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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第四十一話 スケルトン

 調べたみたところ、どうもレイラの召喚するスケルトンには実力差があるようだ。

 スケルトンを分類すると、大きく四つに分かれるだろう。

 一つ目は、俺が装備を与えても大して敵を倒せないDランクスケルトン。
 二つ目は、そこそこ戦えるがとても強いとは言えないCランクスケルトン。
 三つ目は、装備を与えるとかなりの実力を発揮するBランクスケルトン。
 四つ目は、どんな魔物だろうと一瞬で倒すAランクスケルトン。ちなみに、最初の魔物を倒したスケルトンはこちらに分類される。

 ランクが上がるにつれて召喚される率は少なくなるのだが、レイラの力は無限である。時間がある時に召喚して選別すれば高ランクスケルトンの軍団を作ることも可能だ。

 レイラ本人は自分の力が弱いと言っていたが、全然そんなことはなかったのである。

「いやぁ……ぼくの力ってここまで強かったんだね。びっくりしちゃったよ」

 そのことに彼女本人が一番驚いているようだった。
 自分が召喚したAランクスケルトンをジロジロと眺めながら、感慨深そうに呟いていた。

「アームの協力のおかげだよ。ありがとう」

「いや……そんなこと、ない」

「謙虚だね。でも、礼くらい受け取ってくれ……ぼくは今、とっても喜んでるんだから」

 実際、彼女の力は俺の力のおかげで本領を発揮できていると、そう言い切っても良い。

 何せ、装備がなければどのランクのスケルトンも簡単に負けてしまうからだ。耐久力、俊敏性、筋力が損なわれているせいで、どんな技術を有していても意味がなかった。

 その欠点を俺の装備で補ったからこそ、こうして立派に戦えるようになっている部分はある。

「……うん、分かった」

 だから、彼女のお礼は素直に受け取ることにした。
 その上で、俺からもこんなことを言っておいた。

「レイラの力、頼りにしてる」

 俺だけの力では、勇者たちに苦戦する。生産職で奴隷だった俺と、戦闘職で貴族だったあいつらとでは、絶対的な実力の差があるのだ。

 その差を、レイラの力なら埋めてくれるはず。

「ああ、任せてくれっ。ぼくも彼らには煮え湯を飲まされているからね……魔族の誇りを取り戻すためにも、けじめはしっかりつけさせてもらうよ」

 あと、レイラと一緒に過ごしてきて分かってきたことがある。
 それは彼女が、思ったよりも血気盛んということだ。

 魔族はもともと、戦いを生業にしていた一族だと彼女は言っていた。
 その血をしっかり受けついているのだなと感じた。

 実は、俺の復讐に彼女を付き合わせていることを申し訳なく思っていたのだが、彼女自身もやる気のようなので少しは気が楽になった。

 俺を殺した勇者パーティーを、殺す。
 その目標は今もなお変わっていない。

「よーし、とりあえず周辺の魔物を殲滅しようじゃないかっ。ぼくと君の力を合わせたら、大丈夫だよ!」

 興奮してるのか、前のめりになるレイラが早足で歩き出す。
 俺はその後ろで苦笑しつつも、ついていった。

 それから、出会った魔物をことごとく殺し討伐した。
 俺の生産した武具を装備したスケルトンは、疲れも知らずに戦い続けてくれた。

 中には倒されてしまった低ランクスケルトンもいたが、レイラはすぐに召喚して戦力を補充した。

 おかげで、一日と経たずに付近から魔物の姿がなくなったように見えた。

「……これなら、ここらへんに拠点を移しても良いかもしれないね。ぼくのスケルトンも巡回させれば、危険は大分排除できる。ようやく、あの場所から離れられるよっ」

「そうだな……いいと思う」

 彼女たちの力になれたのなら、なんとなく嬉しかった。

「念のため、もうちょっと先まで見に行こうか。魔物の巣があったりすると、後々困ることになるかもしれないからね」

 拠点の安全は確保できたが、先の脅威までは排除できていない。
 周囲の状況まで見ておきたいとレイラが言うので、それに付き合うことにした。

 出会う魔物は討伐しながら、暫く歩く。
 すると、見るからに人工物のような建築物がちらほらと見え始めた。

「なるほど……ぼくたちの先祖様は、このあたりにまで住居圏を広げてたみたいだね。ぼくが生まれるより大分前の、魔族が栄華を誇っていた時代の話だと思うけど」

 倒壊した家屋を観察しながら、レイラは呟く。
 魔族の痕跡はこんなところにまで残っていたようだ。

 そのまま付近を捜索していると、

「あ、あれ? アーム、これって……地下への入口だよね?」

 地下に繋がる道を見つけた。
 得体が知れないので危険と思ったが、レイラが行きたがっていたので地下へと入ることに。

 中は特殊な鉱石が発光しているおかげで明るかった。
 奥へ奥へと、歩き続ける。そうしていると、次第に空間が広くなって――



「え? ……お城?」



 ――見つけたのは、城のような大きな建物。
 それを目にしたレイラは、こんなことをぽつりと呟いた。

「まさか、これって――『魔王城』かな!? 嘘だろ、信じられないよっ……まさかおとぎ話の建物が、ここにあったなんて!」

 その発言から察するに、どうやらこの城は彼女たち魔族にとって伝説級の建物だったらしい――
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