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巣と植物


こうして、ギュギュパニが知っているこの近くの水場とやらを目指す。

ギュギュパニが言った近場ってのは、本当に近かった。


僕らの目の前には現在濁流が流れている。

濁流だ。

綺麗じゃない。


確かに水場だけどさ・・・。

流石に綺麗な水じゃなきゃダメなんだろ?

ここじゃ見つからないと思うんだけどなぁ。


「ここだよ。」

「濁流だよね?」


「いや、ここで良いんだよ。ここは、あと数日もすれば、綺麗な水になるはずだよ」


なるほどね。

でもなんでこんな所を知ってるんだろう?


「なんでここの事知ってたの?」

「あたしの親が、ここで巣を見た事があるっていってたんだよ。其の事を思い出してね・・・」


なるほど。


「ギュギュパニ、この辺のどのあたりなら、ケルケオが巣を作りそう?」


ギュギュパニにそんな事を言ってみると、無言で付いてきなと合図をくれる。

皆はギュギュパニの後を追い、僕も後をついていく。


濁流から少し離れる場所で、僕らが住んでいる集落からも結構離れている。

そしてギュギュパニがこの辺だと言った場所は川の上流に当たる場所の近くだった。


ちょっと移動すると、滝が見える。

傾斜もかなりの場所で、太い木々が乱立している場所でも有った。


ケルケオは結構な体をしている。

大きいんだ。

この木々の中に巣を作るとなると、相当苦労するだろう?


ギュギュパニが指し示す場所には過去に巣が有ったであろう痕跡があった。

斜面を掘り返したような後があり、落ち葉や卵の殻まで残っていた。

ただ、ここ数年使われていないだろうというのだけはわかった。

なぜかと言えば、殻を撤去していない事や、

落ち葉が溜まっている所を見るとそうだとわかる。


「なるほど、この痕跡から見るとここに巣が有ったことはわかるね」

「・・・そうだね。親が言ってた事は本当だったみたいだね」


ん?なんか引っかかるね。


「ギュギュパニは此の場所の事知ってたんでしょ?だからここに連れてきてくれたんじゃないの?」

「あたしも此の場所に来るのは初めてなんだよ。親からはこの辺だと言われたのを覚えてる程度さね」


へー。


「でもこの巣、随分使われてないね?何か有ったのかな?」

「・・・随分前からクウォンが住み着いてね。それからケルケオを見なくなったって聞いたよ。」

「ギュギュパニ!それホントか!」

「クウォンって・・・」

「ポンピカ。ワニだって」


ウウダギが訳してくれたわってか、

さっきから妙にギュギュパニが静かで、

緊張してる様子なのはもしかしたらクウォンが出るかもしれないと?


それ、結構危険な場所じゃないか!


「ちょ・・・まずくない?ワニはマズイでしょ。今出てこられちゃ対処できないぞ?」

「ああ、だからあたしはここが嫌いでね。あたしの親はここでクウォンにやられたからねぇ。まぁ、命からがら逃げたらしいけど・・・」


げー!そんな場所に案内しないでよ!

親のトラウマ現場じゃないか!


でも、そんな事言ってる場合じゃないだろう。

ワニが本当に出てきたらマズイ。

さっさと戻ろう。


僕が皆に戻る旨を伝えようとした瞬間。

パパムイが静かにしろと合図を出してきた。


その合図の元、皆が周囲の気配を探る。

僕も気配を探る。


すると、斜面の上の方で、足音がする。

随分重い足音だ。

ただ、何処かで聞いたことがある。


バキッ!


近づいてる。

この気配って、ケルケオだよね?

ここに僕らがいちゃまずくないかな?


