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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第四十五話 何かと縁のある彼ら

 ――ようやく、準備が整った。

「いい感じに仕上がってきたんじゃないかな?」

「ああ……いいと思う」

 レイラと一緒に、魔王城の完成度を確認する。

 内部のダンジョンには多数のDランクスケルトンが徘徊しており、所々には宝箱を設置した。こちらは無装備なので雑魚である。
 宝箱の周囲にはCランクスケルトンを配置しておいて、周囲より少しだけ強くしてある。弱いではあるのだが装備もしっかりさせていた。これで、より宝箱が重要であることのアピールになるはず。

 まぁ、そうは行っても所詮はCランクスケルトンなので、大した強さではない。このダンジョンに来た冒険者はCランクもあれば、簡単に探索できるだろう。

 さながら、スケルトンの巣食う魔王城と言ったところか。
 冒険者たちからしたら、都合の良い稼ぎ場となってくれるはず。

 そして、噂につられて勇者パーティーがやって来た時は――彼らと戦うためだけに用意した部屋がある。そこには俺の生産した武具を装備したAランクスケルトンを配置してあるので、一方的に蹂躙させてもらおう。

 その時が楽しみだった。

「そろそろ、人間を連れて来てもいいかもな」

 ここまで準備を整えたら、もう人間をおびき寄せてもいいと思った。

「そうだね。だけど、どうやってここまで連れてくるつもりなんだい?」

「……強制的に連れてくるのは、ちょっと違うか」

 あくまで、おびき寄せることが目的である。強引に連れて来ても意味がないし、もしかしたら俺たちの存在に感付かれて警戒される可能性もあるのでそれは得策じゃない。

「精神操作を使って、ここに誘い出すとかいいと思う」

 考えた案は、心を操ること。
 そうすれば、俺たちの介入を悟られることもないだろう。

「いいね。悪くない案だと思う」

 レイラの了承も得たところで、早速精神操作の武具を生成することにした。


【武具生成スキル・発動】
『形状:ナイフ』
『付与属性:幻惑』
『特殊効果1:精神操作』
『特殊効果2:破壊の呪い』
『性能:なし』


【武具生成スキル・発動】
『形状:ヘルム』
『付与属性:幻惑』
『特殊効果1:認識阻害』
『特殊効果2:気配遮断』
『特殊効果3:透明化』
『特殊効果4:感知』
『特殊効果5:破壊の呪い』
『性能:なし』


 ついでに隠密用の装備も生成しておいて、準備は整った。

「ゲートの確認も兼ねて、ちょっと行ってくる」

 早速だが、人間の生活するエリアに行くことにした。ゲートがしっかりと繋がっているか確認も兼ねて。

 だが、逸る俺をレイラは制止した。

「待ってくれよ。ぼくも、一緒に行きたい」

 俺の袖を引いて、彼女は苦笑がちに言葉を紡ぐ。

「君の隣に居させてくれ」

 ……そんな嬉しいことを言われてしまっては、断ることはできなかった。

「分かった……ついて来てくれ」

 隠密用の装備をもう一つ生成して、レイラに渡す。
 そして俺と彼女は、魔王城の入口付近に設置されているゲートをくぐり抜けた――



「しっかり繋がってるな」

 ゲートを通ると、景色が一変した。
 魔王城のあった大地は死んでいると言うか、草木が一本も生えていない物寂しい場所である。しかし今いる場所は、程良い自然の広がった大地だった。

 少し先には人間の国――『ヴェルド』の象徴でもある、王城が確認できた。

 ここは国の外門から少しだけ離れた場所のようだ。ちょうど良い距離感だと思う。
 ただ、この場で待っていても偶然誰かがゲートを見つける、ということは難しい位置なので、やはり精神操作の武具を使う必要があるだろう。

「やっぱり、このあたりに来ると身震いするなぁ……」

 レイラは人間の国があまり好きではないようだ。嫌な思い出ばかりらしく、少し嫌そうな顔をしている。なんだか付き合わせていることが申し訳なくなってきた。

「……ごめんな、ついて来させて」

「いやいや、ぼくが望んだことだからね。君が謝る必要はないさ」

 謝ると、彼女は気にしなくていいと笑ってくれた。

「アームが居てくれるのなら、平気だよ」

「……だったら、良かった」

 そんな会話を交わした後、俺たちはゲートから離れて外門の近くへと移動した。

「手頃な冒険者を見つけたら、そいつらの後をつけてから襲おう」

 可能であれば、Cランクの冒険者だといい。これくらいなら魔王城のダンジョンも簡単に攻略してくれるはずだ。

 そう考えて、潜伏することしばらく。
 日も暮れそうな時間帯になってようやく、外門からターゲットを見つけることができた。

「だっりー。なんでこんな時間にクエスト受けなきゃなんねーんだよ」

「金がねーからな……俺たち、怪我してからまともにクエスト受けられなかったし? 仕方ねーだろ」

 その、二人組のチャラついた冒険者は――俺の見覚えがある奴らだった。

 俺がまだ冒険者だった頃に、俺をCランクにしてくれたあの二人組のイキリ冒険者である。あいつらは確か――Cランクだったはず。二人は俺の顔見知りというだけでなく、とても手頃な冒険者でもあった。

「よし……決めた」

 あいつらを、魔王城におびき寄せるか。
 何かと縁のある二人だった――
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