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負け組奴隷生産職は『武具生成』チートで成り上がる ~無限に生産できる最強装備なら復讐も簡単です~ 作者:八神鏡
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第十八話 強い者いじめ

「このあたりでいいか」

 ギルドから出て、少し離れた場所にちょうど良い林があった。
 人気もないし、木の陰に隠れているので周囲からも見えない。

「ぐへへ、いいねぇ……やっぱり犯すなら奴隷がいいよな。娼婦と違って金もかからないし、好き勝手にすることができる」

「新人も、性処理役として連れまわしてるんだろ? 俺たち、穴兄弟ってことになるな! ぎゃはははは!」

 下卑た笑い声に顔をしかめる。
 ヘルムをかぶっていて良かった……そうでなければ、俺の表情を見られて怪しまれていたかもしれない。

「っ……」

 一方、俺に触れるくらいの距離で唇を噛んでいるセリスは、何か言いたそうにこちらを見ていた。
 助けてほしそうにしている。もしくは、抵抗の許可を俺にもらおうとしているのかもしれない。

 彼女は一応、戦闘職だ。抵抗しようと思えば抵抗は可能である。
 しかし俺の許可が出ないので、セリスは動けずにいるのだ。

 このまま俺が『犯されろ』と命じれば、セリスはきっと言うとおりにするだろう。

 これはいい……セリスの不安そうな顔が俺の心を落ち着けてくれた。
 男たちへの嫌悪感も、彼女への嗜虐心でどうにか緩和できた。

 さて、男たちをどのように脅そう。
 方法としては、武具に『呪い』などを付加してそれを利用すればいいと考えている。

 だが、この二人は戦闘職の人間で、しかも『C』ランクの冒険者だ。

 確かクラウンが『B』だったはずなのでかなり強いとか、そういうわけではないと思うが……できるなら真正面からの戦闘は避けたい。

 なので、背後から奇襲を仕掛けることにした。
 そのためには二人の意識を何かに集中させる必要がある。

「おい、フードを取れ」

 ここは手っ取り早くセリスを利用することに。

「…………」

 彼女は瞳を潤ませながら、俺をジッと見つめてきた。
 ちっ……イライラさせてくれる。

「早くしろ。俺を不快にさせるな」

 少し威圧するように言葉を発する。
 そうすると彼女はびくんと体を跳ねさせて、しきりに首を縦に振った。

「は、はいっ……ごめんなさい、ご主人様」

 震える手でセリスはフードを取る。
 そして、露出された綺麗な顔に、二人のCランク冒険者は前のめりになった。

「おお! こいつは上物だ……新人、でかした!」

「うっひょー! こんな女、なかなか見かけないぞ……」

 今にもセリスに襲い掛かりそうである。
 意識はもちろん、彼女に集中していた。俺に背を向けてセリスににじり寄っている。

 これくらい隙を見せてくれたら、後は簡単だな。


【武具生成スキル・発動】
『形状:ナイフ(2つ)』
『付与属性:幻惑』
『特殊効果1:死神の呪い』
『性能:なし』


 スキルで二つのナイフを生成する。
 これには『死神の呪い』という効果を付加した。

 これで傷つけられた者は死神の姿を目にする。手で触ることのできない死神にじわじわと首を絞められるとおいう、ある種の拷問じみた武具だ。

 死神を消すのは俺しかできない。
 これを使って、二人を脅そうと考えていたのである。

「胸もでかいし、顔もいいし、文句ないな!」

「これからたっぷりと、気持ち良くさせてもらうぜ!」

 そして、いよいよ二人がセリスに触れようとしたその瞬間。

「よし」

 俺は一切の躊躇いなく、二人の背中にナイフを突き刺した。

「「――――へ?」」

 二人は気の抜けた声を発していた。
 痛みはないはずだが、刺されたという感覚はあったのだろう。驚いているみたいだ。

 二人の背中に突き刺さったナイフは、ゆっくりとその体内に沈み込んでいく。
 これで呪いの準備は整った。

「【死神の呪い・発動】」

 言葉を唱えて呪いを発動させる。
 すると、二人は一瞬で顔面を蒼白にして、その場にへたり込んでしまった。

「なっ……んだ、お前は!? おい、離せ……離せぇえええええええ!!」

「っ、ぁああああああ!? ぐぁ、ひぃいいいいいいいいいい!!」

 叫び声をあげ、必死に見えない何者かを振り払おうともがいている。
 恐らくこいつらは、おぞましい姿の死神に首を絞められて、恐慌状態に陥っているのだ。

 ふむ……悪くない光景だな。
 汚らしく笑っているより、恐怖に叫んでいる方が俺は好きだ。

 自分より立場が上の人間をいたぶるのはなかなか楽しい。
 俺も歪んでいるな……でも、そういう風になってしまったのだからしょうがない。

 強い者ならいくら虐めても心は痛まないし、まぁいいだろう。

「ご、ごしゅじんさまぁ……っ」

 二人が叫び出したところで、セリスは明らかに安堵した様子で寄ってきた。震える手で、俺の腕に手を添えている。

 男に迫られて怖かったのかもしれない。目の端には涙も浮かんでいる。

 泣き顔は好きだ。心が躍る。
 Cランク冒険者二人の恐怖に染まった顔もいいが、やっぱりセリスの泣き顔には敵わないな。

 心が一気に明るくなった。

「触るな」

 セリスの手を振り払ってから、俺は改めて二人と向かい合う。
 さて、ここから脅迫の時間だ。

 二人にはしっかりと、俺をCランクにしてもらうとしよう――
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