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オルギュス鍛錬と精霊さんの報告


オルギュスと僕で、早速森へと入る。


「ポンピカ様」

「様要らないよ」


「ポンピカ。 コレから何処へ?迎えに行くということですが?」

「実はさ、精霊さんが知ってるんだけど、僕には言わなかったから、どっちの方向かわからないんだよ」


「じゃぁ、どうして森に?」

「んっと、ちょっと防衛の為に一匹ついてきてほしかったんだ。ウウダギには見せれないから」


「・・・何をやるんですか?」

「んっと、付け焼き刃だけど・・・付け焼き刃とかわからないよね?まぁ、なんちゃってな感じだけど、少しでも戦が出来るスキクをギュギュパニに内緒で育てたかったんだ」


「なぜ?」

「僕が戦うと、未熟だから手加減できないんだよ。ホント情けないけどね」


「・・・では合流する仲間と?やり合う可能性が有るということですね?」

「そうではないけど、まぁ、前準備はしたいよね?でないとエネルルだっけ?よく憶えてないけど、向こうの族長の子供がどうやら陰湿な体質らしくてね」


「・・・エネルルですか。 確かにいろいろと頭が回るし、とても陰湿なのは認めます。ですが、他の同行しているスキクはそうじゃないと思われます」

「でも、例えばだけどベネネズみたいに動向してる子供を盾に、親に何かやらせようとはするよね?実際ベネネズがやられてるわけだからね」


「・・・そうですが・・・」

「まぁ、オルギュスは実際にそんな事には巻き込まれないようにするつもりだけど、戦について、口だけで言ってるヴァレヴァレの連中よりはすぐに戦上手に成ると思うよ。スキクは憶えがいい上に進みが早いからね」


「・・・では、俺ではなくても良かったですね・・・」

「自分から名乗り出てくれて嬉しかったんだよ?オルギュスは僕に憧れた?そうじゃなきゃ尻尾が生えてるはずだし、足腰の作りが僕に近くなることもないはずなんだ」


「・・・少し恥ずかしいです」

「いいよ。プンタからいろいろ聞いてるから分かったつもりに成ってるだけだしね」


「プンタ?ですか? ・・・第四の?」

「ココらへんは第四の領域かもしれないけど、直接の範囲ではないでしょ?恩恵がないんだから」


「・・・恩恵ですか・・・。聞いたことは有りますが、実際生まれてこの方恩恵には恵まれておりませんから・・・どれがというのがわからないのです」

「まぁ、そうだけど、プンタは既にこの地域を祝福して、生きる僕たちへ恩恵を与え始めてるよ。多分見てると思う」


「そうなんですか? ・・・いままで見放していた第四が・・・? なにか事情が有ったのでしょうか?」

「ああ、ゴメン僕が言ってるプンタは第一だよ」


「第一というのは・・・大昔に天へ召されたと聞いてます。 それは可笑しくありませんか?」

「生きてるよ? この集落の地下深くでね。 生き物としては生きてるか微妙なところだけどね」


「言っている意味がわからないのですが」

「まぁ、第一のプンタが地下に隠れてる。 そう思っていいよ」


「・・・わかりました。そう記憶しておきます」

「?・・・。まぁいいや、そんな話より取り敢えず訓練でもしようか?」


「え?いきなりですか?」

「この辺りなら取り敢えず大丈夫だと思う」


「は、はぁ・・・俺で良いんですか?」

「まぁ、一日や二日でどうにか成るとは思ってないよ。ないよりマシだねっていう話」


「じゃぁ、他にやっておいたほうが良いことも有るんじゃないですか?」

「・・・有るけど、それも時間が間に合わないよ」


「そういうものなんですか?」

「そういうものって事にしようよ。取り敢えず、僕も少しなまっちゃってね。精霊さんが乗り移ってた間、怠惰に生活してたツケが回っちゃったみたいだ。今だとオルガの拳が避けれないくらいだ。困ったよ・・・全く」


