挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

38/58

第三十七話 出発

 何はともあれ、セリスの身を確保することはできた。これで彼女から勇者たちの情報を引き出すことが出来る。やつらに復讐するためにそれはとても重要なことだ。

 クラウンとは違って勇者パーティーには力がある。いくら俺の『武具生成』スキルでも、生半可な装備では太刀打ちできないくらいに強かった。

 もっとやつらのことを知り、対策した装備を用意する必要がある。そのための第一歩として、セリスが逃げなかったのはある意味僥倖だ。

 こいつに色々と思うところはある。だが、復讐のためにもここはあえて衝動を抑えた。

 未だにやつらへの殺意は鈍っていない。
 殺す。俺を殺したのだ。当然、あいつらは殺されても文句は言わないだろう。

 とはいえ、まだ準備は整っていない。セリスから情報を引き出すことも大切だが、とりあえずこいつの身は既に手元にある。なら、次に優先するべきは自分たちの身の安全だ。

「この国から出よう」

 だから俺は、即座に逃げ出すことに決めていた。
 この国には勇者がいて危険だ。隠密用の武具を装備していようと察知するやつの異常な勘の良さは警戒しなければならない。

「レイラ……悪いが、魔族の住居に案内してくれないか?」

 あてもある。
 幸いにして彼女は魔族――しかも魔王だ。人間とは無縁の場所に住んでいるようなので、そこなら勇者たちに見つかる可能性も低い。

 仮に見つかったっとしても、人間の国よりは逃走や迎撃は簡単だ。

 この国には勇者パーティーとは別に、王家に仕える騎士団やXランクの冒険者といった得体の知れない連中もいるらしい。

 こいつらが俺の討伐に出てくる可能性も低くはないので、人間の国にいるべきではないと考えたのだ。

「ああ、分かった。少し遠いけど、君の装備があれば早く到着できると思うよ」

 レイラも快く了承してくれた。彼女の助けはとてもありがたい。

「おい、行くぞ……お前もついてこい」

 あと、一応セリスにも声をかけておいた。
 未だに俯いていた彼女は、俺の言葉に小さく頷いた。

「はい……分かりました、ご主人様」

 従順な奴隷らしく、細かいことは聞かずに彼女はついて来るようだ。

「あ、あの……荷物は、どうするの?」

 と、ここでセリスが部屋の荷物について訊ねてきた。

「確かに、結構な大荷物になりそうだね。特に君がストックしていた装備がかさばりそうだ」

 前の宿からわざわざセリスが持ってきたであろう、俺が保管していた装備たち。
 いつか使用する機会があるかと考えて持っていたのだが、そんな機会は一度もなかった。

「ぼくとしては、ここで装備は壊した方がいいと思うよ。万が一放置して別の誰かが使用したら、それはそれで脅威となる可能性もあるのだから」

 更に言うと、敵に悪用される可能性もある。俺の武具は個人識別の機能を付加しない限り、誰でも使えるのだ……このあたりは気を付ける必要がありそうだ。

 実際に、勇者たちに生成した武具も俺の意思に反して使われてしまった。今後はいつでも破壊できるようにしっかりと機能を考慮する必要がありそうだ。

「そうだな……金だけは持って、ここにある武具は壊しておくか」

 どのみち、持っていくのはきつい。
 ストックしていた装備には利用価値も薄いので、破壊しておくことにした。


【武具生成スキル・発動】
『形状:ハンマー』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『特殊効果2:破壊の呪い』
『性能1:物理ダメージ上昇』
『性能2:物理ダメージ向上』
『性能3:物理ダメージ倍加』
『性能4:物理ダメージ増加』
『性能5:物理ダメージ増幅』


 破壊用のハンマーを生成する。破壊に特化した機能を付加したのだが、装備を壊すには少し時間がかかった。

 特に耐久力上昇の機能を持つ武具には苦戦させられた……もし武具が簡単に壊せたら戦いでも利用できるかなと考えていたが、それは少し難しいだろう。

「【破壊の呪い・発動】」

 最後にハンマーもしっかり破壊してから、ようやく出発の準備は整った。

「じゃあ、行こうか。アーム、彼女にも移動用の装備を用意してくれるかい?」

「……ああ、そうだな。忘れてた」


【武具生成スキル・発動】
『形状:ヘルム』
『付与属性:幻惑』
『特殊効果1:認識阻害』
『特殊効果2:気配遮断』
『特殊効果3:透明化』
『特殊効果4:感知』
『性能:なし』

【武具生成スキル・発動】
『形状:ブーツ』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:身体能力向上』
『特殊効果2:身体能力上昇』
『性能1:移動速度向上』
『性能2:移動速度上昇』
『性能3:疲労軽減』


 セリスにも、俺と彼女が持っているような装備を渡す。この部屋に入る前に外していたのだが、しっかりと装着して俺たちは外に出た。

 目指すは、レイラたち魔族の暮らしている場所である――
お読みくださりありがとうございます!
よろしければ、評価やブックマークをしていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