ケルケオを狙ってワニが出てくる可能性もあるしね。


僕は、皆に此の場からすぐに移動しようと合図する。

皆は一様に頷いたので、音を立てず、なんとか移動出来た。


戻った場所は、先程自分たちが居た場所を眺めることができる場所までだ。


ここから見るとケルケオを見ることが出来た。

暫く様子を見ていたが、周囲を気にして居るようだったけど、

特に警戒の声を出すわけでもなく、もと来た道を戻っていったのだ。


「ねぇ。あのケルケオってさっきパパムイがピブで傷つけた子じゃない?」

「俺もそう思った。あれって、もしかしたらここに巣を作るのかもしれねーな」

「でも、クウォンが出てこなかったじゃないかい?」


三匹が頭を捻る。

ウウダギは、何かを考えてるようだったけど僕が見てることに気がついたのか、

顔を僕の方へと向けると、抱きついてきた。

そして、しきりに身体のあちこちを触って納得すると、

また地面へと降りていつもどおりである。


ウウダギの行動が今一分からなかったけど、これでまた

数日後にここへと足を運べばケルケオが巣を作っているかもしれない。


「皆、一端集落に帰ろう。また数日して様子を見に来よう」

「そうだね。しっかりと準備してまた来ればいい」

「おう!良いぜ!」

「えー!あたし今日収穫なしなんだけど〜!」


ギギリカには申し訳なかったけど、明日にでもまた狩りに行けばいいじゃないか。


「うん。帰る」


ウウダギが最後に決断を下した形に成った。

その後何事もなく集落へ着くと、集落全員で獲物の解体を始めた。


次の日、まだこの集落には居住場所が出来ていない。

あるのはワニに穴を開けられた避難所だけだ。

それに集落の真ん中ではまだ煙が立っている。

何時まで燃えるのかさっぱりわからないけど、

すでに燃え始めていた時の様な黒煙ではなく成っている。


さて、今日は何をしようかな?


