表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/36

第14話 世界で最初? オランダ東インド会社

 大航海時代の主役と言えばスペインとポルトガルですが、そのスペインと対立しながらも、確実に勢力を伸ばしたのがオランダです。


 オランダは南北アメリカ大陸、アフリカ南部、東南アジア、南アジア、台湾、日本に拠点を作り、貿易で巨利を得ました。


 その影響は大変に強く、現在、南アフリカ共和国で暮らす白人たちは多くがオランダ系の人です。彼らは自分たちをアフリカ人(アフリカーナ―)と称し、自らの言葉をアフリカーンス語(オランダ語の方言)と呼んでいます。


 そのオランダで、1602年に奇妙な組織が作られました。それは植民地経営から、軍事・外交までを行いました。複数の大商人たちが金を出し、たくさんのお金を出した人ほど、組織内で強い発言権を得ました。


 その名をオランダ東インド会社。

 略称、V・O・C(Vereenigde Oostindische Compagnie) 

 「ヴォック」と読む人もいます。


 英語ではunited east-indian companyでしょうか。

「連合東インド会社」みたいな感じです。


 世界で初めての株式会社ではないかと考えられています。


 長崎にオランダの出島があったのはみなさんご存知でしょう。あの島の責任者もオランダ東インド会社の人でした。

 オランダ領東インド会社設立のメンバーの一人、マクシミリアン・ル・メールは出島の商館長をしていたことがありました。


 また、第四代総督のヤン・ピーテルスゾーン・クーンは、ジャワ島のバタヴィアに強固な要塞を作り、根拠地としました。


 最初は貿易を行っていましたが、やがて東南アジア諸国の内政に干渉を始めました。バンデン王国、マタラム王国など、地元の国の分裂を誘っては自社の領土を増やし、やがて東南アジアに大きな領土を持つ大植民地を持つに至ります。


 まさに帝国主義を象徴するような会社ですが、1799年にオランダ政府の命令で解散するまで約200年間、活発に動き続けました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