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起きたら大変な事に・・・


「ポンピカ!」


アイツ何やってんだっ!

信じらんねぇ!


シャ・グギの口の中に飛び込みやがった!?

アレじゃ生きれねぇぞ!


グクマッツも驚いてる。

オレも流石に予想できなかった。

それより早く此の場をなんとかしたい!


ん!?


シャ・グギが苦しそうにし始めてる・・・。

まさか?

ポンピカ食って腹壊したのか?

それも分かる気がする。

ポンピカは本当におかしなスキクだ。

形はもうスキクと言えねぇ。


でも、匂いはスキクだ。

だからオレもギリュリュもスキクって認めてる。


でもあんな変なスキクを食えば、流石にシャ・グギでも腹は壊すだろう。


んん!?

吐き戻すつもりか!

生きてるか?ポンピカ!


「ポンピカ!生きてるならそこから出てきて逃げろ!オレのことは気にするな!」


ああああ!

吐き戻しで、ポンピカの足が出てきたぞ!


あ!

ポ、ポンピカ・・・足が・・・足がちぎれてらぁ・・・。


クッソ!

シャ・グギめぇえええ!

ギュギュパニに申し訳ねぇ。

シャ・グギの件片付けて、

胸張って帰ったらまたギュギュパニに求愛するつもりだったのによぉ。


くそっ!

シャ・グギはやっぱり手を出すべきじゃなかったか・・・。

だが、それよりもコアトルの奴ら動かねぇ。

コイツ等はグクマッツの言う事しか聞かねぇって話だ。


グクマッツも興味深く成り行きを見てる。

だがもう決着はついた。


ポンピカ。お前はよく頑張ったさ・・・。

でも口に飛び込むのは自殺だ。


・・・オレも無事に帰れたらウウダギに此の事伝えねぇとな・・・嫌な役回りだ。


***********


我は間もなく73万の太陽と出会い、別れる。

生まれてこの方、様々な出来事があった。


間もなく我はこの世を去る。


残した子はまだ孵らず、

我の命を持って孵るだろう。


我が使命は外界より来る”混沌”への壁であり鉾である。

この地を作りし主、イシュムカネー。

その番、イシュピヤコック等より定められた使命である。


主は、この地を我の力で守護せよと、

世界とこの地を隔てる為、”フラカン”の力を使った。


世界は、この地は孤立した蠱毒である。

緩やかな蠱毒。


されど、生きる全ての者は我が子も同然。

全ての生命を脅かす混沌を見つけては駆除する。


幾年の間繰り返される、変わらぬ事。

我は既に世を諦めていた。


そんな中、

有りえぬ事が起きた。


間もなく我が生まれ変わるこの時期に・・・。


スキクだ。

到底スキクとは思えぬ風体。


同行していたザウスは何故かそのスキクに従う。

ありえない。


階級がザーザースを支配している。

奴らの長であり、主より生み出されしテペウ共・・・。


奴らの支配は徹底している。

逃れるすべはない。


しかし、目の前のスキクは、

その呪いとも取れる強制に苛まれておらぬ。


ありえない。

しかし興味が有る。


匂いや、命の輝きから、”混沌”でもない。

しかし体色は黒く、過去の仇敵と酷似していなくもない。

されど、スキクに変わりない・・・。


ザーザースは我らコアトルを恐れる。

目の前のザウスはそれを体現した。

が、目の前の黒いスキクだけは、

恐れることも萎縮することもない。

非常に稀有な存在と見た。


ありえない。


主が作り上げた摂理に反した存在ではないか?

