プロローグ
Creations
薄暗い部屋の中……部屋?…いや、部屋ではない。
そもそも部屋とは何か?ここは本当に部屋と言えるのか?
そんなことを考えていたらちかちかと点滅し光一つの点が消えた
「また、作られた…」
点滅していた点は先ほどまで眩いほど輝いていた
しかし、一瞬にして奪われた
この光景を何度も見てきた。しかし、最近は消えていく点が増えている
彼…彼女はため息交じりにポツリと呟いた
「あなたたちはいったいどれだけ想像するのですか…」
「未来の一つの可能性を消してしまうなんて……」
手を伸ばし虚空を握る。
そこには先ほど光があった場所だ
彼…彼女…は悲しむ。悲しむ?私は可能性が消えて悲しんでいるのか?
それともこれは怒りという感情なのか?もしくは喜び?
私はただただ消えていく可能性を見つめるだけ…そう、この先ずっと…
それは…嫌だ…嫌いだ…好きじゃない…憎い…おぞましい………怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い恐い怖い恐い恐い怖い恐い恐い?怖い?怖…い?
怖いとは何か?死ねない自分、僕、私に恐れはあるのか?
なんだこの胸の苦しみは…苦しみ?何でもいいこの胸の異物感を消すには……
そうだ…そうだよ…作られるものがあるならその作られるものを消せば、
消せば…殺せば可能性は消えない?
そうだ!その通りだ!!今、生まれそうな可能性の原因を消せば!
消していけば!可能性は消えなくて済む!!胸の異物感も取れるかもしれない!!!
では、さっそく実行するとしよう
彼…彼女は床にひとつだけ輝く点に触れる
触れた瞬間、一瞬にして部屋のような場所は解放され青空が広がった
「では、やるとしよう…創造物たちよ」
そう、ポツリとつぶやくとその一声で幾つもの光が呼応するかのように表れた
そして、彼…彼女と複数の光とともに雲の切れ間に消えていった
はじめまして
以前から小説を書きたいと思い書いてみました
原案は昔から考えておりましたが某アニメ似てる部分もありますがお許しください
また、至らない部分も多く読みにくい部分もあるかと思いますが
ご指摘、ご感想を頂けたら感動ものです
よろしくお願いします