「ポンピカ。今日も狩り行くだろ?」

「う〜んどうしようかな〜?」


「何かやる事あんのか?」

「いやさー?ケルケオ対策にちょっと道具を作ろうと思ったんだ。」


「・・・道具?武器か?」

「武器もそうだけどね。捕まえる道具も必要かなって思ったんだ」


「捕まえる?どうやってだよ?」

「まぁ、そこはお楽しみってやつだよ」


「ふ〜ん」


パパムイはそんな感じで一匹、森へと狩りに出かけた。

ギギリカは伐採された木材を使って何かをしている。

多分、家を作るためだろう。


ギュギュパニも今日は、狩りではなく、石を割っては、石器を作っているようだ。

他の皆も思い思いに集落復興の作業をしている。


ウウダギが近づいてきて僕にこう聞いてきた。


「ポンピカ。何する?」

「う〜ん。今日は色々作ろうと思うんだ。」


「作る?手伝う。」

「うん。ウウダギにも手伝ってほしい事が有ったんだ。お願いできる?」


「うん!」


今日は、ケルケオを捕まえるのに役立ちそうな道具を作ろうとおもう。

どんな道具を作るつもりかと言うと、

ケルケオはダチョウのような歩行をすることから足が弱点なわけだ。

つまり、足を動かなくできればそれで終了。

だから、足を拘束する道具である。ボーラを作ろうと思う。

制作方法も簡単だけど、ただ、扱いは難しい。


ボーラは簡単な物であれば、紐の両端に石を付けるだけの物でいい。

だけど僕が作りたいのは、足を強く絡める物。

だから紐を2本つかって石も4個使うやつで行こう。


石はギュギュパニに任せよう。

紐はウウダギが得意だ。


紐の強さも確認したい。

ずっと作ってたけど、細い紐で、ギュギュパニくらいの体重を用意に支えることから

相当強靭な蔓何だとわかるけどね。

あとはピブの弦にも蔓が使われる。

靭性もそこそこあるんだと思う。


優秀な物の一つだね。


まぁ、考えているより早速作ろう。


「ウウダギには蔓をつかってまた紐と紐を束ねた物を作って欲しい。できるかい?」

「うん。わかった。」


ウウダギはすぐに自分で蔓をみつけにチョコチョコ歩き始めた。


僕はその後ろ姿を見た後、ギュギュパニに石の苦面をお願いする。


「ギュギュパニ。お願いがあるんだけど」

「なんだい?今忙しいんだけど?」


「ギュギュパニは何やってるの?」

「ああ、ベベビドが木を使う時に必要な道具を作ってるのさ」


「なるほど、どんな道具?」

「ポンピカお前が、そそのかしたんだろ?木の形を整えると色々と便利だって言われたと言ってたよ?」


あー。そうか製材の事を覚えてたのか・・・。

というのもミニョルンの時に少なからず各スキクとは話してるんだ。

一応、体調を管理する上で、必要な事だったからね。

食中毒の影響を調べるついでだったんだけどなぁ。


「確かに製材の方法は伝えたよ?でもいまギュギュパニはその道具作れないでしょ?」

「そうなんだよ。それで困ってるんだ。どうしたら良いと思う?」


「具体的にどんな道具がほしいって言われたんだい?」

「こんな形のだそうだね。」


ギュギュパニは自分の足元の地面に何種類かの絵を描く。

製図とは言えないけど、形がわかる。

一つは、ノコギリだ。

もう一つは、これは鎌のような物で、両手で扱うやつだね。名前は忘れた。

それから、穴を開けるためのノミだね。

ドリルがないし、穴を開けるのも一苦労何だろうけどね。

いままで、木に穴を開けると言うのはあまりやらなかったらしい。

ベベビドに其のことを伝えると、すぐにやりたいと興奮していた。

他にも幾つかの道具が描かれたわけだけど、どれも鉄が無いと厳しいかな?


石でなんとかできるかな?

ここの世界特に僕らが住んでいるこの集落で扱われる刃物ってのは、

全部石器なわけだけど、昔歴史の教科書でみた始めの方。

つまり、旧石器時代のレベルなわけだ。

だから、いきなり鉄をどうのこうのいってもダメだろう。

まぁ、すぐにギュギュパニにおねがいして鉄鉱石見つけるつもりだけどね。

炭も作ればすぐに加工できそうだし、石油もあるし、なんとか熱源は確保できそう。

フイゴも作ればいいよね。

皮の加工を利用すればフイゴも簡単だ。

別に皮がなくても作れないわけじゃないしね。


随分話が逸れたけど、ようはギュギュパニの旧石器時代的な加工技術を、

新石器時代てきな物へとすればいいだけだ。


「ギュギュパニ。ちょっと、石と石をこすり合わせてみて。」

「はぁ?なにを言ってるんだい?」


「いいからこすってみてよ。」

「・・・なにをはじめるんだかねぇ・・・」


そういいながらギュギュパニが其のへんの石をこすり合わせる。

何方の石も丸い角が無い石なので非常にこすりづらいようだ。


「じゃぁ、次はその石をどっちでもいいから2つに割ってみてよ」

「2つ?まぁできるけど・・・」


ガツンッ!と言う音が響いた。

ギュギュパニの右手に持っていた石が綺麗に2つへと割れる。


「じゃぁ、割れた2つの石の割れた部分。それよこすり合わせてみて」

「・・・こんなことが何の役にたつんだい?」


訝しんでも、ちゃんとやるのがギュギュパニだ。


暫く力を入れて、こする合わせていると、

ギュギュパニの目の色が変わり始めた。

変化がわかったようだ。


次第に僕の方を何度かチラ見する。

ギュギュパニの力は非常に強い。

それに石の扱いに慣れているギュギュパニは、

やはり石の加工には向いているようだ。


あっという間に両手で持っていた。石の断面がつるつるして、

光沢まで出てきた。


「・・・ど、どういうことだい?こりゃ・・・どうなってるんだい?」

「石ってのはさ?細かい石が沢山集まって、大きい力で固められた物だと思って良いんだ」


「ほう・・・」

「だけど、小さく細かい石ってのは、それ以上割れにくいんだよ。だけど今手に持ってる石の表面には沢山その細かい石があるんだ。だからこすり合わせると互いの要らない固くない部分が削れるんだよ。」