「・・・お聞きしても良いですか?」

「ん?どうしたの?」


「オルガクルガ様は強かったですか?」

「う〜ん。強いと言うか体、体格とかに恵まれてたね。動きが洗練されて、頭が回るなら僕がどうこうできる相手じゃなかったんだよ」


「そうですか。俺にもオルガクルガ様を超えることは可能ですか?」

「それは、オルギュス次第かな?努力し続ければ可能だけど、ちゃんと鍛えるのが先決だよ」


「そうですか。わかりました。 ポンピカ教えてください」

「うん。取り敢えずオルギュスには武器の扱いを基礎にして格闘を学んでもらおうかな?」


「武器ですか?俺はオルガクルガ様から”ボクゥ”は教えてもらいました」

「・・・ゴメン。その”ボクゥ”って武器知らない」


「ボクゥは、この森でならばどこでも手に入る武器です。例えば、この木の枝ですか」


オルギュスがボクゥなる物としてその辺りに落ちている落ちた枝を手にとって見せてきた。

なんだろう?

こんな枝で何が出来る?


取り敢えず、使ってみてくれと促してみた。


「見ててください」


そう言うと、なんの変哲もない。

普通に枝で、木の幹を叩いて、

手に持っているボクゥなる物が、へし折れる。


バキンッと言う音とともに。


「どうですか?」

「・・・えっ?」


正直、コリャダメだろうとさえ思ってしまった。


「ははは。拍子抜けですよね。 俺ではこの程度しか力がないんですよ」


そこじゃない気がする。

けど、多分ボクゥとは手近なもので殴ることだろう。


「ボクゥってのは、手短に有る固い物で殴る事を言ってる?」

「そうですね。選びはしますが、基本そうです」


あっさり認めた。

いや、それなら・・・。


「ねぇじゃぁ、僕がボクゥなるものを体現しようか?」

「出来るんですか?」


できないの可笑しくないか?

頭湧いてる?


若干戸惑ってしまったけど、

オルギュスに習い、手近な枝をとり、

それを気に叩きつけて割ると同時に、

割れてささくれだって居る断面を気に突き刺してみた。


バキンッ!ズサッ!


「これで良いんでしょ?」

「・・・すごい・・・どうやって?」


・・・どうしよう。

これが戦が専門だって言ってた集落の戦士とされてる連中だ。


・・・どうしよう。

動揺が・・・ちょっとどうして良いかわからないくらいヤバイなぁ。


「えっ・・・と。 取り敢えず武器は何でも使えるってことにしようか?」

「・・・なにか可笑しい所でもありましたか?オルガクルガ様ならこのくらいの木でしたら今のボクゥで倒せると思うんですが・・・」


それ、逆にどんだけオルガが力強いかって話じゃない?

ボクゥ関係なさそうな話に成ってないか?


「・・・そうだね・・・力自慢は程々にしようか?あって損はないけど・・・ありすぎると速度が落ちるからね」

「では、ポンピカ様はこの木倒せますか?」


あれ?なんか試練チックに成ってきたけど・・・。

僕それ証明する必要有るか?

