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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第二十六話 貴族だから

「あのっ……ご主人様、やめた方がいいと思うの」

 勇者パーティーに加入することになった後。
 宿に戻ってすぐにセリスが俺に話しかけてきた。

 せっかく気分が良かったのに……台無しである。

「黙れ。喋るな」

 もう夜も遅くなっている。
 明日は朝から最高難度のAランククエストなのだ。しっかり寝て体力を回復させなければならないのに、こいつと話しているのは時間の無駄だ。

「でもっ……」

 しかしセリスは食い下がってくる。
 いつもは反抗などせず従順なのに、今日はやけに目障りだった。

「うるさいと言ってるのが聞こえないのか?」

 威圧するように声を発する。

「っ……」

 セリスはビクンと体を震わせて怯えるが、それでもなおこの時は退かなかった。

「ば、罰なら、いくらでも受けます……だけど、言わせて。彼らは……勇者パーティーは、貴族なのっ。それも、大貴族の後継で、確かに英雄と言われているかもしれないけど……彼らは、貴族だから――ご主人様が、危ないです」

 言葉の文脈もおかしく、要領も得ない。
 とはいえ、何が言いたいのかはなんとなく分かる。

 こいつは俺が勇者パーティーに加入することをどうも嫌がっているようだ。

「貴族は……私たちは、醜い生き物だから……ご主人様は、危ないです」

 その一言に、俺はうんざりと息を吐き出した。

「これ以上、勇者たちのことを悪く言うな。あいつらはいい奴だ……お前の父親とは違う。急にどうした? 俺の人生が上手くいきそうだから、邪魔したいのか?」

「ち、ちがっ……私は、あなたを――」

「もういい。黙れ。黙らないと、ここから追い出す。いいか? 『はい』以外の言葉を次に発したら、部屋から叩き出す」

 まだ何かを言いかけるセリスを、今度は強引に黙らせた。
 部屋から出すと脅せば、彼女は口をつぐんで俯いた。

「……は、い」

 それだけを言って、セリスは何も言わなくなった。
 ようやく黙ってくれたようだ。

 やれやれ……そろそろこいつにも飽きてきたな。

 少し前まではセリスで憂さ晴らしするのも楽しかったが、最近はまったく憂鬱な気分にならないので、彼女をいたぶることもなくなった。

 明日、クエストが終わった後にでも放り出してしまおうか。

 まぁ、その際は手切れ金くらいはくれてやろう。彼女も戦闘職なのだから冒険者として生きればいい。毒も抜いてやれば、精神状態も元に戻るだろうし。

 もう俺は、過去なんて忘れかけていた。

 復讐なんてもういい。
 これからは、自分の幸せのためにいきたい。

 仲間が、できたのだから……きっと俺は、幸せになれるはず。

 今後のことを考えると心が弾んだ。

 さて、明日も楽しい一日が待っている。
 しっかりと、体を休めないと――



【武具生成スキル・発動】
『形状:ヘルム』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:望遠』
『特殊効果2:感知』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』




【武具生成スキル・発動】
『形状:ブレストプレート』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:蘇生』
『特殊効果2:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:ガントレット』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』




【武具生成スキル・発動】
『形状:レギンス』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:レギンス』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



【武具生成スキル・発動】
『形状:ブーツ』
『付与属性:なし』
『特殊効果1:筋力上昇』
『性能1:魔法ダメージ軽減』
『性能2:物理ダメージ軽減』
『性能3:防御力上昇』
『性能4:防御力向上』
『性能5:防御力倍加』
『性能6:防御力増加』
『性能7:重量軽減』
『性能8:耐久力上昇』



 早朝、俺はこれから受けるクエストのために武具を新しく生成していた。
 Aランクの中でも最高難度ということなので、念のために性能を高くしておいたのだ。

 勇者たちも一緒だし、まず負けることはないだろうが……一応、ブレストプレートには【蘇生】の効果も付加しておいた。

 万が一の保険といったところか。本当は付けなくても良かったかもしれないが、まぁいいだろう。

 後はいつもの【大弓】と【盾】を担いで、準備は万端である。
 見た目はまるで重装兵だが、これがいつものスタイルなのでもう慣れた。

「おい、ついてくるなよ? 俺は今から、クエストに出る」

 宿から出るとき、何故か心配そうな顔でこちらを見ているセリスに声をかけた。

「……気を付けて、ください」

 彼女は震える声でそれだけを言う。良かった……昨日みたいに食い下がられたら、朝から不快な気分になるところだった。

 もうこいつは邪魔だな。
 俺がいない間にでも逃げてくれたら、捨てる手間が省けて楽なんだが……それは帰ってから考えるか。

「…………」

 その後は、無言で部屋を出る。

 勇者パーティーの正式なメンバーとなって初めてのクエストだ。
 しっかりと活躍してみんなの力になるよう、頑張りたいと思った――
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