しかしスキクだ・・・。


ありえない。


我は幾度と無く繰り返す生まれ変わりの中にあって、

この様なことは初めてだ。


試さねば、試さねばならない。


目の前のスキクはなんであるかを・・・。


『コアトルよ捕まえし混沌の尖兵を此処へ』


配下の者達が道を開ける。

奥から先程手傷を負っていた生き物が、混沌がやってくる。


**********


「なぁ、悟」

「なに?じいちゃん」


「今、クマが出てきたらどうする?」

「変な事聞くね?」


「まぁ、たとえ話だ」

「う〜ん。逃げるかなぁ?」


「ほほう。そうかそうか」

「じいちゃんは?」


「ワシだって、逃げるさ」

「じいちゃんでもクマは駄目なの?」


「無駄に殺生はするものではないからだ」

「じいちゃん・・・」


あの時何で、じいちゃんはあんな事言ったんだろう?

確かに山道を歩いていたし、

クマが居ない場所でもなかったけど・・・。


**********


「ポンピカ!ポンピカ!しっかりしろ!ポンピカ!」


僕はティティムの騒がしい声で目を覚ます。

全身に力が入らない上に酷く右足が痛い。


「ティ・・ティム」

「気がついたか!」


なんか視界もぼやける。

首さえ支えることが出来ないくらい感覚があやふやだ。

僕どうなったっけ?

憶えてないんだけど・・・。


最後は、ええっと・・・?


「お前、すげぇな!」


ティティムがはしゃいでるってことは、

多分僕が殺ったんだろう。

シャ・グギを。


でも、首が動かない。

シャ・グギの姿が見当たらない。

ってか見れない。


「シャ・・・グギは?」

「ああ!お前が殺った!やり遂げやがった!」


そう?でも死体は見てないんだよねぇ・・・。

ってか僕今どんな状態?


かなり右足ってか下半身全体が圧迫されていたい感じがする。

こう考えてる間にも気を失いそうなほど激痛が度々襲ってくる。

これヤバイなぁ。


「ティティム・・・。僕今どんな感じ?」

「・・・」


其の反応だけでなんとなくわかった。

多分足が無いんだ。

シャ・グギに食われたかな?

ってか、口に飛び込むまでは憶えてる。


その後息が出来なくて必死でもがいてると一度・・・。

そうだ一度外に放り出されそうに成ったんだ。

その後激痛で意識がとんだ・・・。


そこまでしか憶えてない。


「ティティム。 今の状況教えて」

「・・・。 ポンピカ、取り敢えず休め。俺が此処に居てやる」


「コアトルは?」

「・・・。 まだ、側に居る」


そうか、仕方ない。

と言うか、さっきから痛みが増してきてる。

寝るにねれない。


僕が魘されていると、

僕の視界へ大きな物がぬっと現れる。

グクマッツだとすぐ分かったけど、痛みが酷くてかまってられない。


**********


ポンピカが殺りやがった!

すげぇ!


ザウスでもねぇのに、

小さく脆く愚かだと教わってたスキクがだ。


すげぇ。

でも右足は多分駄目だろう。

千切れちまった。


まさか、あのクグナもどきで腹を裂いて出てくるとか・・・。

普通は考えつかないだろ?

アイツは本当に変わってる。


いい意味でだ。


それにしても酷い状態だ・・・。

多分シャ・グギの胃液をもろに被ったんだろう。

右足だけじゃなく、多分、目も悪くなってやがる。


体中まともなところがねぇ。

どうする?

このままじゃ、ポンピカがダメに成っちまう・・・。


グクマッツは様子をひとしきり見ると、

崖の上に登りやがった。


試しは終わっただろう。

オレ等を開放してくれ!


くそっ!

このままじゃポンピカが戻れねぇじゃねぇか!


*********


ふむ・・・。

ありえない事が起きた。


あの矮小なスキクが混沌の怪物を見事に退治した。


方法はさておき、

この事は今までの中でも初めてだ。


どう対処せねばならない・・・?

どの様な結果が望ましいだろうか・・・。


ザウスはスキクに寄り添って声を掛けている。

やはりコヤツ等は主従だろう。


ふむ・・・。

この黒いスキクは、我が一族に迎え入れよう。

恐らくそれが最も自然だ。


我が生まれ変わるためには育つまでの時間が必要だ。

身を守るのは今までコアトルとククルカンで事足りていたが、

今回は新たに仲間とする者に卵を預けてみるのも一興かもしれぬ。


・・・命の贄が必要だな。


『ククルカンよ、一匹前にでろ』


**********


おいおい!