そもそも僕非力だけどなぁ・・・。


「多分、やりようによっては出来るよ」

「えっ!?」


何をそんなにビックリしてるのかがわかりません。

こんな話をしてるより、さっさと、本題に入りたいなぁ。


でもオルギュスのワナワナした態度に、

ちょっとどうしようか迷う。


でも、証明しないと話を聞いてくれないだろう。

幾ら素直で言ったことを守るスキクだとしても、

力を証明出来ないと、身が入らないかもしれない。


取り敢えずもう一本枝を探して手に取る。

ついでに角が立つように少しく具なで削る。


そして、さっきよりニ周り細い木を探して正対してみる。


「僕はオルガより、ずっと力がないんだ。 もちろんオルギュスよりもないからこのくらいの木でいいかな?」

「ええ・・・かまいません」


取り敢えず、持ってる棒の重心や柔軟性や硬さを素振りで確認。

このくらい細くて、柔軟性も硬さも良ければなんとか成るかなって程度かな。


生の木っていうのは意外に強いんだ。

柔軟性が半端ない。

それに外皮が硬くて、繊維がクッション効果も出しちゃってるから、

何位しても強い生き物なんだよね。


その繊維を切り裂くっていうのは、

物と物を単純にぶつければどうにk成るというものではない。


やっぱり角度や、力と重さ、重心のかけ方によって、

木の一番弱い部分へ、コチラの掛かる力と相手が相手の抵抗を極端にずらすしかないんだ。


要は、木の方の抵抗より大きい力が掛かるようにすればいい。


準備が整った。

少し気を体に取り入れる。

神経を集中して、

自分の身体の動きをしっかりと捉える。


一番集中力を必要としているのは、

僕が振り下ろす枝ではなく。

振り下ろす角度だ。


「オルギュス行けそうだよ。見ててね」


そう言って、手に持った枝を振り抜く。

振り抜くのもただ、広い面へと斜めに振り下ろすのではなく、

削った枝の角が小さい抵抗を示している場所へと、

より滑らせてはいるほどに引いて打ち込むんだ。


ズザッ!


一瞬こすれるような所は有ったけど、

木の目が見えたようだ。

綺麗な断面が露出してる。


結果から言うと、

僕が持っている枝は衝撃で折れたけど、

目標の木は斜めに綺麗に切断された。


「こんな感じかな?やっぱり枝で木を切るのは、役に立たないよ。労力が大きすぎる」

「・・・」


オルギュスが黙ってしまった。

期待外れだったか?


・・・仕方ない。

ギュギュパニにも見せたけど、

手刀の方が扱い安いからね。


手に持った枝を捨てて、

構えを取り、切られた木へと正対して、

一気に手刀を振り下ろす。


素手の方が感覚として、

わかる分器用な対応が可能なんだよね。

それに自分の身体だと信用が違う。

やっぱり無手は便利だな。


手刀で切り裂いた追加の切り口も綺麗な断面をしている。

ケルケオの首を切ったときほどの切れ味ではなかったけど、

やっぱり、打撃の方が楽だなぁ。

なんで切らなきゃいけないんだろう?


「こんなもんかな?この木はケルケオの首ほど、太くないし、まぁ、出来なくはないだろうとは思ったけど、意外に綺麗に切れたなぁwどう?こんな感じだよ?」

「・・・」


どうした?オルギュス?

さっきから黙りだけど?


「?どうした?倒したよ?」

「あ、あのぅ!切ったじゃないですかっ!?」


・・・切らないと倒せないだろうぉ?


「あ、あぁ。切ったね?じゃないと倒せないかなぁ?って思ったんだけど?」

「倒すだけでいいんですよ!なんで切れるんですかっ!俺こんなの出来ないですよ!」


おぉう・・・なんかオルギュスが、気合入ってる・・・。

そんなに憧れちゃった?


「倒すだけって・・・そんなの力だけで叩いてるだけだよね?力なんて要らないんだよ」

「・・・力が要らないって・・・」


「もし、力だけ欲しいなら、筋トレすればいいんだよ。だけど戦いには、素早さが必要だからそれを阻害するよ?オルガもその点で負けてるからね?力ってのは相手の弱い所に必要な分力が出せればいいんだよ。だから、必要以上に強い力は必要ないってことなんだけど?」

