食事と族長の話
「まぁいいや。で?ギュギュパニは安心した?」
「ふん。まだだね。・・・ここに集落の皆を避難させるんだろぅ?まだ建物とやらが出来てないようじゃないか?」
「うん。いま作ってるからね」
「ふーん。」
「ギュギュパニ。これ全部ウウダギ。作った。凄い?」
そういって、ウウダギは小屋の中を指差す。
そこには大量の紐が山積みになっている。
それを見たギュギュパニは目を細める。
そして、僕に鋭い目を向けて言う。
「ウウダギに仕事させてるのかい?」
「うん。そうしないと間に合わないしね。」
「ウウダギ?仕事はキライじゃなかったかい?」
「ポンピカの仕事は好き。面白い。楽しい」
「・・・そうかい・・・ならいい。」
どうやら許されました。
でも僕だって、こんな可愛いウウダギに仕事なんてさせたくはないんだって。
仕方ないだろ手数少ないんだし。
「ギュギュパニ。紐編める?」
「ん?・・・いや、あたしはそんなこと出来ないよ?あたしは狩り専門だからね」
「ふーん。ポンピカは全部出来る。凄い」
「・・・そうかい・・・」
ん?この雰囲気はヤバそうだ。
取り敢えず、埒が明かないから、中で食事でもしながら仕事の進捗聞こう。
「あー。取り敢えず、皆なかで飯食おう。積もる話はその時でいいだろ?僕お腹減っちゃって」
「ポンピカ!あたしもよ!葉っぱを沢山運んだんだからね!」
「俺もだ、魚を沢山取ってきたぞ!見たこともない魚も居るぜ!」
「ほう、魚か・・・ワシ等も頂くとするか。のうギュギュパニ」
「ふん。好きにしな・・・」
小屋の中がギュウギュウです。
仕方ないので、外に焚き火を起こし、焚き火を囲むように陣取る。
僕の膝にはウウダギが定位置として、鎮座してます。
「・・・ウウダギ?それでいいのかい?」
「うん。」
ギュギュパニがなにか驚いている。
僕らにはいつもの光景です。
「じゃぁ、最初は魚からでいいか?」
「待ってました!今日はつかれたから塩多めで!塩っぱくはしないでくれよ?」
どっち?と言いたかったけどパパムイはいつもこうだ。
「わかった。ギギリカは?」
「あたしは、胡椒多めで。」
「うん。わかった。他の二匹は?」
「ワシは出されたものならなんでも良い」
「あたしもだよ。・・・ウウダギには聞かないのかい?」
「ウウダギの好みは知ってるからね。それに今日は一生懸命やってたし、ね?」
ウウダギに顔を近づけると、目を細くして「うん」と言ってくれた。
「・・・ここまで懐くとはねぇ・・・」
「ワシもビックリだ・・・」
二匹がそんな事を言う。
そりゃウウダギには愛情をかけてますから。
すごく大切だしね。
こうして、僕達は、いつも通りの食事をする。
ソーセージは流石に出せないけど・・・だって、気分は良くないだろ?
