表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

レンタル

「むむむっ・・・。」

藤岡です。山岸さんが今度は難しい顔をしてます。

この前のアニメロスの時といい、山岸さんは感情が豊かです。

「むむむむむむ・・・。」

ここは隣の席のクラスメートとして放っては置けません。

「どうしたの山岸さん?」

「あぁ、藤岡君。いや大丈夫、これは私の問題だから。」

「いやでも・・・。」

「そこまで言うなら聞いてもらおうかな。」

早い!!恐らく僕はそこまで言ってない。

「実はね、私アニメが大好きなの。」

うん、知ってる。学生鞄にアニメのキャラクターのキーホルダーをじゃらじゃら付けてるし、昼休みにスマホでアニメ見てるし、突然アニソン口ずさんだりするから、クラスはおろか同じ学年なら誰しも知ってる。

「それでね、少し古いアニメを見直そうと思ってレンタルビデオ屋に行ったの。それでね、全巻一気見する気満々でアニメコーナーに来たんだけど・・・愕然としたわ。」

「全部借りられてたの?」

「それならまだ諦めが着いたんだけどね。DVDの第一巻だけ借りられてたの。最初の巻は一話しか入って無いのよ‼物足りないでしょ‼最低でも二、三巻は借りて行くでしょ普通!!」

あ、熱い。鼻息も荒くなってる。アニオタって熱いな。

「いや・・・人それぞれなんじゃ。」

「あぁん‼」

ひっ・・・メンチ切られた。僕が何かしましたか?

「あっ・・・ごめんなさい熱くなりすぎたわ。でもね、話はそれで終わらないの。後日私が再び同じレンタルビデオ屋に行ったら・・・。」

「い、行ったら?」

「一巻が返って来てて!!二巻が借りられてたのよぉ‼キィィィイ‼」

アニオタのヒステリー‼アニオタのヒステリー‼

「これでアタシが一巻借りたらお下がり感が半端ないわ‼いっそ三巻から最終巻まで私が借りて止めてやろうかぁ‼」

こ、これは収拾つかないヤツだ!!パンドラの箱を僕は開けちゃったんだ!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