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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第四十話 相性

『グルァ……』

 四足歩行の、大狼のごとき魔物が俺たちを見て唸っている。敵意は剥き出しだった。

 だが、この魔物はあまり強くなかった覚えがある。勇者たちとクエストを受けている時に戦ったことがあるのだが、瞬殺だった。危険度は低いと判断していいだろう。

「さて、ぼくの力を実際に見せておくよ。どれほどのものなのか、まずは確認してくれ」

 魔物に対して、レイラが一歩前に出る。
 これから連携を取るにあたって、確かにレイラの力はきちんと把握しておかないといけないだろう。

「分かった」

 一旦、この場はレイラに任せることにした。

「『出でよ、我が僕よ』」

 レイラがそう唱えると同時、唐突に地面から複数のスケルトンが飛び出てきた。
 数にして軽く十は越えている。これが彼女の力である【スケルトンの無限召喚】らしい。

 一見すると非常に強そうな力なのだが、しかしスケルトンは弱いとされる魔物の一種である。それがいくら召喚できたところで、やっぱり然程大したことはないとレイラは言っていた。

 魔王という、代々魔族を統べる家系の血を継ぐ者の中では最弱の部類だとか。レイラは本来なら魔王になどなれるはずもなかったようだが、他の後継者が全て死んだため彼女が仕方なく魔王をやっているようだ。

「『襲え!』」

 レイラの命令で、スケルトンは一斉に魔物に襲い掛かった。
 カタカタと骨を鳴らしながら、正面から特攻する。

『グガァ!!』

 だが、魔物の体当たりによって複数のスケルトンが一気に粉砕された。
 耐久力、俊敏性、力……どれも難ありである。

 ただし、スケルトンの動きそのものは個体によって大きく違うような気がした。敵との駆け引きというか、技というか……戦いにおける技術は、同じスケルトンでも大いに異なっている。

 恐らくは、各スケルトンが生きていた頃の腕前が影響していると思う。戦いに心得のあった個体は、スケルトンになってもそれなりに動けるようだ。

 まぁ、俊敏性や耐久力が低いので、あまりに意味はなさそうだが。
 魔物の体当たり一発で砕けてしまうのだから、技など関係なかった。

「『出でよ、我が僕よ』」

 優れているのは、無限に召喚できるという部分だろうか。
 戦力が不足していたら即座に投入できる点は良かった。数が減ってもすぐさま戦力を補充できるのも強みだろう。

 だが、魔物との戦況は一向に良くなる気配はなく。

「ふぅ……相変わらず、弱い力だよね。あの程度の魔物でもまったく歯が立たないよ」

 スケルトンは召喚される度に壊されてばかりだった。

「これならぼくが直接戦った方が早い」

 初めて出会った時……レイラたちが人間に包囲されているとき、この『スケルトンの無限召喚』を使わなかったのは、使い物にならなかったからだろう。

 確かにこのままだと弱すぎる。
 レイラには申し訳ないが、強い力と表現するのは難しい。

 だが、しかし――俺の力との相性は、抜群だと思った。

「うん、だいたいレイラの力は分かった……そろそろ俺も手を出していいか?」

「ああ、もちろん。力を貸してくれると嬉しいよ」

 了承も得たところで、俺は早速『武具生成』スキルを発動した。


【武具生成スキル・発動】
『形状:ヘルム』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:望遠』
『特殊効果2:感知』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』




【武具生成スキル・発動】
『形状:ブレストプレート』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:蘇生』
『特殊効果2:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:ガントレット』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』




【武具生成スキル・発動】
『形状:レギンス』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:レギンス』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:ブーツ』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』


 生成したのは、俺が勇者パーティーに裏切られた時に作ったものと同じ装備である。
 これに加えて、攻撃用の武器には勇者に作ってやったのと同じ剣を生成した。


【武具生成スキル・発動】
『形状:剣』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:魔法切断』
『特殊効果2:斬撃射出』
『性能1:切れ味特化』
『性能2:物理ダメージ増加』
『性能3:攻撃力上昇』
『性能4:攻撃力向上』
『性能5:攻撃力倍加』
『性能6:攻撃力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』


 一式、武具を揃えた後……俺は、とある一体のスケルトンに装備させるようにレイラにお願いした。

「ああ、なるほど……あの個体は最初に召喚してからずっと生き残っているからね。分かったよ」

 彼女は俺の意図を察したようだ。

 そう、俺が選んだのは最初に召喚されたというのに未だに残っているスケルトンだ。この個体は相当な腕前を持っていると思う。

 このスケルトンに、俺が考える中で最強に近い武具を装備させたのである。

「『――いけ!』」

 レイラの命令で、俺の武具を装備したスケルトンが魔物に襲い掛かる。

「っ!?」

 初動の時点で、既に先程とは一線を画していた。

『グガッ!?』

 鮮やかな身のこなしで魔物の懐に入ったスケルトン。
 魔物も段違いの動きに驚愕しており、隙が生じていた。

 この隙を、スケルトンは逃さない。

『――!!』

 一閃。軽やかに剣を振り、そして魔物の鮮血が飛び散った。
 なんと、魔物が真っ二つに斬られている……あまりの実力に、俺は目を見張ることしかできなかった。

 これ、今の俺よりも強いんじゃないか……?

 びっくりしているのは、レイラも同じだったようで。

「アーム……ぼくと君の力、想像以上に相性がいいかもしれない」

 戦慄と同時に発せられた言葉に、俺は頷くことしかできなかった。
 これなら――レイラと力を合わせたら、復讐だってうまくいく。

 そう確信した瞬間でもあった。
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