ギュギュパニにとっては、兄弟を食べるような気分だろうしなぁ。
「なぁ?ポンピカ」
「ん?どうしたパパムイ」
「ソーセージ無いのか?全部食べちゃったか?」
「い、いや・・・あるけどぉ」
「ポンピカ。ソーセージ食べたい。」
う〜ん。
パパムイだけだったら突っぱねる所なんだけどなぁ〜。
ウウダギも食べたいと言ってるしなぁ・・・。
仕方ないか・・・。
まぁギュギュパニには、勘弁してもらうしか無いな。
「ウウダギが言うんだ仕方ない・・・持ってくるよ。」
「俺だと持ってこないのか?」
「パパムイは大きいんだから、少しは周りを見てくれよw」
「ん?なんの事だ?」
「パパムイって・・・ホント頭足りないわね。」
「そんなの知ってるぜ?」
「はははwまぁいいさ。持ってくるよ。」
「おう!俺にはデカイのでよろしくっ!」
「あたしは普通のでいいわよ。」
結局僕は全員にソーセージを出した。
当然、葉っぱ巻で、しかもウウダギには甘い実のソース付きでね。
「ウウダギおいしい?」
「うん。味がする」
ウウダギの表現がいつもと一緒だけど、食べる速度や一生懸命な所を見ると、
美味しいんだなーと思った。
パパムイのやつには塩多め。
ギギリカは胡椒多め。
族長とギュギュパニは食べ慣れないだろうから普通。
僕はウウダギと一緒の物をたべた。
「ちょっとー・・・ポンピカ?」
「ん?」
「その甘いのなんで掛けたのよ・・・」
「え?おいしいかなー?っておもってだけど?」
「そんな食べ方があるなら先にいってって言ったじゃない!」
「だって、作ってる最中に気がついたんだもん仕方ないだろ?」
「いいわ・・・明日はその食べ方でお願い。」
「はいはい。パパムイは?」
「俺は甘いのは好きだけど、それはいいや。」
「そうか。ならギギリカだけね」
そんないつもの会話が飛び交っている。
その中で、族長とギュギュパニだけが、ソーセージを齧っては凝視している。
気づかれたかな?
取り敢えず緩衝材を入れとこう。
「ウウダギ。甘いの好き?」
「うん。好き」
「葉っぱ食べる?」
「うん。食べる。甘いのも食べたい」
「じゃぁ、デザートだよ!ハイ。どーぞ」
「これなに?」
「食後の甘い物は心が落ち着くんだ。食べときな」
「うん。ありがとう」
いつもとは違う甘い木の実をウウダギだけにあげた。
ウウダギは一口頬張ると、ビクンっ!と少し跳ねてからあっというまに全部食べてしまった。
相当気に入ったのかもしれない。
「おいしかった?」
「うん。好き」
うんうん。と僕が頷いていると、ギギリカが睨んでくる。
「ちょっとぉ〜。ウウダギだけずるい・・・」
「ウウダギは成長期なんだ。いいじゃないか?ねぇ?ギュギュパニ」
フフフ。
ソーセージを食べ終わってボケーッと味を反芻しているギュギュパニにふる。
これが緩衝材だ!
ボケーッとしてる所に話を振られてハッとなったギュギュパニだった。
そして、ウウダギの名前が出ているので、勿論「うん。」としか言わない。
これを見て、ギギリカが、悲しそうな声を出している。
明日は、デザートも付け加えてあげるからね。
今日は、我慢でよろしく。
「ポンピカよ。」
族長がなにかいい始めた。
多分食べ物の事だろう。
「この食べ物は、どうやって見つけた?肉の様だが・・・今までに食べたことがない。此のような美味い肉ならワシでも喜んで食う。」
「ああ、確かにな・・・こんな美味い肉は食ったことがない。ポンピカ?何の肉だ?何処で狩れば手に入る?」
うーん。
言えませんねぇ〜。
特にギュギュパニには言えないなー。
どーしよーかなー。
僕はそう考えながらチラッチラッとパパムイを見る。
「ギュギュパニ。これ、ウルグズ。ソーセージにした。」
おっと!パパムイが暴走するのを願っていたが、ウウダギが喋ってしまった。
ふむ・・・これはこれでいいかな?ウウダギならギュギュパニを説得できるだろう。
「なにっ!ウルグズだと!?・・・ウルグズ・・・こんな姿になっちまいやがって・・・」
「ギュギュパニよ。決闘の決まりは知ってるだろう?ウウダギもそれでポンピカが親となったのだ。理解してくれ」
「ああ、わかってるさ・・・だけど・・・うめぇじゃねーか・・・ウルグズがこんなに美味いとはしらなかった」
ん?ちょっと今の発言は怖いから聞かなかったことにしたい。
「なぁ?ポンピカ?正直に話してくれ」
なんだろう?ギュギュパニが真剣だぞ?
