表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

プロローグ

8月の熱い日差しが照りつける中、俺、安田善事(やすだぜんじ)は外回りの営業のためひどい汗をかきながら住宅街を歩いていた。


生きるのが面倒だ、この日本に生まれて成人を超えてからは仕事をし家に帰り簡単な飯を作って惰性でTVを見て寝る。そんな生活をずっと続けている。

ストレス発散のためゲームをしたり、動画を見たりするが、やりたいことがないから惰性でやってるだけだ。


最近動画投稿サイトで見た「やりたいことをやろう!」なんて簡単に言う有名な実業家の言葉が胸に刺さってしまった。


あ〜子供の頃はやりたいこと、いや興味があるものすべてのことに目を輝かせて全力を出せていたと思う。

ただ俺はとにかく飽き性だった。しょっちゅうやりたいことを変えて極めると言うことができなかったんだ。


「ふ〜とりあえず後1件くらい回ったら休憩でもするか」


とある一軒家の目の前に立ってインターホンを鳴らす。


「はーい」


女性の声が聞こえた。


「あ〜どうもわたしく株式会社アストラという会社の安田と申します〜。最近流行りのBIIT式携帯インビジのご紹介に来ました。」


BIIT式携帯、十数年前に開発された技術 Brain implant information terminal 略してBIIT

脳に埋め込むマイクロチップの情報端末携帯だ。

さすがに発表された当時では脳内に埋め込むと言うこともあり、抵抗感があったようだが有名人や有力者などがこぞって宣伝することで、一般市民が飛びつき爆発的に復旧した。

リアルタイムに知りたいことをいつでもリサーチできる夢の機械だ。

それからはスマートフォンなど使用していた時代以上の情報社会になった。


「はぁBIITですか?使ってますけど」

「あ〜いえいえ今までのBIITと違ってこのインビジは値段もお安「いえ結構です」」ガチャ!


こんなもんだ、BIIT式携帯の復旧率は子供を除いたら90%を超えるらしい

その上会話の最中にも誰でも情報を得ることができるため皆判断が早くなってしまった。

そんなご時世に訪問営業など難しいに決まっている。


やばい泣きそう。


もう面倒だ何もかもやめちまおうかな〜と考えていた時にそれは起こった。

いきなり地面のコンクリートが裂けた。

ん、裂けた?裂けてる?ナニコレ

浮遊感とともに恐怖がこみ上げてくる。

え、な、死ぬの?こんな、なに、もして、ないの、に


目の前が暗くなりそこで俺の意識はなくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