「・・・言ってくことはなんとなくわかったよ。つまりこれで刃物が作れるって言いたいんだね?」

「ご名答。他にも形を整える事もできる。」


「確かに削り方を考えれば、用途が大幅に増えるねぇ・・・もしかして、これもアレかい?」

「まぁ、そうだけど、こんなの序の口だよ。むしろ僕は他にも集落の食事情を向上させるための道具を作って欲しいけどね。」


「・・・いいよ。あんたの頼まれ事を優先しよう。」

「ありがとう。早速だけど、作って欲しい物があるんだ」


そういって、球状の石に溝を刻んだ物を4個頼んだ。

それから、ノコギリについて、細かに刃を付けなきゃいけないから石だと大変だろうと思い。

どうせなら石をつかって研磨した動物の歯を使ってみたらどうか?と提案しておいた。

この提案にもビックリされた。


まぁ、やってみればいいさ、今使ってる石のナイフより骨、歯、爪で作ったナイフのが使い勝手が良いはずだからね。


ギュギュパニが作業を開始したのをみて、僕はベベビドのところへ向かう。


「ベベビド。どう?調子は」

「ポンピカか。今日はどうした?なにか欲しいモノでも有っったのか?」


「うん。ちょっと物じゃなくて知恵を借りたいんだ。いいかな?」

「知恵?俺なんかの知恵が必要なのか?」


「うん。ベベビドは木に詳しいでしょ?」

「・・・まぁ、詳しいといってもンダンダのが食べ物の事は詳しいぞ」


「別に食べ物の事で聞きに来たんじゃないんだ」

「へぇ・・・。で?何が聞きたい?」


「そうだなー。硬い木で、曲げても折れない木ってない?」

「硬い?折れない?・・・」


「やっぱりないかー」

「・・・それをどうしたいんだ?アノ木は加工できないぞ?硬すぎて石斧が割れちまうんだ」


「へー。その木って折れないの?」

「枝は、どんなに曲がっても折れたことがないな・・・まぁ、ものすごく硬いから曲げるのも一苦労だ。」


「その木って曲げた後どうなる?」

「そんなの決まってるだろう。すぐに元へ戻るさ」


「なるほどね。其の木が加工できれば何が作れる?」

「・・・ピブだろうな・・・だけど、紐が今の蔓紐じゃ耐えきれないかもしれん・・・」


「なるほど・・・じゃぁ、もう一つだけど、フワフワの毛が実る木とか草はある?」

「木にはそんなのはないなぁ・・・草のことはンダンダに聞いてくれ。俺じゃわからん」


「わかったよ。ありがとう」

「なぁ、ポンピカ。前に聞いたセイザイだったか?あれは本当に木を綺麗に加工できるのか?」


「うん。できるよ。その道具の制作法をさっきギュギュパニに教えてきたから多分近い内に持ってくると思うよ」

「本当か!それは助かる!」


「それと、ベベビドからもギュギュパニにこんな物を頼んでおいたほうが良いかもね」


といって、ヤスリを説明して図面を地面に描いた。

ベベビドは使い方を聞いたあたりで目が輝いていたのでよかったよ。


次にンダンダに声をかけた。

どうにか綿の木を見つけることができないだろうか?

