挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

53/58

第五十二話 勇者パーティーへの復讐 その五

 僧侶を殺した後、今度は戦士を幽閉している部屋に移動した。

 勇者パーティーの面々を閉じ込めている部屋は特定の人物にしか開けられない仕様になっているので、やつらが逃げ出すことはできない。

 部屋を訪れると、戦士の姿が見えた。

「っがぁあああああああ!!」

 奴は何やら雄たけびを上げながら暴れまわっている。ああ、そういえば待っている間暇かと思って、雑魚スケルトンを大量に投入していたんだった。

 部屋と繋がっている収納部屋に、Dランクスケルトンを捨てるほど用意しておいた。部屋のスケルトンが少なくなったら補充できるような仕組みになっている。

 戦士はDランクスケルトンより実力こそ圧倒的に上だが、あまりにも数が多すぎるので俺が来るまでに全てを倒すことはできなかったようだ。

 未だに暴れまわっていたが、俺の気配を察知したのか動きを止めた。俺の到来に合わせてDランクスケルトンの動きも止まっているので、戦士はそのまま制止してこちらに意識を向けた。

「んっ!? 貴様は……誰だったか」

 ……なるほど。どうやら俺の存在自体を忘れているらしい。
 こいつにとって俺という存在は記憶に残すほどの人物ですらなかったということだろう。

 頭もあまり良くないようなので、それは仕方ない。
 別に、俺の事を覚えていようが、覚えていなかろうが、どっちだって良かった。

 俺はこいつに復讐ができればいい。
 苦しむ姿が見れたら、それだけで満足である。

「見覚えがあるんだがな! もしや、儂と同じく迷った冒険者か!?」

「…………」

 さて、どう答えた方が良いだろうか。
 面倒だし、素直に答えても別にいいな。

「違う。お前を殺しに来た」

 淡々と要件を伝えると、戦士は大口を開けて笑った。

「ガハハ! 面白い冗談だ、小僧!! 儂は大貴族ウォリアー家の当主にして、勇者パーティーの『戦士』であるぞ!?」

 豪快な笑い声の裏に隠れているのは、侮蔑の感情である。
 大貴族としてのプライド、だろうか。見下した物言いが不快だった。

「もしや貴様、頭が悪いのか!?」

 あまり言葉が通用するような相手ではない。
 早速だが、痛めつけてやるとするか。

「『トラップ、発動』」

 ポツリと言葉を発すれば、部屋に設置されていたトラップが発動した。
 魔王城であるこの建物には多くのトラップが存在する。この部屋には『落とし穴』があった。横幅、縦幅共に十メートルほどある巨大な穴である。

 実は戦士を倒すにあたって『落とし穴』が上手く使えそうだったので、奴をこの場所におびき寄せたのである。

「おっと! 小僧、甘いな!!」

 しかし、足元に開いた落とし穴を戦士は軽く回避した。
 身のこなしは勇者にも匹敵する相手である。簡単に行かないのは想定済みだ。

「『出てこい』」

 ここで、雑魚スケルトンの部屋に待機させておいたAランクスケルトンを部屋に呼び出した。僧侶を殺した時よりも少し増えて、戦士用に二十体を用意してある。

「んんっ? 少し装備が豪華になったか! しかし、スケルトンごときを使役したところで、意味などなかろう!!」

 戦士は好戦的に笑って拳を構えていた。

 確かに、戦士は強い。後衛の僧侶とは違って前衛で体を張って戦っているのだ。経験もあるし、戦闘技術は僧侶の比ではない。

 だから、きっとAランクスケルトンでも苦戦するだろう。
 ――まぁ、普通に戦えばの話だが。

「『落とせ』」

 俺がそう命じた直後、一体のスケルトンが戦士に体当たりをしかけた。

「ぬぉっ!?」

 俺の装備によって強化されたスケルトンに、戦士は一瞬面食らったようである。上手く不意を突けたようで、戦士は体当たりを受けてスケルトンごと後方に吹き飛ぶ。

 そこは――先程発動しておいた、落とし穴の中だ。

「ガハハ! 今のは驚いたぞ、小僧!!」

 落とし穴を滑り落ちて、しかし戦士は無傷だった。鮮やかに受け身を取ったようである。
 そして、一緒に落ちたスケルトンは一瞬の内に粉々に砕けていた。こちらはしょうがない……戦士のパワーは凄まじい。俺の装備で強化されていても、元の耐久力が異常に低いのだからどうしようもない。

 ともすれば、戦士は僧侶よりもスケルトンと相性が悪い敵とも言える。何せ、勇者パーティーの中で最も物理攻撃力が高いのだ。

 物理攻撃に弱いスケルトンにとっては天敵とも言えよう。

 なので、戦士との戦いにおいては――まともに戦わないことにしていた。

 一体、何のために落とし穴を用意したと思っている?

「『穴の周囲に配置して、矢を放て』」

 そして俺は、命令を下した。
 Aランクスケルトンたちは俺の命令を聞くと即座に動き、落とし穴の周囲を覆うように配置した。その位置から、俺がが生成しておいた『大弓』で穴の中にいる戦士に弓を放つ。

「ガハハ! 矢ごとき、儂に効くとで……もっ!?」

 最初、戦士は余裕そうにしていた。
 だが、矢が戦士の鎧に触れると同時――大爆発が穴の中で生じて、奴は言葉を失った。

 しかも、スケルトンが放った全ての矢が、爆発したのである。

 凄まじい、爆風だった。

「ああ、効くと思ってるぞ」

 聞こえていないだろうが、一応言葉を返しておく。
 そう、戦士との戦いではこうやって遠距離からひたすら矢を放つことにしていた。

 接近戦なんて不要である――
お読みくださりありがとうございます!
よろしければ、評価やブックマークをしていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