「・・・」


う〜ん。

理解出来ていない感じだなぁ。

やっぱり、力に対しての信仰というか、

生きていく上でどうしても本能的に必要と思ってしまうのかもしれないなぁ。


「まぁ、殴って倒すのも、切って倒すのもどちらも倒す事だ。結果倒れたんだからいいよね?」

「・・・そうですね。少し俺はついていけるか不安ですが・・・」


習う気には成ったみたいだけど、

こんな事出来ても意味がないので・・・真似しろとは言わないです。

結局、見せ芸でしかないだろう。


「取り敢えずさ?棒を使うのがいい感じ?それとも棍棒?」

「俺は太い木の方が、扱いやすいです」


棍棒ね。

じゃぁ、棍棒の・・・鈍器の扱いを学ばせよう。


オルギュスが扱うと言った鈍器、

その練習用に短い棒へと石を紐で固定した物を作って渡す。

この棍棒ならぬ、メイス(石製)もどきは、

持ちてと重りの有る先とで、かなりのバランスが違う。

扱うのがとても大変だ。

それに、重量としてみると、体感3kgはありそう。


振り抜くのは容易かもしれないけど、

切り返しには相当力を要するはずだよ。

扱えるかな?


「これが棍棒だと思って扱ってくれる?」

「・・・意外に軽いですね?」


軽い?本当に?

それを素早く切り替えせるかな?