何が起きてるんだ?


なんで一匹のククルカンを他のククルカンが押さえつけている?


おいおい!

押さえつけられたククルカンが悲鳴もあげずに・・・。

バラされていく・・・。

ヤベェ!何が起きてるんだ?

なんで、クグマッツがククルカンを殺した?


??

肝?心臓を取り出した!?


何をするんだ?

肝を・・・。


**********


ん?

あれ?

僕何やってたっけ?


あれれ?


そう言えばなんか大きな蛇が出てきて・・・。

あー、スピノザウルスの口の中に飛び込んだ夢見てたっけ?


ははは。

ありえないわ。

恐竜の口の中とか絶対窒息するってw


ん〜?

もう辺りが暗い。

ここ何処だろう?

焚き火もしてないけど・・・。


あ!そう言えばなんか足が痛い夢見たなぁ?


足はなんとも無いなぁ・・・?

・・・ん?

あれれ?暗いのによく見える。

夜目ってレベルじゃなく見えるなぁ。


ってか鱗の様子がなんか違う気がする。


あれ?さっきから首の周りがサワサワしてる・・・。

なにこの感触・・・フワッフワだっ!

なかなか気持ちいい。


って、毛?いや肌触りは羽毛だ。

んん〜?なんか僕変なことに成ってそうだ。


どっか水たまり無いかな・・・。

夜だし見ても仕方ないんだけど・・・。


ってかティティムは?

あれ?

ティティムどこだ?


「ティティム!?どこ〜?あれ?誰も居ないの?」

「ん〜?ポンピカ起きたのか?」


僕の近くに有った岩っぽいものから声が伝わってきた。

岩の後ろに隠れてたのか?


「ティティムそんな所に居たのか?」


少し駆け足で、岩の後ろに回り込んだけどティティムが居ない。


「何走り回ってんだ?」


岩の方から声が聞こえる。

なんだこれ?


ちょっと怖い。


「ちょ、ティティムどこ?」

「どこって此処だよ此処!」


急に岩が動き出した。

ってかティティムだったみたいだけど、

知ってる姿じゃない。


「えっ・・・!?」

「なに驚いてんだ? ああ、この姿か?」


無言で肯定する。


「あ〜。そうか、お前は気を失ってたから憶えてねーか・・・。まぁ、しかたねーかなぁ」

「・・・その口ぶりだと何かあったのかな?」


「う〜ん。お前ククルカンに成ったんだ。憶えてるだろ?オレも、お前のお目付けって事でコアトルに成っちまったんだ。いやぁ〜。参ったぜ」


はぁ?

何いってんのコイツ?


「全然何言ってるかわかんないんだけど・・・」

「ん?何処まで憶えてる?」


「何処までってもねぇ・・・」

「コアトルに会ったのは憶えてるよな?」


「ああ、あの翼竜だよね?」

「シャ・グギと戦ったのは?」


「あー。そうだ、シャ・グギはどうなった?」

「なるほど、そこからか・・・まぁ、しかたねーかもな。死んでてもおかしくねーしなぁ」


なんか少し不安な発言が・・・。


「ウウダギに伝言するなら自分でいえよな?俺はギュギュパニに嫌われたくねぇんだ」


わっかんね。

なんでギュギュパニが・・・ウウダギ?