「お前は、”古き恩恵”なのか?」
「あー。そう言えばギギリカやパパムイにもそんなこと言われたね?どうなんだろ?”古き恩恵”がどんなものか正確に知らないんだ。」
この前聞いたばかりの単語だしね。
それに詳しい族長が居るんだ話してもらいたい。
そう思って、族長をチラ見してたら気づいたようだ。
「ウォホン!ワシが説明してやろう。ポンピカは恐らく”古き恩恵”ではない。」
「族長?そうなのか?だけど、こんな食べ物を作ったりするなんて可怪しいだろ?これはザウスの技術に近い。いや、ザウスの食べ物だろ?」
族長の判断だと僕はその”古き恩恵”とかではないらしい。
「いや、こんな食べ物はザウスでも作れない。」
「!?どういう事なんだ?族長」
「最初はワシもポンピカは”古き恩恵”のスキクかとも思った。だが、”古き恩恵”には特徴があるのだ」
「特徴?何だそれは?」
はぁ。特徴が有るんだ。
どんななんだろう?
「ザウスはザウスに、スキクはスキクにと”古き恩恵”が移るものなのだ。」
「スキクはスキクに?何かの間違いではないのか?スキクに”古き恩恵”はないと族長も言っていたはず」
ギュギュパニが言っている話はギギリカが言っていたな。
スキクには”古き恩恵”は無いって話だったんだけど?
「すまんな。それはウソじゃ・・・。族長の間にある取り決めの一つでな・・・」
「・・・じゃぁ、スキクにも”古き恩恵”があるって事なんだな?」
ウソ着いてました。
なにか理由があるんだろう。
う〜ん?
方便とか?そんなところか。
「そうじゃ・・・。そしてワシも”古き恩恵”なのだ・・・ワシだけではない。スキクの族長はすべて”古き恩恵”だ。」
「・・・族長・・・そんなこと話して大丈夫なのか?」
へー。族長?それ話していいのか?
ギュギュパニではないが、僕も話していいのか疑問だなぁ。
「この際だ、構わんだろう。」
「・・・族長が”古き恩恵”?じゃぁ、なんでそれを隠していたんだ?」
さっき族長は取り決めって言ってなかった?
あれ?ギュギュパニもパパムイっぽいな?
パパムイが頭足りないのは親ゆずりかな?
「そうだのう・・・”古き恩恵”は、族長の証。だからかのう」
「族長の証?」
「そうだ、族長は集落の中から選ばれると皆は思っているじゃろうが、実は、持ち回りで、族長の恩恵が移動しているだけなのだ。」
「それって、つまり・・・」
「そうだ。ワシはこの集落に生まれる前は、ずっと北、中央をはさんでもっと北の方に生きていた族長なのだ」
「そうだったのか・・・じゃぁ、族長選出や継承の祭りってのは?」
「継承は族長の証つまり、”古き恩恵”の見極めや、選出に他ならない。まぁそういう事だ」
「そんな事が・・・でもそれなら、ポンピカは何処かのスキクだったって事か?でもさっきは”古き恩恵”ではないといったな?族長、どういう事だ?」
ふむ。そういう事か。
集落のモチベーション維持とかも考えてたのかもしれないな。
そうか、方便なわけだったか。
「ふむ・・・。正直ワシでもわからん。なんせ、ポンピカの元は恐らくスキクではない。」
「スキクじゃない!?じゃぁザウスか?・・・まさか・・・プンタだとか言わないな?」
僕はザウスじゃないし、プンタでもないよ。
ちなみにプンタってのは、リザードマンの王様と司祭を兼任している種族の事だ。
王様と入っても何かするわけじゃない。
司祭としての役目が一番大きいだろう。
司祭は、神の声を聞く。
まぁ、そういう事なんだ。
「どの種族でもない・・・ワシの考えが的を射て居れば、ポンピカは全く異なる種の生まれだ。」
「!?・・・な・・・そんな事・・・起こるのか?」
「まぁ、起こってしまったのだ、受け入れる他ないだろう・・・。そういう事だな?ポンピカ」
「うん。そうだよ。僕は元々”人間”だったよ。」
僕はありのままを話す事にした。
別に隠していい話でもないしね。
「ニンゲン?どんな種なんだ?」
「二足歩行する猿の様な生き物さ。頭が良くて、手先が器用で、なんでも作り出す。そんな生き物だよ」
その言葉にギュギュパニと族長が表情を変えた。
「・・・族長、あたしには、そんな種族の心当たりは一つしかない・・・」
「うむ。奇遇だな、ワシもだ。」
元の僕の種族は人間だけど、この世界にも人間がいるのか?