あとは、稲もしくは小麦、食事情を考えると色々と必要に成る。

小麦や稲が見つかれば、ギュギュパニに臼でも作ってもらおう。

構造は簡単だしね。


「ンダンダ。元気かい?」

「ポンピカか。どうしたんだい?」


「植物のことで聞きたいんだ良いかな?」

「構わないよ。僕も今ポンピカに言われた事を試してるんだ。」


僕がンダンダに言った事とは、農耕についてだ。

薬草の事もある。

つまり、自力で栽培できるように成らないと食事情が改善されない。

そりゃそうだ、僕らは狩猟で食ってるわけで、農耕についてはからっきし何だからね。

獲物が少なくなればそのまま集落が衰退する。

それはマズイ。

ただでさえ災害が毎年来るんだ。

なんとかしないと小さなスキクが元気に過ごせないだろう。


「畑か。様子はどうなの?」

「ああ、なんというかまだ初めてだからね。何も変わらないよ。」


「そうか・・・でも、手応えくらいは無いの?」

「そうだね。手応えっていうか、今日初めて芽が出たのは発見かな」


「芽が出たの?どれ?」

「付いてきなよ。」


ンダンダに誘われて、集落の一角に作ってある小さな畑らしき場所に着く。

確かに雑草が抜き取られて、綺麗に成ってる。

それに石で掘り返したんだろう、土が耕されている。

石で掘り返すなんて結構な重量どうだろうになぁ・・・。

木のクワ位ベベビドに頼んであげよう。


「ほら、芽が出たろ?」

「確かに芽が出てる。この草は?」


「もちろん食べれるよ。ほら、いつもポンピカが好きだって言ってる歯ごたえのあるやつだよ」


ああ、キャベツみたいな歯ごたえのやつね。


「そうか・・・名前はないの?」

「名前?・・・そーだなー。とくに名前ってのは無いんだけど、付けるとしたら、なにがいい?」


・・・キャベツ一択だろ?


「キャベツ」

「キャベツか・・・変わった名前だね。面白い。じゃぁ、今度からこれをキャベツと呼ぼう。」


キャベツに決定しました。


「それで、今回はなにが聞きたいんだい?」

「んっとさ、フワフワで毛のような実が成る木か草は見たこと無い?」


「フワフワ?・・・あるよ?何種類か有る。」


何種類もあるの?


「それって、見つけれない?」

「んー。もう少ししないと見つけることができないかな。どれも時期的に実ってないんだ」


実ってないんじゃ仕方ないか・・・何時頃実るんだろう?


「何時頃?」

「そーだね。あと一ヶ月はかかるかな。」


「全部の種類が?」

「そうだよ。フワフワなのは風邪が強くないと飛ばないからね。あとは水がひつようみたいだから」


「へー。」

「ははは。まぁ、時期になったら声を掛けるよ。一緒に取りに行こう」


「うん。ありがとう。」

「ほかには?」


「ああ、食べ物なんだけどさ?小さくてツブツブで沢山実る食べれる草ってない?」

「ああ、”インガ”ね?あれは、ザウスが良く食べるって聞いた。この辺にも生えてるはずだよ。」


インガっていうのか・・・小麦かな?稲かな?


「どんな物かな?見れない?」

「今、水が引いてるから沢山実ってるはずだよ。すぐそこにも有るはず。付いてきて」


またンダンダに誘われて、ジャングルの中へと入る。

集落が見える距離まで来ると、そこには少し開けた場所があり、

なんというか赤黒い実が沢山成っている穂の・ようなものが群生していた。


これって、古代米とかのやつじゃないか?

米か・・・これは良い。


赤飯みたいなものだろうしね。


「こんなに有るのになんで、スキクは食べないの?」

「ああ、僕らスキクはこれの食べ方を知らないんだよ。ザウスがどうやって食べるのか知ってれば良いんだけどね。ギュギュパニも知らないらしいよ。」


ギュギュパニも知らないか・・・。

ってか外側の殻を脱穀してから食べるんだっけ?

脱穀って、なんかで見たけど棒で叩いてるのがあったなぁ・・・。


「ねぇ、この実を沢山採っていけないかな?」

「いいけど、結構な苦労だと思うよ?」


まぁ、それなら少しでいいかな。


「じゃぁ、味見くらいの量を採ってこう」

「いいよ。一緒に採ろう」


ンダンダはとても気が良いスキクだ。

落ち着いてるしね。

キャラも僕と若干かぶってる。

優しいお兄さんのようで頼りがいが有るな。


僕ら二匹で抱えるくらいの量を茎から切って、持って帰る。


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