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第4話 立派な騎士たち? コンキスタドール

 実際にスペインのアメリカ大陸進出はどのように行われたのでしょうか。


 一言で言えば、戦争です。

 コンキスタドール、と呼ばれる戦士や兵士たちが地元のアステカ王国やインカ帝国、チチメカ族などを滅ぼしました。

 では、このコンキスタドールというのはどんな人々だったのか。


 一言で言えば、チンピラです。食い詰め者、ゴロツキと言ってもいいかもしれません。


 有名なコンキスタドールであるコルテスやピサロなどはロクに字も書けず、戦争しかできない人々です。

 なぜこのような人々がアメリカ大陸に渡ったのか。


 それはレコンキスタ終了により兵士たちが失業したからです。当時の兵士たちは近代的な軍隊の兵士たちと違い、強盗と代わりがありません。戦時国際法もなく、厳しい軍紀もありません。給料は戦場での略奪品と、さらった人間を奴隷として売り飛ばして得た金です。


 かといって別の仕事をすることもできません。彼らは戦場で育ち、戦争しか知りません。他にできることなどないのです。


 これはスペイン特有の現象ではありません。モンゴル帝国の伸長期や東ヨーロッパの三十年戦争、そして日本の戦国時代も同じような事情でした。特に日本では藤木久志や渡邉大門の研究で、戦場での乱取り(物品の略奪や拉致)が当然のように行われていたことが明らかになっています。


 特にコンキスタドールたちの行いは、酸鼻を極め、のちの世に「黒い記憶」と呼ばれるほどスペインの暗い歴史として人々の記憶に残ることになります。

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