「ポンピカ、あんたは、此の大陸の外、お前が言う”ニンゲン”の国で生まれたのではないか?」
「う〜ん。どーだろう?多分、人間がいてもここは、僕の知ってる世界じゃないよ?」
そりゃそうだ。
僕が居た地球にはスキクとかザウスは居ない。
僕が知らないだけかもしれないけど、居るならニュース位にはなってるだろう。
「世界?」
「ふむ・・・そう来るか・・・そうすると、これは一大事だ・・・中央に意見を通さねばならん。」
中央?なにそれ?
大事なの?一大事って族長?
僕はそんなに大事にしたくないんですが?
「族長?どうしてなんだい?」
「それはじゃ・・・古、この世界を作った者達がいたのだ。皆にも話したことが有るだろう?この世界とこの国の成り立ちについてだ。」
んー?なんだっけ?前世でも歴史には疎かった。
話が頭に入らないんだ。
今生でも同じだった。あまり興味がなかったから聞き流してた。
「ああ、たしか、我らの神がこの地に降りて、我々を作ったという話だな?」
「そうだ。あれは事実だ。そして、今居るプンタはこの地に降りた神が最初に作り出したがゆえにプンタなのだ・・・数は、はじめ9匹じゃったが、今はすでに4匹まで、数を減らしているがな」
数の話しをする意味がわからないけど、
要は、プンタ(王様)が司祭を兼任してるのは神様と交信出来るからって事か。
でもそれがなんで僕に関わってくるんだろう?
「それがなんでポンピカと関係するんだい?」
「ポンピカが・・・”古の者”で有る可能性が有るからじゃ・・・」
ちょっと・・・。
”古き者”?初耳だけど、名前から察するに多分さっき言ってた。
神様の事でしょ?
僕はその”古き者”ではないよ?
地球の科学力を持ってしても他の星や異世界なんかに手を出せません。
ましてや僕は前世の最後は高校生だ。
何かをしでかすことなんて出来ない。
「”古の者”?それって・・・あたし達を作り出した神の名前じゃないか!」
「そうだ、世界が違うとポンピカは言った。つまり外の世界の種と言う事だ・・・」
族長はそう言ってるけど、一部正解だ。
多分、僕は元々この世界、この星の住人じゃない。
だけど、神様でもない。
「・・・そうか・・・でも何故?スキクに変わってしまったんだ?」
「そこはワシにもわからぬ。だからプンタに伺いを立てねばならんと言ってのだ」
ふむ、スキクに変わったって言われたけど、
僕は別に気にしてないんだけどなぁ。
「そういう事か・・・ポンピカ・・・」
「あまりそんな目で見ないで欲しい。でも族長が言ってるのは一部正しいけど、多分僕はその”古き者”ではないと思うよ?僕の世界では、よその世界にちょっかい掛けるほどの技術はないから」
族長は僕の言葉を聞いてなおさら険しい顔をした様に見える。
やはり僕では、スキクの表情が把握できない。
「そうなると、もっと別な者かもしれぬ。やはりプンタに伺いをたてねば成らぬな」
でも、プンタに僕の話しをされると、要らない事に巻き込まれないかな?
そういうのやなんだけどなぁ?
