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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第三十四話 捜索

【武具生成スキル・発動】
『形状:ヘルム』
『付与属性:幻惑』
『特殊効果1:認識阻害』
『特殊効果2:気配遮断』
『特殊効果3:透明化』
『特殊効果4:感知』
『性能:なし』

【武具生成スキル・発動】
『形状:ブーツ』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:身体能力向上』
『特殊効果2:身体能力上昇』
『性能1:移動速度向上』
『性能2:移動速度上昇』
『性能3:疲労軽減』


 今からまた、人間の国に戻る。
 それにあたってまずは隠密用と移動用の装備を生成した。レイラの分と合わせて二つを作っておく。

 初めて魔族を見つけた時と機能はほとんど同じだが、少し違うのは『感知』の力が付加されていることだ。これがあることで、隠密用の武具を装備していながら、俺とレイラはお互いの存在を感知できるというわけである。

「行こう」

「ああ、分かった。君について行くよ」

 早速、人間の国に向かって歩き始める。装備のおかげで早く移動することができた。また、雨もいつの間にか上がっていたので、地面に足を取られることもなく順調に進めた。

 俺が殺された場所は人間の国から半日くらい歩いた地点にある。走っても結構な時間がかかり、人間の国に到着した時には既に日が暮れていた。

「……問題は、あいつがいるか分からないことだが」

 セリスは俺が殺された後、どうなったのだろうか。
 稼いだ金銭は宿に置いてあるので、当分は金に困っているということはないだろう。もしかしたら勇者たちから俺が死んだことを聞かされて、どこか別の場所に行ったかもしれない。

 その場合は探すのが大変そうだ。

 とはいえ、更にたいへんなのはセリスを見つけた後だろう。
 俺はセリスを奴隷にしていた。あいつはきっと俺を憎んでいるだろうし、俺が死んだことを喜んでいる可能性もある。

 中毒の呪いも、杖が壊れていないならそこまで症状が悪くなることもない。一時期は俺に依存していたが、数日が経って俺という呪縛から逃れている可能性もあった。

 もしそうなら、俺が生きていると知った時、彼女はとても落胆するだろう。もしかしたら話を聞かせてほしいと言ったところで拒絶されるかもしれない。挙句の果てにはギルドに通報されたら、俺はまた命を狙われてしまう。

 ……最悪、脅してしまおうか? いや、でも脅して話を聞きだしたところで、その後に通報されては意味がないか。勇者たちも、俺が生きていると知れば放っておかないはず。

 だから、セリスには勇者たちの情報を教えてほしいと、頼むことしかできなかった。

 だが待てよ……記憶を消去する武具を作れば、リスクなく情報を引き出すことが可能だな。よし、最悪はこの手段を使おう。

 ただ、一番心配なのはセリスが既に勇者の庇護下に入っている場合だ。その時はもうどうしようもなくなるので、そうでないことを祈ろう。

「……ここが、俺たちが借りていた宿だ」

 人間の国にも無事侵入を果たし、俺はレイラと一緒に直前まで泊まっていた宿に来ていた。セリスを置いてきたのもこの場所である。

「女の子と部屋で二人きりか……うーん」

 レイラは何やら難しい顔でぶつぶつ呟いていたが、声が小さかったので返事はしなかった。
 宿に入って、中の様子を確認する。

 隠密用の装備のおかげで宿の店員にばれることはなかった。
 奥に進んで、俺が泊まっていた部屋に向かう。

 セリスがいてくれるよう、祈っていたのだが。

「……いないな」

 セリスは既にいなくなっていた。
 俺の荷物も部屋からなくなっている。セリスが持ち出したか、あるいは誰かに譲渡したか。

「くそっ」

 悪態をついて、舌打ちを鳴らす。
 ここにいないとなれば、いったいとこにいるのだろうか。

「目的の人物はいないのかい?」

「ああ、どこかに行ったみたいで……」

「なるほど。じゃあ、別の宿で心当たりとかはないかな? その奴隷の彼女は、聞くところによると家を出てきたのだろう? しばらくはどこかしらの宿にいる可能性が高いと思う」

 レイラのアドバイスを受けて、あと一つだけセリスがいそうな場所を思いだした。

「そういえば……以前は別の宿に泊まっていたかも」

 一ヵ月以上も前、俺が冒険者になりたての頃だ。
 あの時はお金があまりないこともあって、ギルドからも少し遠くにある安宿に滞在していた。

 そこくらいしか、もう候補はない。

「じゃあ、そこに行ってみようか」

 レイラの言葉に従って、俺は以前に泊まっていた宿へと向かった。

 ……正直なところ、この時はもう半ば諦めてかけていた。
 セリスは俺の金などを持って行方をくらませている。見つからない可能性の方が高い。

 そう思っていたのである。

「……ここだ」

 また少しだけ歩いて目的地に到着すると、早速俺たちが止まっていた部屋を確認してみた。

「っ……誰か、いる」

 部屋は誰かに借りられていた。
 もしかしたら、セリスではない誰かかもしれない。

 だが、居てもたってもいられなくなって、俺はノックもせずに部屋を押し開けた。

 そして、見えたのは……

「っ……ごしゅじん、さま?」

 未だにぼろ布をまとったままの、セリスだった――
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