「そうか。取り敢えず、こっちの太い木に叩きつけてみなよ」

「ええ、わかりました」


ガツンッといい音を立てる。


「どうですか?」

「うん。打ち込みはいいね。石の重さもちゃんと打点に届いてるよ」


それを聞いた、オルギュスは少し微笑んでいるようだ。

続けて、ガツンッ!ガツンッ!と大きく振りかぶっては、叩いている。


さて、打ち込みは出来てそうだし、

一通りの流れでも教えよう。

あとは練習と試合でもできれば成長しそうだなぁ。


「オルギュス。同じ打ち方をしてても相手に避けられちゃうだろ?だったら違う打ち方も学んでいこう。少しそれを貸して」

「はい」


僕はオルギュスから渡されるメイスを握る。

少し重心と言うか重量に慣れておかないと扱いが難しそうだ。


素振りを一通り行う。

上から斜め上から、

下から斜め下から、

右横、左横。


うん。悪くない。

結構馴染んだかもしれない。


「さて、今から一連の動きをするからしっかり見てるんだよ?」

「・・・はいっ!」


脱力を極力行う。

そこから、一気にメイスの重さを利用して、

上段を振り抜く、同時に足の脱力も行いながら体重移動で得た力も打点へと渡す。


上段を振り抜くと今度、下から右へと重量を利用して払いを行う。

同時に身体を転身する形で、一歩後ろへと足を引く。

続いて、右へ振り抜いたメイスを水平に左へと払うと同時に

また転身して一歩前へと足を踏み出す。


体重移動がやはり重要で、若干前のめりに成る形に成るけどしっかりと振り抜くと、

肩が全面へと向く。


そこから、左上へとメイスを振り上げる、

と同時に右下へと振り抜くと同時に一歩転身して、下がる。


これを三回繰り返してみせた。


「こんな感じ、まだいろいろ有るけどこれがしっかりできれば打ち込みはいいかな?」

「同じ動きを三回繰り返しましたね?」


「そこは覚えることが出来るように見本を見せただけだから余り気にしないで、オルギュスはこの動作を僕がいいよって言うまで繰り返す。それが練習だよ」

「・・・ずっとですか?」


「そうだね。オルギュス次第かな?ずっとに成るかもしれないけど、数回で終わるかもしれない。身につくなら早いけど、身につかなければ遅い。そう思っていいよ」

「・・・わかりました。練習はオルガクルガ様にしっかり教えられましたから、耐えることが出来ると思います」


「分かったよ。取り敢えず僕はここで見てるからまずはやってみて」

「はい!」


オルギュスは最初から、僕の動きをトレースするように動いてくれる。

正直センスはあると思う。

言われた動きをしっかり見て、学べるのはそれだけで才能だと思うんだ。

それにスキクは憶えが早い。


ただし、今は形だけだ。

どうしても体重移動とかが出来ていなかったりするところがある。

その点を近くで見ながら言葉で指導していく。


20回も振り抜くと息が上がってしまっている。

体力はあるようだけど、毎回力んでいる上に大きな力を出そうと、全力でこわばっているんだ。

それじゃぁ、思ったような力は出ないんだけど、あえてそこは言わない。

まだ言わない。


だって、基礎体力は必須だ。

1,000回振っても息を切らさないくらいの体力はほしい。


パパムイなら、多分体力バカなので、1,000回振ろうと2,000回振ろうとヘコタレないだろう。


何故か、ヴァレヴァレの連中は体力がないんだ。

どうしてだろう?

やっぱり生活環境で、極貧だったため、食べ物の摂取がおぼつかなかったんだと思う。

何より炭水化物関連の物を食べていないんだろう。

力はある。

だけど体力や持久力に欠ける。


体力をつけていこう。

他のバルバル達の見本と成るくらいにね。


30回振ったところで、座り込んでしまった。

息が上がって仕方なさそうだ。


「もうへばっちゃった?」

「ハァハァ・・・すいません」


「少し呼吸を整えて、再開するよ。次は50回振り抜こう」

「ハァハァ・・・。はい!」


やる気はありそうだ。

なんか目が活き活きしてる。

戦専門って言ってるだけ有って、こういうことには喜びを感じるのかもしれない。

正直僕にはわからないけどね。


熱血とか熱いとか好きじゃないんだ。


そんな事を続けていると、

精霊さんが不意に僕の横に現れる。

ちょっと不意を疲れたのでビックリしたけど。


”ポンピカよ。しばらくまだ来ぬな、アレは”

「来ない?様子はどうだったの?」


”ふむ。小さいのと雌ばかりだ、多少の雄もおるがガリガリに痩せこけておる。歩くのもオボつかぬ者も多く見受けられたのう”

「道中狩りはしてなかったのかな?」


”しているようだが、その様子からみて、慣れてはおらぬな”

「ふぅ〜ん」


「ハァハァハァ・・・ポンピカ様?誰と話してるんでしょうか?」

「オルギュスは続けて」


「・・・はい!」


そうかぁ。


「じゃぁ、結構悲惨な感じ?」

”どうじゃろうなぁ・・・。ただ、飢えが酷いように思うのう”


飢えかぁ。

そうすると、最悪スキクは共食いの習慣があるから厄介だなぁ。

・・・エネルルはいるかな?

当初の予想ではエネルルが居るはずだ。


「他に変わった所はない?例えば一匹だけ健康状態が良好な雌とか・・・」

”ポンピカよ?見てきたのか?なればワシは必要なかったじゃろう”


居るのか。

そうかぁ・・・。

先導しそうだなぁ。

めんどくさそう。


やっぱり先手打たないとダメかな?

ダメだろうなぁ・・・。

悲惨な状態で集落になだれ込んでも対処出来ないなぁ。


準備、すぐにさせないとダメだし、ちょっと後手に回りすぎたかな?


「方向と場所だけ確認できる?」

”見てきたのではないのか?”


「見てないよ。予想していた展開よりも酷い有様だったみたいだけどね」

”ふむ。方向はあっちじゃ。してここから2日の距離から動いておらぬ”


「わかった。ありがとう。なかなか貴重な情報だったよ。できれば引き続き見張ってほしいんだけど?」

”ふむ。良かろう。なかなか楽しいものじゃな。この見つからぬように隅から隅まで見て回るというのは”


・・・覗きが趣味ですか?


「あ、あぁ・・・。いいんじゃない?なかなか居ないよ?その趣味持ってるスキク」

”ほほう。そうじゃろうな。きっとワシがはじめてじゃな!うむ、では行ってこよう”


そう言い残して、サッと消えた。


「ハァハァ・・・も、もう限界です!」

「・・・あと100回」


「ぇえええええええ!」


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