なんとか言いくるめれないかな?
「族長。まぁその話は置いといてよ。今、大事なのは、集落の皆の安全でしょ?僕は皆をここで”ミニョルン”をやり過ごせると思うんだけど?」
「ふむ・・・。それもお前の知識から出た回答か?」
どうだろうな?
どっちかと言うと、集会場のほうが危険な気がするだけで、
こっちが絶対安全ってわけじゃないしね。
なんとも言えない。
「どうかな?でも此のままだと、集会場の屋根は間違いなく吹き飛ぶよ」
「・・・それは、分かっておる・・・。どうおもうギュギュパニ」
「あたしは、別に構わないさ。どっちに居ても被害が出るなら少なくて済むほうが良いに決まってる」
ギュギュパニは体がデカイから頭が弱いかと思いきや結構、考えてるのかもしれないな。
少なくとも判断基準は、僕と同じらしい。
「まぁ、なるようになるさっwあーはっはっは」
前言撤回。
やっぱりパパムイの親だ。
あまり考えてない。
「そうか、では戻り次第、皆に問うてみようか」
「え?まだ、話してないの?」
驚いた。まだ話してないんだきっと。
「いや、あらましは話しておる。だが皆の意思は確認していないだけだ」
なるほど。
でも、もしそれで結果が望まない事ならどうするんだ?
族長なんだから、より安全な場所へ移動指示するなんてのは出来て当然だと思うんだけど?
なんで、決を取るんだ?
こういう事は、独断で進めた方が後腐れないのになぁ。
「じゃぁ、今すぐ戻る感じですか?」
「ふむ・・・。明日戻るとしよう。今日はこちらの様子をしっかり記憶せねばならぬ」
なるほど、視察ってわけね。
でもギュギュパニは?
「ギュギュパニも明日戻るの?」
「なんでさ?あたしはウウダギに会いに来たんだ。頭の足りない我が子の様子もみたかったからね」
ん?どういう事?
もう様子見たでしょ?
おかえり頂いて結構ですが?
「それに、ポンピカは言っていただろ?族長から聞いているよ。手が足りないのだろ?あたしも混ぜなw」
凄い押し付けキタ。
う〜ん。
でもこのガタイだしな。力も有るだろう。
僕らスキクじゃ持てない重さの物も一人で持てるかもしれない。
石斧をもたせれば、木も切れるな・・・。
まぁ悪い話ではないか・・・。
「わかった。じゃぁ手伝ってもらう。」
「よし!きた!まずは、何からするんだい?」
「ポンピカよ。明日戻るまでならば、ワシも手伝おう。」
「族長が?」
「なんじゃ?不満か?こう見えても体はしっかりしておるぞ」
「う〜ん。」
「ポンピカいいじゃない。族長がやる気みたいだし」
「ポンピカ!俺はギュギュパニの参加は反対だっ!だって、力が強すぎてすぐ道具を壊すんだぜ!!」
「あんた!余計な事言うなと言っただろう!この能無し!」
ギュギュパニの鉄拳制裁がパパムイを直撃した。
もんどり打って、もがいてるパパムイを見て、やっぱり拒否したほうが良いかな?と思ったけど、
いまのはパパムイがいけない。
いくら頭が足りなくてもそこは分別つけようぜw
「わかった。じゃぁ早速、仕事を振るけど、族長はウウダギと一緒に紐を編んでくれ。ギュギュパニにはちょっと別に頼みたいことが有る。パパムイも一緒にね。」
「あたしは?」
「ギギリカには、まだ多くの葉っぱを取ってきてほしいんだ。良いかな?」
「構わないわよ。」
「よろしく。じゃぁ、ご飯も食べ終わったんだ始めようか」
皆の了承を得て、動き出した。
ウウダギには族長に編み方を教えてあげてくれと伝えてある。
ウウダギは、自分が族長に教えるということが不思議なようだったけど、
そうしないと族長は仕事が出来ない。
頼んだよ。ウウダギ。