第3話 スペイン・ポルトガルとイスラム
スペインとポルトガルはレコンキスタの途上で建てられた二つの国と言ってよいでしょう。
この二つの国が存在するイベリア半島の歴史を追ってみると分かり易いと思います。
イベリア半島の歴史は以下の通りです。
カルタゴの植民地 →古代ローマ帝国 →西ローマ帝国 →西ゴート王国 →アストゥリアス王国 →レオン王国、ナバラ王国、カスティリーヤ王国 →ナバラ王国、カスティリーヤ王国、アラゴン王国 →ポルトガル王国の誕生 →カスティリーヤ王国とアラゴン王国二強 → カリティリーリャ女王イザベル一世とアラゴン王フェルディナンド五世結婚 →スペイン帝国誕生
こう大雑把に考えてよいです。あまり細かく書くと訳が分からなくなるのでだいぶ端折っています。
一方、イベリア半島のイスラム勢力も忘れてはいけません。彼らは滅亡した西ローマ帝国の文化を継承して後の世に残した功績があるからです。フランス料理の原型やガラス工芸品、その他の諸学問などは後ウマイヤ朝の首都ゴルドバで隆盛を極めました。
イベリア半島におけるイスラム勢力の国々は以下の通りです。
ウマイヤ朝 →後ウマイヤ朝 →タイファ群国 →ムラービト朝 →ムワッヒド朝 →グラナダ王国
こう大雑把に考えてください。
このキリスト教勢力とイスラム教勢力が戦争と和解、通婚を通じながらイベリア半島の歴史は続いていきました。