くと一拍おいて、

バルバルが何かを言うと、周りの皆も賛同して、オルギュスを輪へと迎え入れた。


おそらく一件落着だ。


その様子を一緒に眺めていたウウダギが僕のお腹をツンツンする。

なんだ?とおもい顔を向けるとこんな事をいい始めた。


「ポンピカ。明日からガッコウやろう」


学校かぁ。

確かにヴァレヴァレの連中はパパムイより頭が悪そうだ。

まぁ、勉強すればすぐにパパムイを抜きそうだけどね。


「確かにね。やろう。」

「うん」


ウウダギ先生が誕生しちゃうのかな?

なんてね。


此の日もウウダギをお腹の上に乗せ眠りにつく。



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