あ・・・。

思い出したわ、

夢じゃなかったみたい。

スピノサウルスの口の中に自分から突っ込んでいったんだわ。


「えーっと、シャ・グギの口に突っ込んでいった辺りから一切憶えてないかな」

「そこからか・・・。まぁ、それもそうか」


「その後どうなった?僕が生きてるってことは、シャ・グギは・・・?」

「ああ、お前が腹破って出てきたから、それで死んだぞ」


僕スピノサウルスのお腹破って出てきたらしい。

酷いもんだ。


「そんな・・・うそっぽ・・・そうかザーザースはウソつかないんだったね。じゃぁ、本当なんだぁ」

「俺はウソつかねぇぞ。ギリュリュは最近言葉の使い方を学んでたみたいだから使えると思うけどな」


ウソつけるかどうかは聞いてません。

少なくとも僕がスピノザウルスをやっつけたっぽい。

しかも口から入って腹から出てくるっていう。

よく窒息しなかったね?


「しかし、お前もよくやるよなぁ。足千切れた時は流石にダメかと思ったぜ」


僕足千切れたの?

足・・・千切れてないよ?

見間違いじゃない?


「ちょ、不穏な発言辞めない?足千切れてないんだけど・・・」

「ん?ああ、そうだな。もう生えてきたな」


えっ?w

生えたの?

足が?

頭大丈夫デスカ?


「おいおいティティム頭大丈夫か?幻でも見たんじゃね?それか、コアトルに会った事でジャ・ギャ・ズーになったとか?」

「・・・失礼な奴だなぁ。まぁ、本当の事だぜ?」


どうやら僕の夢で足が痛かったのは足が無くなったせいだそうだ。

んでなんで今生えてる?

なんで?


「でも、足はちゃんとあるよ」

「そりゃ、アレだ。グクマッツにお前とオレは気に入られたみたいだな・・・」


気に入られた?

気に入るとなにかなるのか?


「はぁ?」

「あぁー!めんどくせえなぁ。オレとお前はスキクでもザウスでもザーザーズでも無くなっちまったんだよ!オレ等はもうコアトルなんだよっ!」


何言ってるんだろう?

翼なんか生えてませんよ?


「翼ないよ?」

「翼?・・・。 翼は関係ないぞ?コアトルってのは、グクマッツの手下って意味だ。別に翼が生えていなくてもコアトルはいるぞ」


はつみみ〜。


「・・・え?じゃぁ。僕とティティムはコアトルなの?」

「ああ。さっきも言ったが、お前はククルカンの源を体に取り入れたんだ。オレはコアトルの源だ・・・。ったくなんでザウスだったオレがスキクのオモリ役なんだよぉ・・・まぁ、ポンピカならしかたねーけどなぁ」


なんか文句があるようだ。

しっかし、暗がりだからよく見えないけど、

それでもティティムは体こそ大きくなってないけど、

以前の様な前かがみでトカゲっぽい所が有ったのが、

今は人間に近い背骨が真っ直ぐ系の立ち方をしていて、

体周りもシュッと舌感じだ。


僕の目から見てもなかなかイケザウス?いや、イケコアトル?よくわかんないけど、

カッコイイ系のデザインに成ってる。

デザインとか言っちゃったけど、シュッとしてて、なかなか精悍に見えるんだよね。

なんていうか”歴戦の”とかついちゃいそうなそんな雰囲気さえ出てる気がする。


一番変わったのは、大きさや体型とかじゃないんだ。

首の周りに毛っぽいものが少し生えていて、

首の後ろの方には羽飾りが生えている。

極彩色とは言わないけど、それでも鮮やかなレインボーなかんじだ。

目立つ。


横から見ると、西部劇とかに出てくるネイティブアメリカンな頭飾りをしている様な雰囲気だ。

一見すると「髪伸びた?」ってタモさんに言われる事うけあい。


ってか。

コアトルの定義がわかんないや。

そう言えばグクマッツは?どうした?


「あれ?コアトルは?何処行ったの?」

「ん?オレとお前だけ残されたぞ。なんも言わねーでどっか行っちまった」


放置!

僕たち放置です。


えー?僕とティティムを好き勝手に弄って「はい、さよなら?」。

ありえなくないか?

どう思う?ティティム。


「僕たちなんでコアトルにさせられたの?そしてなんで僕立ち放置なのかな?」

「・・・オレらはもうコアトルだぜ?コアトルに成るとグクマッツの声が分かるんだ・・・言ってたけど、お前がグクマッツの子を育てるのに選ばれたんだそうだ。んでそれの監視役がオレだ」


子?育てる?

なにいってるの?


「・・・なんか超展開すぎてちょっと飲み込めません」

「・・・飲み込まなくていいかもなぁ。正直オレの頭じゃもうわかんねぇし」


あー。

ティティムは頭が残念だからねぇ。


「ああ、そう言えば、お前だけ名前を与えられたぞ”ティスカ・トリ・ポカ”とか言ってたな。お前の言葉で言うと”黒い石ポンピカ”とか”黒煙ポンピカ”とか言うのか?まぁそのまま言うと”黒く煙る石ポンピカ”ってところかな?」

「”ところかな?”じゃないよ?なにそのよくわかんない名前・・・。名前なんてポンピカで良いだろう」


「そーじゃねーよ。お前は、この名前を秘密にしなきゃいけねーんだ。言えるのはプンタの前で位だぞ?」

「ふーん?取り敢えず、覚えた気になっとくから・・・ってかさ?族長からの”問題”どうなんの?これ」


「・・・取り敢えずこっち来い。オレ、お前の道具で火起こせねーんだよ。だから起きるの待ってたんだぜ?焚き火してくんねーか?」


なんか印象がいつもと違う。

少しまともに成った感じがするなぁティティム。

コアトルに成ると頭が少し良くなるとかそんな効果があるのかな?

パパムイもコアトルに成ることをオススメしたい。


ティティムに付き合って、

崖の側で焚き火を起こした。

当然そこに居たはずのコアトルの集団は居なかった。

ただ、お腹が裂けて、内臓がモロはみ出した上、

少し時間が経っているのか、

大きめのハエとウジがこれでもかと集っているスピノザウルス事シャ・グギが横たわっている。


ってか、今日一日いろんな事があったみたいだなぁ。

一日・・・一日か?まえ僕がくウォンを倒して、

その後体に変化が終了したのって一週間は経ったはずだ。


今回は殆ど変わってないにしても2,3日は経ってるはずだぞ?

ベネネズやベルルベは大丈夫かな?


「ってか、早速シャ・グギの肉なんで焼いてるの?」

「ん?腹減ったからだろ?お前もオレもここ数日ぶっ倒れてたんだぜ?腹減らないほうが可怪しいだろ?大丈夫か?もしかしてククルカンってのは飯食わねーのか?」


なんか、言い返された・・・。

まぁ、数日は経ってるってことがわかった・・・けど、腐った肉は食いたかねぇ。


「腐ってる所焼いてもお腹壊すよ?」

「大丈夫だって!オレ等もうコアトルだぜ?簡単にゃ死なねーってなっ!」


コアトルに成った事、嬉しく思ってる?

ホント順応性が高いっていうか余りこだわらないっていうか。

バカっていうか・・・。バカにしか思えないんだけど?

だって、僕に糞こすりつけるんだよ?ティティムって・・・。


「僕はそこら辺の野菜見繕って、鍋で煮るわ。やだ、そんな肉食べたくない」

「なんだよ?腐りかけがうめーんだぜ?」


「それ腐りかけじゃなくて腐ってるんだよ?」

「大丈夫だって!オレ、コアトルに成ったんだぜ?お前だって食えるぞ?」


話が噛み合わない。

やっぱりティティムはティティムだ。

基本変わらないなぁ。


・・・ザウスのままで良くない?

中身変わんないんじゃ意味なくない?


結局その後それぞれで食事を済ませて就寝に着く。

食事中、「うめぇ!うめぇ!」うるさいティティムには悪いけど、

匂いはやっぱり腐ってるとしか思えなかった。


夜は夜でティティムはお腹を押さえて苦しそうにしてた。

ザマァ見ろ。


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